第201話 さらなる強さへ
新連載もよろしくお願いします!
『平民出身の転生執事、最強王女を育成する』という作品です。
お手すきの際に是非!
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オリハルコン会員になったことで、新しいスキルがたくさん増えた。
でも、その前に確認したいことがある。
「そういえば、《共有》も強くなったんだったね」
俺は《会員》の画面を開いた。
【共有可能人数:5人】
【共有率:30%】
【会員本人負担率:1%/人】
今までの共有メンバーは、フェリシア、ルナ、テリーの三人だ。
あと二人登録できる。
「……あっ、そうだ」
「どうしたの?」
ルナが尋ねてきた。
「ステフも《共有》に登録できないかなと思って」
「あっ!そういえば、ステフはまだだったね!」
「うん。テリーにも使えているし、ステフにも使えるかもしれない」
俺は足元にいるステフを見た。
「キュ?」
ステフが首を傾げる。
「ステフ、ちょっと試してもいい?」
「キュ!」
元気な返事が返ってきた。
俺は《共有》を開き、ステフへ意識を向けた。
【共有候補】
【ステフ】
【共有メンバーに登録しますか?】
「……出た!」
「本当?」
「うん。登録できそうだよ」
俺は登録を選んだ。
【対象者の同意が必要です】
ステフが突然、何かに気づいたように顔を上げた。
「キュ?」
「ステフ、登録してもいい?」
「キュ!」
ステフは大きく頷いた。
【ステフが《共有》に同意しました】
【共有メンバーに登録しました】
【共有メンバー:4名】
「おおっ!」
登録できた。
俺は早速、ステフの能力情報を開いた。
【名前:ステフ】
【種族:グリーンドラゴン(幼体)】
【基礎能力】
【筋力:100】
【耐久:130】
【敏捷:110】
【魔力:220】
「……へえ!」
俺は思わず声を上げた。
「どうしたの?」
フェリシアが尋ねる。
「ステフの元々の能力が、思っていたより高いんだよ」
「そうなの?」
「うん。特に耐久と魔力が高いね」
まだ身体は小さいけど、やっぱりドラゴンなんだな。
そして、新しい表示が現れた。
【共有後の能力】
【筋力:100+600】
【耐久:130+720】
【敏捷:110+930】
【魔力:220+1,140】
「……すごいな」
小さなステフに、これだけの能力が加わったんだ。
その直後。
「キュッ!?」
ステフが驚いたように飛び上がった。
ふわっ!
翼を広げた小さな身体が、勢いよく浮き上がる。
「わっ!」
ルナが声を上げた。
「ステフ、すごい!」
「キュ!キュ!」
ステフは嬉しそうに飛び回った。
いつもよりずっと速い。
壁にぶつかりそうになると、慌てて翼を動かして方向を変えた。
「ステフ、気をつけてね!」
「キュ!」
どうやら、急に増えた力に驚いているみたいだ。
テリーも尻尾を振りながら、その様子を見ていた。
「ワフ!」
「キュ!」
二匹が嬉しそうにじゃれ合っている。
◇
「そういえば、アレン」
フェリシアが声をかけてきた。
「何?」
「共有率が三十%になったんだよね?」
「うん。今までは二十%だったから、かなり増えたはずだよ」
「やっぱりそうなんだ」
「何か変わった?」
「うん。さっきから身体の感じが全然違うの」
フェリシアが自分の手を見つめた。
「魔力が、今までよりずっと多いのが分かるよ」
「そうなんだ」
「うん。今なら、オービットももっとたくさん動かせる気がする」
俺は《共有》の画面を開いた。
そういえば、みんなの能力も確認しておきたいな。
◇
まずは、俺自身だ。
