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《剣聖》になった弟に追放された俺のスキルは《会員》でした ~ハズレスキルだと思っていたら、ポイントで好きな能力を買えるらしい~  作者: アカメノコバチ
第10章 再び南へ

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第212話 王都の休日

 翌朝。


「今日はどうしようか?」


 宿の食堂で朝食を食べながら、俺は二人に尋ねた。


「せっかく王都に来たんだし、観光しようよ!」


 フェリシアが嬉しそうに言った。


「私も賛成! 昨日は地下水路の事件があったから、ほとんど見て回れなかったしね」


 ルナも頷いた。


「じゃあ、今日は依頼を受けずに街を楽しもうか」


「うん!」


「いいね!」


「ワフ!」


「キュ!」


 テリーとステフも嬉しそうだ。


 ◇


 宿を出ると、王都の大通りはすでに大勢の人々で賑わっていた。


 朝の光が石造りの建物を照らし、色とりどりの屋根が明るく輝いている。


 荷車を引く商人。


 鎧を身につけた冒険者。


 買い物かごを持った女性たち。


 そして、元気に走り回る子どもたち。


 通りの両側には、さまざまな商店が並んでいた。


「焼きたてのパンはいかがですか!」


「南方から届いた香辛料だよ!」


「上質な布はいかがでしょう!」


 あちこちから威勢のいい声が聞こえてくる。


「……すごいね!」


 フェリシアが目を輝かせた。


「ミナリアも大きな街だったけど、王都はお店の種類が多いね!」


「そうだね。いろいろな国から商人が集まってるみたい」


 ルナが周囲を見回す。


 俺たちは中央広場へ向かった。


 広場の中央には大きな噴水があり、その周囲には花壇が整備されていた。


 噴水の近くでは楽器を演奏している人がいる。


 少し離れた場所では、大道芸人が小さな玉を何個も空中に投げていた。


「わあ!」


 フェリシアが足を止めた。


「見て! あの人、すごいよ!」


 大道芸人は五つの玉を次々と投げ上げ、落とすことなく操っている。


「へえ。器用だね」


 俺が感心していると、フェリシアが笑った。


「私もできるかな?」


「……フェリシアなら、もっとたくさんできそうだね」


 ルナが言った。


「でも、魔法を使ったら反則じゃない?」


 三人で笑った。


 そのとき。


「ワフ!」


 テリーが噴水の方へ走り出した。


「あっ、テリー!」


 追いかけると、噴水のそばで小さな男の子がテリーを見つめていた。


「……わあ、かわいい!」


「ワフ!」


「触ってもいい?」


「うん。優しく撫でてあげてね」


 ルナが伝えると、男の子がそっとテリーの頭を撫でる。


 テリーは嬉しそうに尻尾を振った。


「ふわふわだ!」


「キュ!」


 今度はステフが飛んできた。


「……えっ!?」


 男の子が目を丸くする。


「ドラゴン!?」


「うん。まだ小さいけどね」


「すごい! 本物だ!」


 男の子が大喜びしている。


 周りにいた子どもたちも集まってきた。


「こっちの狼もかわいい!」


「ドラゴンって空を飛べるの?」


「キュ!」


 ステフが小さく羽ばたいてみせた。


「わああっ!」


 子どもたちから歓声が上がる。


 テリーとステフも、ずいぶん人気者だな。


 ◇


 中央広場を離れた俺たちは、商業地区へ向かった。


 しばらく歩くと、いい匂いが漂ってきた。


「……何だろう?」


 フェリシアが鼻を動かした。


「お肉を焼いてるのかな?」


「それだけじゃないみたいだね」


 ルナが通りの向こうを指差した。


 そこには、何軒もの飲食店が並んでいた。


 焼いた肉を売る店。


 温かいスープを出す店。


 そして、見慣れない料理を並べた店もある。


「ねえ、あれ何だろう?」


