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《剣聖》になった弟に追放された俺のスキルは《会員》でした ~ハズレスキルだと思っていたら、ポイントで好きな能力を買えるらしい~  作者: アカメノコバチ
第10章 再び南へ

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201/217

第201話 さらなる強さへ

新連載もよろしくお願いします!

『平民出身の転生執事、最強王女を育成する』という作品です。

お手すきの際に是非!

https://ncode.syosetu.com/n5173mx/1からご覧いただけます。

 オリハルコン会員になったことで、新しいスキルがたくさん増えた。


 でも、その前に確認したいことがある。


「そういえば、《共有》も強くなったんだったね」


 俺は《会員》の画面を開いた。


【共有可能人数:5人】


【共有率:30%】


【会員本人負担率:1%/人】


 今までの共有メンバーは、フェリシア、ルナ、テリーの三人だ。


 あと二人登録できる。


「……あっ、そうだ」


「どうしたの?」


 ルナが尋ねてきた。


「ステフも《共有》に登録できないかなと思って」


「あっ!そういえば、ステフはまだだったね!」


「うん。テリーにも使えているし、ステフにも使えるかもしれない」


 俺は足元にいるステフを見た。


「キュ?」


 ステフが首を傾げる。


「ステフ、ちょっと試してもいい?」


「キュ!」


 元気な返事が返ってきた。


 俺は《共有》を開き、ステフへ意識を向けた。


【共有候補】


【ステフ】


【共有メンバーに登録しますか?】


「……出た!」


「本当?」


「うん。登録できそうだよ」


 俺は登録を選んだ。


【対象者の同意が必要です】


 ステフが突然、何かに気づいたように顔を上げた。


「キュ?」


「ステフ、登録してもいい?」


「キュ!」


 ステフは大きく頷いた。


【ステフが《共有》に同意しました】


【共有メンバーに登録しました】


【共有メンバー:4名】


「おおっ!」


 登録できた。


 俺は早速、ステフの能力情報を開いた。


【名前:ステフ】


【種族:グリーンドラゴン(幼体)】


【基礎能力】


【筋力:100】


【耐久:130】


【敏捷:110】


【魔力:220】


「……へえ!」


 俺は思わず声を上げた。


「どうしたの?」


 フェリシアが尋ねる。


「ステフの元々の能力が、思っていたより高いんだよ」


「そうなの?」


「うん。特に耐久と魔力が高いね」


 まだ身体は小さいけど、やっぱりドラゴンなんだな。


 そして、新しい表示が現れた。


【共有後の能力】


【筋力:100+600】


【耐久:130+720】


【敏捷:110+930】


【魔力:220+1,140】


「……すごいな」


 小さなステフに、これだけの能力が加わったんだ。


 その直後。


「キュッ!?」


 ステフが驚いたように飛び上がった。


 ふわっ!