【名前:アレン・ヴァルディス】
【会員ランク:オリハルコン】
【基礎能力】
【筋力:2,000】
【耐久:2,400】
【敏捷:3,100】
【魔力:3,800】
「……おおっ」
かなり上がっているな。
以前確認したときは、筋力が千八百台だったはずだ。
それからもダンジョンで何度も戦ったし、戦争にも参加した。
Pで購入した強化だけじゃなく、戦った経験も基礎能力の成長につながっているみたいだ。
さらに《共有》中の能力を確認する。
【共有メンバー:4名】
【本人負担率:合計4%】
【共有中の実効能力】
【筋力:1,920】
【耐久:2,304】
【敏捷:2,976】
【魔力:3,648】
なるほど。
四人と共有しても、今は元の能力の九十六%を使えるんだ。
前よりずっと負担が少ない。
次はフェリシアだ。
【名前:フェリシア・ロート】
【基礎能力】
【筋力:65+600】
【耐久:72+720】
【敏捷:100+930】
【魔力:130+1,140】
「フェリシアも、ずいぶん強くなったね」
「えっ?」
「自分自身の能力も、かなり上がってるよ」
フェリシアは自分の表示を確認した。
「……本当だ」
少し驚いたように呟く。
「前に見たときは、まだこんな数字じゃなかったのに」
「ずっと一緒に戦ってきたからね」
「うん。それに、共有分がすごいね。魔力が千以上も増えてる」
フェリシアは目を輝かせた。
「これなら……」
彼女は《収納》から群晶石を取り出した。
最初に四つ。
いつものオービットだ。
ふわっ。
四つの石が、フェリシアの周囲に浮かび上がった。
そして。
「……もう少しいけるかな」
フェリシアはさらに四つの群晶石を取り出した。
俺たちがダンジョンで採掘したものだ。
「えっ、八つ?」
ルナが驚く。
「うん。今ならできるかもしれない」
フェリシアは八つの群晶石へ魔力を流した。
ふわっ。
新たな四つも、ゆっくりと浮かび上がる。
「おおっ!」
俺は思わず声を上げた。
八つのオービットが、フェリシアの周囲に浮かんでいる。
今までの倍だ。
「すごいね!」
「うん。でも、まだ動かしてみないと分からないよ」
フェリシアは慎重に手を動かした。
八つのオービットが、ゆっくりと回り始める。
一つ。
二つ。
三つ。
次第に動きが滑らかになっていく。
「……できた」
フェリシアが嬉しそうに笑った。
「八つとも動いてる!」
「すごいよ、フェリシア!」
ルナが喜んだ。
ただ、四つのときと比べると、少し動きが遅い。
「やっぱり、まだ慣れないね」
フェリシアが言った。
「でも、前は四つを動かすだけでも大変だったから」
「うん。練習すれば、もっと上手になりそうだね」
「そうだね!」
フェリシアは八つのオービットを一列に並べた。
そして、右へ。
左へ。
上下にも動かしていく。
「これなら、広い範囲を同時に守れるかもしれないね」
「うん。でも、魔弾を八つ同時に撃つのは、まだ難しそう」
「まずは動かす練習からだね」
「うん!」
フェリシアは嬉しそうに頷いた。
◇
次はルナだ。
【名前:ルナ・アルヴェイン】
【基礎能力】
【筋力:75+600】
【耐久:80+720】
【敏捷:155+930】
【魔力:120+1,140】
「ルナもかなり強くなってるよ」
「本当!?」
「うん。特に敏捷が高いね」
ルナは自分の表示を確認した。
「……すごい!」
目を丸くしている。
「敏捷が千を超えてる!」
「うん。共有分が大きいからね」
「ちょっと試していい?」
「うん。でも、気をつけてね」
ルナは少し離れた場所へ移動した。
軽く地面を蹴る。
タッ!