 フェリシアが一軒の食堂を指差した。


 店先には、大きな鍋が置かれている。


 その隣には、白い粒が山盛りになった器が並んでいた。


「……何だろう?」


 俺も首を傾げた。


「ちょっと聞いてみようか」


 俺たちは店へ近づいた。


「いらっしゃい!」


 店主らしい中年の男性が笑顔で迎えてくれた。


「あの、この白いのは何ですか?」


 俺が尋ねると、男性が答えた。


「おっ、米を知らないのかい?」


「米?」


「ああ。セルヴァン王国の一部地域で作られている穀物だよ」


「へえ……!」


 フェリシアが興味深そうに覗き込んだ。


「小麦とは違うんですね」


「そうだね。こいつは水を加えて炊くんだ」


 男性は湯気の立つ鍋を見せてくれた。


「パンとはまた違ったおいしさがあるよ」


「へえ! 食べてみたい!」


 フェリシアが目を輝かせた。


「私も気になるな」


 ルナも頷いた。


「じゃあ、ここでお昼にしようか」


「うん!」


 俺たちは店の中へ入った。


 ◇


 しばらくすると、料理が運ばれてきた。


 大きな皿には、こんがり焼かれた鶏肉と野菜。


 その隣には、白く炊き上がった米が盛られている。


 さらに、野菜の入った温かいスープもついていた。


「お待たせしました!」


「ありがとうございます!」


 フェリシアが嬉しそうに答えた。


 俺はまず、米を一口食べてみた。


「……あっ」


 思っていたより柔らかい。


 噛むと、ほんのり甘みが広がる。


「……おいしい!」


「本当!?」


 フェリシアも口に運んだ。


「……うん! おいしい!」


 ルナも食べてみる。


「へえ。これはいいね。お肉ともよく合う」


「そうだね!」


 俺は鶏肉と一緒に米を食べた。


 確かに相性がいいな。


「米って、セルヴァン王国ではよく食べられているんですか?」


 俺が尋ねると、店主は首を横に振った。


「いや。小麦ほど一般的ではないね。育てられる場所も限られているし」


「そうなんですね」


「でも、昔から米を食べる習慣のある地域もあるんだよ」


「へえ……」


「特に、お祝いのときには、米を握って出すこともあるね」


「握るんですか?」


「ああ。手で持って食べられるようにするんだ」


 ……面白いな。


 同じ国でも、地域によって食文化が違うんだ。


「それにしても、よく食べるねえ」


 店主が笑った。


 俺たちの皿を見る。


 気づけば、ほとんど空になっていた。


「おかわりする?」


「する!」


 ルナがすぐに答えた。


「私も!」


 フェリシアも手を上げた。


「じゃあ、俺もお願いします!」


 店主が大きく笑った。


「ははは! 気に入ってくれたようで嬉しいよ!」


 ◇


 食事を終えた俺たちは、職人街へ向かった。


 ここには武具店や魔法道具店、金属加工の工房などが集まっているらしい。


 通りには金属を叩く音が響き、店先には剣や鎧が並んでいた。


「……おっ!」


 ルナが足を止めた。


「いい弓があるね」


 そこは弓を専門に扱う店だった。


 大小さまざまな弓が壁に掛けられている。


 店の奥には、矢や弦も並んでいた。


「いらっしゃい!」


 店主が声をかけてきた。


「弓を探してるのかい?」


「ちょっと見せてもらってもいい?」


「ああ。もちろんだ」


 ルナは何本かの弓を手に取り、重さや弦の張り具合を確かめた。


「……なるほど」


「どうだい?」


「この弓、いいね。軽いのに、しっかり張れる」


「おっ、分かるかい?」


 店主が嬉しそうに笑った。


「腕のいい職人が作ったものなんだ」


「ちょっと試してもいい?」


「ああ。奥に試射場があるよ」


 俺たちは店の奥へ向かった。


 そこには細長い試射場があり、突き当たりに的が置かれていた。


 ルナは弓を構えた。


 ギリッ。


 弦を引く。


 そして。


 ヒュンッ!


