文化祭の劇
今は7月で、文化祭が始まるのは夏休み前だ。
もちろん高校だから定期テストもある。
この前のテストは5月でその後の6月から俺の人生は狂い始めた。
隣の席になった橘茜という美少女に!
今だってそうだ!
覚悟があるのか急に聞いてきた!
どさくさに紛れて俺に何をする気だ?
恐ろしくて考えたくもない!
罠に引っ掛かった瞬間終わりで監獄行きのデスゲームなんだ!
しかも参加者は俺一人であちらが負けることはない!
こんな一方的なデスゲームがあっていいのか?
いいわけがない!
などと考えているうちにすでに勇者と魔王のプロットは決定していた.....
物語の大筋は、ごく普通のもので俺がマルキオ王国に召喚され、魔王タカーシを倒しに行く話だ。
マルキオ王国ってどこ?
て言うか魔王の名前そのままやん!
ちなみに勇者の名前は.....
そうちゃんである。
.....ふざけてんのか?
むちゃくちゃ弱そうやん。なんか聖剣の名前はジョナソードになった。
何が由来なのか聞きたいわ!
なんやねんジョナって人名じゃねえのか?
もういいや....
「ねえ、そうちゃん一緒に練習しない?」
茜が声をかけてきた。
実は、茜とは一緒に冒険することになっているのだ。
そして勇者は最強!.....ではない。
初手のスライム相手に苦戦するやつだ。
ああ、しかも自分が最強だと思ってるいたい感じのやつだ。
なんでだよぉぉぉぉ!
もっとましな設定なかったのぉぉぉぉぉ!
俺が考えるならもう少しましな感じにするけど....
勇者が弱いから逆に聖女役の茜が最強になっている。
最初は、「勇者様ぁ、たすけてぇ」みたいな感じだけど四天王を指パッチンの風圧で全員倒してしまう。
うん!設定バグりすぎだろ!茜強すぎる!
ということで今練習してるのだが、茜がかわいすぎる。
なぜなら、
「勇者様ぁ、たすけてぇ」
といいながら、抱きつかなくていいのに抱きついてくるのだ。
周りの男子たちからの視線がいたい。
しかもいつの間にか女子たちは俺の事を気にしなくなってる。
近衛兵たちと隆が何かしたのか!?
.....あと、俺の感想だったら嬉しいんだが、クンクンしてる。
匂いを嗅ぐなぁぁぁぁ!
なに?
俺の匂い嗅いで臭さチェックしてるの?
もしかして、草さの方ですか?
そうです!僕は草食なんです!
そして一番ダメなのが、当たってしまっていることだ。
あてないでぇ!
お願いだからぁぁぁ!
なんていう思いは伝わらないようだ。
こんなことを繰り返しながらついに本番がきた。