「わっ!」
あっという間に数歩先へ移動した。
本人も驚いている。
「すごい!前よりずっと速い!」
「そうだね。でも、急に動くと危ないよ」
「うん。気をつける!」
ルナは今度はゆっくり身体を動かした。
「弓を引くのも楽になりそうだな」
確かに、これだけ筋力と敏捷が上がれば、弓の扱いも変わりそうだ。
◇
最後はテリーだ。
【名前:テリー】
【種族:フェンリル(幼体)】
【基礎能力】
【筋力:240+600】
【耐久:210+720】
【敏捷:340+930】
【魔力:170+1,140】
「……テリーもすごいな」
特に敏捷が高い。
やっぱり、フェンリルなんだね。
俺はテリーを見る。
「ワフ?」
「テリーも、かなり強くなってるみたいだよ」
「ワフ!」
テリーは嬉しそうに尻尾を振った。
ステフが近づいてくる。
「キュ!」
「ワフ!」
二匹は互いの周囲を走り回り、楽しそうに遊び始めた。
これで皆、かなり強くなったな。
◇
「さて……」
俺は《会員》の購入画面へ戻った。
さっき追加されたスキルが、ずらりと並んでいる。
二十万P。
三十万P。
どれも高いな。
今の保有Pは五十四万四千二百二十P。
買えないわけじゃないけど、何でも好きなだけ買えるほどではない。
「うーん。どうしようかな」
「何を迷ってるの?」
ルナが尋ねた。
「新しいスキルだよ。どれを買おうかと思って」
「ああ、さっきの!」
「うん。《転移》も便利そうだし、《言語理解》も気になるし……」
俺は一覧を眺めた。
空を飛べる《浮遊》もある。
ダンジョンで使えそうな《結界》もある。
どれも欲しくなるな。
「フェリシアは、どれがいいと思う?」
俺が尋ねると、フェリシアは少し考えた。
「うーん……。でも、それはアレンが決めなきゃだめだよ」
「俺が?」
「うん。アレンが戦って貯めてきたPなんだから」
「でも、いつも二人に助けてもらってるし」
「それはそうだけど、だからこそ、アレンが本当に必要だと思うものを選んでほしいな」
フェリシアが優しく笑った。
「私たちは、アレンが決めたことなら応援するよ」
「うん!」
ルナも頷いた。
「アレンが欲しいものを買えばいいと思う!」
「ありがとう」
そう言ってもらえると、少し気が楽になるな。
でも、やっぱり迷う。
「どれもPが高いから、すぐには決められないね」
「そうだね」
フェリシアが頷いた。
俺は購入画面を上から順番に見直した。
そこで、あるスキルが目に入った。
【《剣神》】
……あっ。
そういえば。
「俺、前から欲しかったスキルがあったんだ」
「何?」
ルナが顔を上げた。
「《剣神》だよ」
「剣神!?」
ルナが驚いた。
「うん。それと《魔神》と《弓神》も」
「えっ?」
フェリシアも目を丸くした。
「それって、どれも最高位の固有スキルだよね?」
「うん。前から購入できたんだけど、なかなか手が出せなかったんだ」
俺は三つのスキルを見つめた。
【《剣神》 100,000P】
【《魔神》 100,000P】
【《弓神》 100,000P】
三つ買えば三十万Pか。
決して安くない。
でも。
「俺、まずは三人が強くなるのがいいと思うんだ」
「私たち?」
「うん」
俺は二人を見た。
「今は順調にダンジョンを探索できているけど、これからもっと強い敵が出てくるかもしれないでしょ?」
「そうだね」
フェリシアが頷く。
「四十階層のゴールドスライムも、かなり強かったしね」
「うん。あんな相手がまた出てきても、ちゃんと戦えるようにしておきたいんだ」
俺は少し考えてから続けた。
「今後、もっと強い敵が現れたときのために、まずは俺たち自身が強くなっておかないとね」
「……アレン」
ルナが俺を見つめた。
「それって、私たちのために《魔神》と《弓神》を買うってこと?」
「うん。二人がよかったら、そうしたいと思ってる」
フェリシアは少し驚いた顔をした。
「ありがたいけど、本当にいいの?」
「もちろん」
「でも、三十万Pも使うんでしょ?」
「うん。でも、二人が強くなれば、これからの冒険も安全になるからね」
ルナも少し考え込んだ。
「私も嬉しいけど……アレンはそれでいいの?」
「うん。俺も《剣神》を買うしね」
俺は笑った。
「三人とも強くなろうよ」
フェリシアとルナが顔を見合わせた。
そして。
「……うん。ありがとう、アレン」
「私も! 大切に使うね!」
二人とも嬉しそうに笑った。
よし。
決まりだね。
◇
俺は《会員》の購入画面を開いた。
まずは《剣神》だ。
【《剣神》】
【剣術の最高位に位置する固有スキル】
【剣の技術、威力、精度、反応速度を大幅に向上させる】
【必要P:100,000P】
「……買おう」
【《剣神》を購入しますか?】
【必要P:100,000P】
「購入する」
【100,000Pを消費しました】
【固有スキル《剣神》を習得しました】
その瞬間。
「……おおっ!」
俺は思わず竜爪剣を見た。
まだ剣を抜いていないのに、何だか感覚が違う。
身体の動かし方。
剣を振るうときの力の伝え方。
そういうものが、頭の中に自然と浮かんでくる。
俺は周囲を確認し、少し離れた場所で竜爪剣を抜いた。
軽く構える。
そして、振った。
シュッ!