 矢が飛んだ。


 トスッ!


 的の中央に命中する。


「おおっ!」


 店主が声を上げた。


「いい腕だね!」


「ありがとう」


 ルナは笑った。


 そして、もう一本の矢をつがえる。


 ヒュンッ!


 トスッ!


 二本目も中央。


 さらに三本目。


 ヒュンッ!


 トスッ!


 今度は、最初の矢のすぐ横に突き刺さった。


「……おいおい」


 店主が目を丸くした。


「三本とも、同じ場所じゃないか!」


「うん。いい弓だね」


 ルナが満足そうに頷いた。


「……いや、弓もいいが、あんたの腕がすごいんだよ!」


 店主が笑った。


 すると、試射場の入口から声がした。


「……まさか、あんたが噂の《針穴の射手》か?」


「……え?」


 振り向くと、冒険者らしい男性が立っていた。


「サハルの戦争で、敵の急所を正確に射抜いた弓使いがいたって聞いてな」


「……私のこと?」


「名前は確か、ルナだったはずだ」


「うん。そうだけど」


「やっぱり!」


 男性が嬉しそうに笑った。


「こんな腕の射手、そうそういないからな!」


「《針穴の射手》かあ……」


 ルナは少し考えた。


 そして、にっこり笑った。


「結構いい名前じゃない?」


「気に入ったの?」


 俺が尋ねると、ルナが頷いた。


「うん。弓の腕を褒められるのは嬉しいしね!」


「さすがルナだね」


 フェリシアも笑った。


「でも、針の穴を射抜けるかって言われたら、さすがに分からないけどね」


 ルナはそう言って笑った。


 ◇


 弓の店を出ると、今度はフェリシアが魔法道具店を見つけた。


「あっ! あのお店も見てみたい!」


「いいよ」


 店内には、魔力を通すと光る石や、温度を一定に保つ小さな器具などが並んでいた。


「へえ……面白い!」


 フェリシアが興味深そうに見ている。


 俺も珍しい道具を眺めていた。


 そのとき、店の奥で二人の冒険者が話している声が聞こえてきた。


「そういえば、ミナリアでとんでもない魔術師を見たって話、聞いたか?」


「何だそれ?」


「若い女の魔術師なんだが、魔法の威力が桁違いらしい」


「へえ」


「しかも、一度に何発もの魔力弾を撃てるそうだ」


「そんな魔術師がいるのか?」


「ああ。八つもの光が周りを飛び回って、魔物を一瞬で倒しちまうんだと」


 ……あれ?


 俺はフェリシアを見た。


 フェリシアも、こちらを見ている。


「……ねえ、アレン」


「……うん」


 どう考えても、フェリシアのことだよね?


