「律を好きな後輩」
本当のことが知りたい・・・
彼女のことも、律のことも、本当のことが知りたい…
「咲、元気してた?突然ごめんね。樹くんに聞きたいことがあって…」
「う、うん、わかった…ちょうど隣にいるから変わるね」
咲は、いつもの蘭ではないこと、きっと何かあったんだ…
樹に蘭が聞きたいことあると伝えて、電話を代わった。
「もしもし…蘭さん?」
「樹くん、ごめん、柏木貴子ってどんな子?」
蘭の声の出し方に違和感を感じた樹は、
「また、律先輩に何かしたの?」
また?またってなに?前にも何か律とあったの?
「あの子と何があったか、教えてくれない?」
蘭は、樹に今回の事故の経緯を説明した。
樹は過去にあった出来事を話してくれた。
「それで、律先輩は大丈なんですか?!」
「うん、もう退院して自宅に戻ってきた…今は部屋で眠ってる…」
「そっか…蘭さんがそばに居てくれるなら、心配ないね。よかった。
律先輩、蘭さんのこと大切な人だからって言ってました。だから
先輩のこと信じてあげてくださいね… あっ 言わなくても当たり前か、
すみません。」
「う、ううん、 ありがとう、色々教えてくれて…。 大丈夫よ律は私が守るから。
ホント突然ごめんね」
「うん、また何かあったら連絡して…咲さんも心配してるから」
「ありがとう…」
蘭は律の寝顔を見ながら、”本当に優しすぎる人だね…あなたは…”
手を握りずっとそばにいるから…と呟いた。
***
「だ・か・ら…教えてって言ってるでしょ!!なんで教えてくれないの?」
蘭は柏木貴子の連絡先を聞くために、恭兵の部屋を訪れていた。
「ダメだ!!教えない! 急に来んなよ〜」
「なんで…教えてくれないの? 律があんな目にあったんだよ!!」
「そうだけど、お前には教えない!!殴り込みにでも行く気か!!」
「殴ったりなんかしないよ!!殴ったりは… 話がしたいの!!」
「そんなこと律が嫌がるだろ」
「それは・・・・・でも、知りたいの彼女のこと」
「知ってどうすんだよ」
「……………まあ……私が律の女ってことをさっ…言っとかないと」
「なんだよそれ。マウント取りたいためか!おい」
「そ、それは、まあ… こんな目に合わせたのは許せないし…でも
律に怪我させたかったわけじゃないとも 思ったし…
二人とも引きずっていくのも嫌だし…」
恭兵は、二人が引きずるというより、蘭がずっと引きずってしまうんだろうっと…
そう感じた…
「わ、わかったよ… 俺が段取りしてやるから、それでいいか。」
「うん!うん!お兄ちゃんみたいだね〜」
「お兄ちゃんじゃねーわ!ったく!!」
「ありがとう♡おにいちゃん」
「やめろ!」
恭兵はなんとなく、少しだけ、妹ができたみたいな気分にさせられてしまった…。
*****
「初めまして…水城 律の彼女、吉野 蘭って言います。よろしく」