剣が滑らかに動く。
「……すごいな」
今までより、ずっと自然に剣を扱える気がする。
なるほど。
これが《剣神》か。
「アレン、どう?」
ルナが尋ねた。
「うん。かなり違うよ」
「へえ!」
「早く実戦でも試してみたいな」
俺は竜爪剣を鞘に納めた。
◇
「次は《魔神》だね」
俺は購入画面を開いた。
【《魔神》】
【魔法の最高位に位置する固有スキル】
【魔法の威力、精度、発動速度、魔力効率を大幅に向上させる】
【必要P:100,000P】
「これを買うよ」
「うん」
フェリシアが少し緊張した表情で頷いた。
【《魔神》を購入しますか?】
【必要P:100,000P】
「購入する」
【100,000Pを消費しました】
【固有スキル《魔神》を習得しました】
俺は《会員》を閉じず、そのまま《付与》を開いた。
【スキル付与対象】
【共有メンバー】
【フェリシア・ロート】
【ルナ・アルヴェイン】
【テリー】
【ステフ】
よし。
ちゃんと四人とも表示されている。
俺はフェリシアを選んだ。
【付与可能スキル】
【《魔力操作》 付与済み】
【《魔聖》 付与済み】
【《魔神》】
「あっ、出た!」
「本当?」
「うん。《魔神》を付与できるみたい」
フェリシアが息を呑んだ。
「……お願いします」
「うん」
俺は《魔神》を選んだ。
【フェリシア・ロートへ《魔神》を付与します】
「付与する」
【《魔神》を付与しました】
「……っ!」
フェリシアが目を見開いた。
「どう?」
「……すごい」
フェリシアは自分の両手を見つめた。
「魔力の流れが、今までよりずっとはっきり分かるよ」
「そんなに?」
「うん。《魔聖》をもらったときも驚いたけど、それ以上かもしれない」
フェリシアが、もう一度八つのオービットを取り出した。
先ほどよりも速く、八つの群晶石が宙へ浮かび上がる。
「あっ!」
ルナが声を上げた。
「さっきより速い!」
「うん。しかも、すごく動かしやすい!」
フェリシアは八つのオービットを二組に分けた。
四つは右へ。
残りの四つは左へ。
次の瞬間、八つの石がそれぞれ異なる軌道を描き始めた。
「……できた!」
フェリシアが嬉しそうに笑った。
「さっきはゆっくり動かすだけで精一杯だったのに、今は八つともちゃんと動かせる!」
「すごいね!」
「うん!《魔神》って、本当にすごいよ!」
フェリシアは八つのオービットを自分の周囲に並べた。
そして、一つずつ向きを変えていく。
「これなら、今までより広い範囲を守れるね」
「そうだね。魔弾も八方向から撃てるようになるかもしれない」
「うん。でも、まずは練習しないとね」
フェリシアが頷いた。
八つを浮かべられるようになっても、すぐに全部使いこなせるとは限らない。
それでも、かなり大きな進歩だ。
「ありがとう、アレン!」
「どういたしまして」
喜んでもらえてよかった。
◇
「じゃあ、最後はルナだね」
「うん!」
ルナが嬉しそうに頷いた。
俺は《弓神》を選んだ。
【《弓神》】
【弓術の最高位に位置する固有スキル】
【弓の威力、命中精度、連射速度、射程を大幅に向上させる】
【必要P:100,000P】
【《弓神》を購入しますか?】
【必要P:100,000P】
「購入する」
【100,000Pを消費しました】
【固有スキル《弓神》を習得しました】
よし。
次は《付与》だ。
俺はルナを選んだ。
【付与可能スキル】
【《弓神》】
「ルナ、付与するよ」
「うん。お願い!」
【ルナ・アルヴェインへ《弓神》を付与します】
「付与する」
【《弓神》を付与しました】
「……あっ!」
ルナが自分の弓を見た。
「どう?」
「うん。何だか、弓の扱い方がすごくよく分かる!」
「そうなんだ」
「ちょっと試していい?」
「もちろん」
ルナは少し離れた場所へ移動した。
通路の奥には、大きな岩が転がっている。
「あの岩を狙ってみるね」
弓を構える。
矢をつがえる。
その動きが、いつもより滑らかだった。
ギリッ。
弦を引く。
「……あっ」
ルナが小さく声を上げた。
「どうしたの?」
「狙う場所が、すごくはっきり分かる」
ルナはそのまま弓を引き絞った。
そして。
ヒュンッ!