「それでな、ミナリアでは《爆砕の魔女》なんて呼ぶ奴もいるらしいぜ」


「爆砕の魔女!?」


 フェリシアが思わず声を上げた。


 二人の冒険者がこちらを見た。


「……何だ?」


「あっ、いえ! 何でもありません!」


 フェリシアが慌てて首を振る。


 俺たちは顔を見合わせた。


 そして、そっと店を出た。


「……爆砕の魔女って……」


 フェリシアが肩を落とした。


「そんなに物騒な名前じゃなくてもいいのに……」


「でも、すごく強そうだよ?」


 ルナが笑った。


「強そうだけど! 私、何でも爆発させてるわけじゃないよ!」


「うん。昨日の地下水路でも、すごく正確に魔力弾を撃ってたもんね」


 俺が言うと、フェリシアが頷いた。


「そうだよ! ちゃんと加減だってできるんだから!」


「まあ、前に魔物を粉々にしちゃったこともあったけどね」


 ルナが笑った。


「……あれは、ちょっと加減を間違えただけ!」


 三人で笑った。


 でも。


「……それにしても、よく知ってる人がいるね」


 フェリシアが呟いた。


「うん。ミナリアのダンジョンで誰かが見て話しているのかもしれないね」


 俺が答えると、ルナが頷いた。


「まぁ、王都にはいろいろな場所から人が集まるし、噂も集まりやすいんだろうね」


 なるほど。


 そういうものなのかな。


 ◇


 そのあとも、俺たちは王都のさまざまな場所を見て回った。


 大きな布屋では、フェリシアとルナが服を選んだ。


 色鮮やかな布や刺繍の施された服が並んでいて、二人とも楽しそうだ。


「アレン、これどう思う?」


 フェリシアが青い上着を手に取った。


「似合うと思うよ」


「本当?」


「うん!」


「じゃあ、これにしようかな!」


 今度はルナが緑色の上着を見せてきた。


「私はこっちがいいと思うんだけど」


「うん。ルナにも似合いそうだね」


「じゃあ、これにしよう!」


 二人とも嬉しそうだ。


 それから、香辛料の店や、珍しい果物を売る店も覗いた。


 テリーとステフには、従魔用の食器を新しく買ってあげた。


「ワフ!」


「キュ!」


 二匹とも嬉しそうだ。


 しばらく歩くと、広場の近くに戻ってきた。


 ちょうど夕方になり、商人たちが店を片づけ始めている。


 そのとき。


「……おい、聞いたか?」


 近くの露店で、数人の男性が話している声が聞こえてきた。


「何をだ?」


「サハル王国の戦争の話だよ」


「ドラン帝国が侵攻したやつか?」


「ああ。あの戦いで、とんでもない剣士がいたらしい」


 ……サハルの戦争?


