女神降臨
茜のしていた格好は、白いワンピースだった。その後ろの二人はなぜか服が同じだった。なんかボーイッシュな感じで....
太陽に照らされたその白いワンピースが神々しく輝いているような感じだった。
陽キャって光るんだっけ......
蒼介は思わずその格好を見た時に、美しいと感じてしまったほどだ。
「ねぇ、蒼介くん.......今日の服.....どうかな?」
ん?なぜ俺に聞く!
どういうことだ?う~~ん....まるで女神のようだが、陰キャの俺がそういうことをいえば引かれること間違いなしだ!
これはどう答えるのが正解なのだろうか?
「えっと........似合ってないかな.......」
「違う違う!そんなことないよ。似合いすぎてて言葉を失うぐらい似合ってるよ!!」
そういった瞬間茜は顔を真っ赤にした。さらに近衛兵の2人は
「「よっしゃぁぁぁぁ!」」
と叫んでおり、河野は
「以外とやるときはちゃんとやるんじゃん。見直したよ」
というふうにいっている。
「意外とってなんなんだよ!!いい加減にしろよ河野!」
「あっ、そうそう僕のことは隆でいいよ。」
「話聞いてんのかよ......僕のことも蒼介でいいよ。」
「もうひとつ、一人称も僕と話すときは俺でいいよ。そっちのほうが話しやすいんでしょ」
「いちいちなんでわかるんだよ!!お前はエスパーかなにかなのか?」
俺が真面目な顔でいうと、隆は急に爆笑しながら、
「何を真面目にそんなことを言い出すんだよ。そんなことできたらおかしいだろ」
と返してきた。
くそがぁぁぁ!
なんか憎たらしいんだよ。
救世主のはずが......
「はいはい、そこの男子たちの馴れ合いはもういいよ。茜のこととかまたしてるのわかってる?」
近衛兵の武田さんと山田さんは相変わらず恐ろしい。
眼光と威圧だけで哺乳類最強になれるのではないだろうか?
「わかったよ、じゃあ蒼介もいくよ?」
救世主の言う通りにしておいたほうが良さそうだ。
「わかった。じゃあ行こうか」
そのとき茜が、
「一番目にみんな何乗りたい?」
と聞いた。
回りの近衛兵と河野がなぜか声を揃えて、
「「「お化け屋敷がいい!」」」
と言った。
普通はジェットコースターとかいったあとに行くもんじゃないのか?
と思ったが、陰キャの雑魚が何か言っても特に意味はない。
「賛成だ。お化け屋敷に行こうか。」
といった。今日は少しカッコつけようかな?
さぁ、対茜戦闘が始まるぞ!!
お化け屋敷のなかにはいる前になぜか、俺と茜以外の3人は後ろから行くと行って譲らない。
そして、なぜか茜は近衛兵から耳打ちされたあとからずっとかおが赤い。
「じゃあ、茜行こうか?」
「うん!そーすけと一緒に行く!」
と言ってはいったまでは良かったのだが.....
死んでしまう!!
なんだこのかわいい生物は!!
ずっと耳元で
「こわいよぉ.....」
と呟かれ抱きつかれているのだ!!
おかしい!なぜ抱きつかれているのだ!!
理解不能。高橋蒼介の脳みそはシャットダウンされます。
というアナウンスでも聞こえてきそうだ。
この人大丈夫だろうか........悪い人に捕まったりしそう........
ああ、もちろん「こわいよぉ」と言われる度に俺は「大丈夫だ。」と返してあげている。
さすがに陰キャでも無視するわけには行かないからな!!
◆橘side
なにこれ!すごく恥ずかしいんだけど......
親友二人の言うことを聞いてやってみたらすごく恥ずかしい。
あと、蒼介くんが、耳元で「大丈夫だよ。」って言う度に心臓が跳ねる!!
どういうこと?
これって蒼介くんに効いてるんじゃなくて私に効いてるんじゃないの!!
◆河野と近衛兵side
「よしよし、これでいいんだ。」
「あの二人すごく距離近いんだけど、私たちもあんな恋がしたい!!」
「私もしたい!!」
「たぶん君たちにならすぐできるよ。」
「それにしても、作戦はうまく行ってるみたいだね。僕たちのキューピット大作戦は!!」
河野は、この状況で蒼介が茜の恋心に気づいていないことに気づいていない。
ただただ、茜が恥ずかしがっているだけである。
「それにしてもあんたキューピット作戦とか変なこと考えるわね.......」
◆高橋side
はぁ、やっとお化け屋敷(地獄)から出られた。
耳元攻撃は無理だ。
そうだな、例えるとすれば、マシンガンをゼロ距離で乱射してくるのとおんなじくらいだ!!
だが、俺は勘違いはせん!!
これはただただ茜が怖がりなだけであって他意はない!!
そう、他意はないのだ!!!
「喉乾いたわね。じゃあ私たち3人はなんか買ってくるわ。」
と言ってぞろぞろといってしまった。
「すまん、俺ちょっと鷹狩りに行ってくる。」
「あっ.....うん。」
茜は、何か言いたそうにしていたが、今は仕方ない!
決壊しないように急いでいかなければ!!
........と考えて茜のことを一人にした俺がバカだった。
帰ってきたときに茜は柄の悪そうな男4人に囲まれていた。




