覚悟はあるか?
◆茜side
ねぇ、もしかして、私って死んじゃったのかな?
今、私は初恋の人から手を繋がれ道路を爆走している。
天国にでもいる気分だ。
蒼介くんと手をつなぎながら移動するとまでは思ってなかった。
まだ付き合えてないことだけが心残りだなぁ。
いずれまた機会をつくって告白するぞ!
◆蒼介side
なぁ、よく考えていなかったんだがもしかして、登校してる途中に誰かに会う可能性あるよな?
おばあちゃんから逃げきったあと、そう思った。
だが、もう少し大切な用件があるな。
なぜ俺は茜とまだ手を繋いでいる!?
離すタイミングを失ってしまった。
完全にまずい状況だ。
もしも隆にみられでもしたらなんといわれるか......
「あっ、蒼介じゃん。橘さんと仲良く登校しているのかい?」
言わんこっちゃない!!
まずい!最大限の防衛を整えよ!!
絶対に俺と茜の社会的な地位を守れ!!
逃げたくなるが、仕方がない。ここはどう弁明するか考えて逃げるのが最善だろう。
なんと言い訳しようか.....
「河野くんじゃん。どうしたの?」
「いや、蒼介と橘さんが仲良く歩いてると思って絡みに来たんだ。」
隆は完全にニヤニヤしていてうざい。
うざいけどかわいくないからな!
さて、どうやって言い訳しようか?
どうしようもないわけではないが、さすがに手を繋いでいる現場を見られてしまっては仕方がない。
「隆、いい加減にしないと.......」
「おいっ、あれ見ろよ!」「うわー、修羅場ってやつ?」
みたいな感じに奴らが現れた。
そう!
だる絡みしてくる陽キャである。
陽のオーラがすごい!
陰の者からすれば毒でしかない。
そんな彼らに隆は
「あぁ、君たちか。一緒に僕と学校行こうか。」
と言って俺たちから離れていった。
さすがは救世主様だ!
我らの事をお助けくださった!
ありがたや、ありがたや。
感謝するしかない!
だが、俺は気づいてしまった。
今、俺と茜は二人きりだ。
気まずい!!
さっきまでは、走ったり隆が絡んできたりして考えてなかったが、今女の子と二人きりだぞ!?
今までも深く考えてなかったがヤバイ!
気づいてはいけないことに気づいてしまった!
「あの、蒼介くん一緒に役することになったよね?」
「ああ、そうだな。それがどうしたんだ?」
「覚悟しといてね?」
茜は若干疑問系で、ニッコリと首を少し傾けながら笑った。
なにをぉぉぉ?
覚悟するんだぁぁぁぁ!?