 俺は思わず足を止めた。


「たしか、バスク将軍を討ち取ったんだろ?」


「それだけじゃない。ドラン帝国の皇子で、《雷帝》と呼ばれていたジェリドまで倒したそうだ」


「……雷帝を?」


「ああ。それも、まだ若い剣士らしい」


 男性たちは興奮した様子で話している。


「戦場では、一人で何人ものドラン兵を斬り伏せ、敵陣を突破したんだと」


「……すげえな」


「俺が聞いた話じゃ、敵の兵士たちは、その剣士が現れるだけで恐れたらしいぞ」


「そんなに強いのか?」


「ああ。だから、《戦場の死神》なんて呼ぶ奴もいるそうだ」


「戦場の死神……」


「恐ろしい名前だな」


 ……。


 俺は何も言えなくなった。


 バスク将軍。


 雷帝ジェリド。


 そして、あの戦場で斬った兵士たち。


 ……覚えている。


 何人斬ったのか、正確にはもう分からない。


 あのときは、戦わなければならなかった。


 敵を止めなければ、もっと多くの人が死んでいたと思う。


 でも。


 だからといって、人を殺したことが消えるわけじゃない。


 俺は自分の手を見た。


 今は何もついていない。


 でも、戦争が終わってから、何度もあのときのことを思い出した。


 眠れない夜もあった。


 ……死神、か。


 正直、そんな名前で呼ばれたくないな。


「……アレン」


 フェリシアが小さな声で呼んだ。


「……あっ、何?」


「大丈夫?」


「うん」


 そう答えたけど、フェリシアは心配そうに俺を見ている。


「……嫌だよね。そんな呼ばれ方」


「……うん」


 俺は小さく頷いた。


「戦争でたくさんの人を殺したことを、格好いい異名みたいに言われるのは……嫌だな」


「……そうだね」


 フェリシアが答えた。


 ルナも静かに頷いた。


「でも、アレン」


「何?」


「その名前が嫌なら、無理に受け入れなくていいと思うよ」


「……うん」


「それに、昨日はハサ君のお父さんたちを助けたでしょ?」


「……うん」


「私は、そういうアレンのことも、ちゃんと知ってるから」


 ルナが微笑んだ。


 フェリシアも頷いた。


「私もだよ」


「……ありがとう」


 俺は少し笑った。


 そうだね。


 戦争で人を殺したことは、これからも忘れちゃいけない。


 でも、今は誰かを助けることもできる。


 それは、素直に嬉しいことだと思う。


 ◇


 夕方。


 俺たちは、王都を見渡せる高台へ向かった。


 そこには小さな公園があり、石造りの展望台が設けられていた。


 展望台からは、王都の街並みが一望できた。


「……わあ!」


 フェリシアが声を上げた。


「すごくきれい!」


 夕日に照らされた王都。


 赤茶色の屋根がどこまでも続き、遠くには巨大な王宮が見える。


 街を囲む城壁の向こうには、畑や街道が広がっていた。


 中央広場の噴水も、ここからなら小さく見える。


 風が吹く。


 遠くから、教会の鐘の音が聞こえてきた。


「……いい景色だね」


 ルナが呟いた。


「うん」


 俺も頷いた。


 しばらく、三人で街を眺めていた。


 すると、フェリシアが口を開いた。


「それにしても、今日は面白かったね!」


「うん! 米もおいしかったし、いろいろなお店も見られたし!」


 ルナが笑った。


「それに、私たちの異名まで聞けちゃったしね」


「……それはちょっと恥ずかしかったけど」


 フェリシアが苦笑した。


「《爆砕の魔女》かあ……」


「私は《針穴の射手》、結構気に入ってるけどね」


 ルナが得意そうに笑った。


「いいなあ、ルナは!」


「ふふっ」


 俺も笑った。


 そういえば、アルスレイン王国では、俺たちのことを《掃除屋》なんて呼ぶ人たちもいたな。


 魔物をどんどん倒してしまうかららしいけど。


 あの名前も、いつか王都まで伝わってくるのかな?


「……でも、アレンは大変だね」


 ルナが俺を見た。


「何が?」


「異名がたくさんあって」


「……そうかな?」


「だって、ドラゴンも倒してるでしょ? 雷帝も倒してるし、剣聖にも勝ってるんだよ?」


「……ああ」


 確かに、いろいろあったな。


「でも、私たちは《掃除屋》って呼ばれてたくらいだしね」


 フェリシアが笑った。


「そうだね」


 俺も笑った。


 いろいろな名前で呼ばれるようになったけど、別に何かが変わったわけじゃない。


 俺は俺だ。


 フェリシアも、ルナも。


 テリーもステフも。


「ワフ!」


「キュ!」


 二匹が俺たちの足元へやってきた。


「ふふっ。二匹も今日は楽しかった?」


「ワフ!」


「キュ!」


 どうやら楽しかったみたいだ。


 俺は二匹の頭を撫でた。


 家を追い出されたあの日には、こんな生活を送るなんて想像もしていなかったな。


 今では、仲間と一緒にいろいろな国を旅している。


 ダンジョンを攻略して、魔物を倒して、時には誰かを助けて。


 そして、こうして街を楽しむこともできる。


 ……本当に、いろいろあったな。


「ねえ、アレン」


 フェリシアが声をかけた。


「何?」


「明日はどうする?」


「うーん……」


 俺は少し考えた。


 王都は十分楽しんだけど、まだ行ってみたい場所はたくさんある。


 それに。


「そういえば、王都の近くにもダンジョンがあるんだよね?」


「そうみたいだね」


 ルナが頷いた。


「王都の冒険者ギルドなら、詳しい情報があるんじゃないかな?」


「じゃあ、明日はギルドへ行ってみようか」


「うん!」


 フェリシアが嬉しそうに答えた。


「新しいダンジョン、楽しみだね!」


「そうだね!」


 ルナも笑った。


 俺はもう一度、夕日に染まる王都を見渡した。


 いろいろな場所を旅して、いろいろな人に出会う。


 今は、そんな毎日がとても楽しい。


 よし。


 明日は、王都のダンジョンについて調べてみよう!


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