矢が飛んだ。
ドガァン!
「……えっ!?」
矢が命中した岩が、大きく砕けた。
破片が周囲に飛び散る。
「うわっ!」
ルナ自身が一番驚いている。
「い、今の、私が撃ったんだよね?」
「うん。そうだよ」
「……すごい!」
ルナが目を輝かせた。
「前だったら、あんな岩を砕くなんてできなかったよ!」
「かなり威力が上がってるね」
フェリシアも驚いている。
俺も正直、ここまで変わるとは思わなかった。
《共有》で筋力が上がったことに加えて、《弓神》の効果も大きいんだろうな。
「ありがとう、アレン!」
「どういたしまして」
「もっと練習して、ちゃんと使いこなせるようになるね!」
「うん。でも、今の威力なら周りに気をつけてね」
「分かってる!」
ルナが嬉しそうに笑った。
◇
「それにしても……」
フェリシアが笑った。
「私たち、ずいぶん強くなっちゃったね」
「本当だね!」
ルナも頷いた。
「《共有》だけでもすごかったのに、《魔神》と《弓神》まで!」
「うん。でも、これからもっと強い敵が現れるかもしれないからね」
俺は二人を見た。
「そのときに、ちゃんと戦えるようにしておきたいんだ」
「うん。私ももっと練習するね」
フェリシアが言った。
「八つのオービットも、まだまだ使いこなせるようになりたいし」
「私も!」
ルナが弓を掲げた。
「今度はもっと遠くの的にも当ててみたいな!」
二人とも楽しそうだ。
俺も《剣神》を手に入れたし、次の戦闘が少し楽しみになってきた。
その後ろでは。
「ワフ!」
「キュ!キュ!」
テリーとステフが、楽しそうにじゃれ合っていた。
ステフは《共有》で身体能力が上がったのが嬉しいのか、何度も飛び上がっている。
テリーも尻尾を振りながら、そのあとを追いかけていた。
「二匹とも嬉しそうだね」
ルナが笑った。
「うん。ステフも強くなったからね」
これで、みんな強くなったな。
◇
俺は最後に《会員》の表示を開いた。
【会員ランク:オリハルコン】
【共有メンバー:4名】
【共有率:30%】
【会員本人負担率:1%/人】
【購入した固有スキル】
【《剣神》 100,000P】
【《魔神》 100,000P】
【《弓神》 100,000P】
【消費P:300,000P】
【保有:244,220P】
【累計獲得P:1,001,430P】
三十万Pか。
かなり使ったな。
でも、後悔はない。
俺も強くなったし、フェリシアもルナも、新しい力を手に入れた。
ステフも《共有》に登録できた。
これなら、もっと深い階層にも挑戦できそうだね。
「じゃあ、そろそろ行こうか」
「うん!」
「次は四十九階層だね!」
俺は竜爪剣を握った。
新しく手に入れた《剣神》。
どれくらい強くなったのか、実際に戦って確かめたいな。
俺たちは、さらに奥へと歩き始めた。
【保有:244,220P】
【累計獲得P:1,001,430P】
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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