 翼を広げた小さな身体が、勢いよく浮き上がる。


「わっ!」


 ルナが声を上げた。


「ステフ、すごい!」


「キュ!キュ!」


 ステフは嬉しそうに飛び回った。


 いつもよりずっと速い。


 壁にぶつかりそうになると、慌てて翼を動かして方向を変えた。


「ステフ、気をつけてね!」


「キュ!」


 どうやら、急に増えた力に驚いているみたいだ。


 テリーも尻尾を振りながら、その様子を見ていた。


「ワフ!」


「キュ!」


 二匹が嬉しそうにじゃれ合っている。


 ◇


「そういえば、アレン」


 フェリシアが声をかけてきた。


「何?」


「共有率が三十%になったんだよね?」


「うん。今までは二十%だったから、かなり増えたはずだよ」


「やっぱりそうなんだ」


「何か変わった?」


「うん。さっきから身体の感じが全然違うの」


 フェリシアが自分の手を見つめた。


「魔力が、今までよりずっと多いのが分かるよ」


「そうなんだ」


「うん。今なら、オービットももっとたくさん動かせる気がする」


 俺は《共有》の画面を開いた。


 そういえば、みんなの能力も確認しておきたいな。


 ◇


 まずは、俺自身だ。


【名前:アレン・ヴァルディス】


【会員ランク:オリハルコン】


【基礎能力】


【筋力:2,000】


【耐久:2,400】


【敏捷:3,100】


【魔力:3,800】


「……おおっ」


 かなり上がっているな。


 以前確認したときは、筋力が千八百台だったはずだ。


 それからもダンジョンで何度も戦ったし、戦争にも参加した。


 Pで購入した強化だけじゃなく、戦った経験も基礎能力の成長につながっているみたいだ。


 さらに《共有》中の能力を確認する。


【共有メンバー:4名】


【本人負担率:合計4%】


【共有中の実効能力】


【筋力:1,920】


【耐久:2,304】


【敏捷:2,976】


【魔力:3,648】


 なるほど。


 四人と共有しても、今は元の能力の九十六%を使えるんだ。


 前よりずっと負担が少ない。


 次はフェリシアだ。


【名前:フェリシア・ロート】


【基礎能力】


【筋力:65+600】


【耐久:72+720】


【敏捷:100+930】


【魔力:130+1,140】


「フェリシアも、ずいぶん強くなったね」


「えっ?」


「自分自身の能力も、かなり上がってるよ」


 フェリシアは自分の表示を確認した。


「……本当だ」


 少し驚いたように呟く。


「前に見たときは、まだこんな数字じゃなかったのに」


「ずっと一緒に戦ってきたからね」


「うん。それに、共有分がすごいね。魔力が千以上も増えてる」


 フェリシアは目を輝かせた。


「これなら……」


 彼女は《収納》から群晶石を取り出した。


 最初に四つ。


 いつものオービットだ。


 ふわっ。


 四つの石が、フェリシアの周囲に浮かび上がった。


 そして。


「……もう少しいけるかな」


 フェリシアはさらに四つの群晶石を取り出した。


 俺たちがダンジョンで採掘したものだ。


「えっ、八つ?」


 ルナが驚く。


「うん。今ならできるかもしれない」


 フェリシアは八つの群晶石へ魔力を流した。


 ふわっ。


 新たな四つも、ゆっくりと浮かび上がる。


「おおっ!」


 俺は思わず声を上げた。


 八つのオービットが、フェリシアの周囲に浮かんでいる。


 今までの倍だ。


「すごいね!」


「うん。でも、まだ動かしてみないと分からないよ」


 フェリシアは慎重に手を動かした。


 八つのオービットが、ゆっくりと回り始める。


 一つ。


 二つ。


 三つ。


 次第に動きが滑らかになっていく。


「……できた」


 フェリシアが嬉しそうに笑った。


「八つとも動いてる!」


「すごいよ、フェリシア!」


 ルナが喜んだ。


 ただ、四つのときと比べると、少し動きが遅い。


「やっぱり、まだ慣れないね」


 フェリシアが言った。


「でも、前は四つを動かすだけでも大変だったから」


「うん。練習すれば、もっと上手になりそうだね」


「そうだね!」


 フェリシアは八つのオービットを一列に並べた。


 そして、右へ。


 左へ。


 上下にも動かしていく。


「これなら、広い範囲を同時に守れるかもしれないね」


「うん。でも、魔弾を八つ同時に撃つのは、まだ難しそう」


「まずは動かす練習からだね」


「うん!」


 フェリシアは嬉しそうに頷いた。


 ◇


 次はルナだ。


【名前:ルナ・アルヴェイン】


【基礎能力】


【筋力:75+600】


【耐久:80+720】


【敏捷:155+930】


【魔力:120+1,140】


「ルナもかなり強くなってるよ」


「本当!?」


「うん。特に敏捷が高いね」


 ルナは自分の表示を確認した。


「……すごい!」


 目を丸くしている。


「敏捷が千を超えてる!」


「うん。共有分が大きいからね」


「ちょっと試していい?」


「うん。でも、気をつけてね」


 ルナは少し離れた場所へ移動した。


 軽く地面を蹴る。


 タッ!


「わっ!」


 あっという間に数歩先へ移動した。


 本人も驚いている。


「すごい!前よりずっと速い!」


「そうだね。でも、急に動くと危ないよ」


「うん。気をつける!」


 ルナは今度はゆっくり身体を動かした。


「弓を引くのも楽になりそうだな」


 確かに、これだけ筋力と敏捷が上がれば、弓の扱いも変わりそうだ。


 ◇


 最後はテリーだ。


【名前:テリー】


【種族:フェンリル(幼体)】


【基礎能力】


【筋力:240+600】


【耐久:210+720】


【敏捷:340+930】


【魔力:170+1,140】


「……テリーもすごいな」


 特に敏捷が高い。


 やっぱり、フェンリルなんだね。


 俺はテリーを見る。


「ワフ?」


「テリーも、かなり強くなってるみたいだよ」


「ワフ!」


 テリーは嬉しそうに尻尾を振った。


 ステフが近づいてくる。


「キュ!」


「ワフ!」


 二匹は互いの周囲を走り回り、楽しそうに遊び始めた。


 これで皆、かなり強くなったな。


 ◇


「さて……」


 俺は《会員》の購入画面へ戻った。


 さっき追加されたスキルが、ずらりと並んでいる。


 二十万P。


 三十万P。


 どれも高いな。


 今の保有Pは五十四万四千二百二十P。


 買えないわけじゃないけど、何でも好きなだけ買えるほどではない。


「うーん。どうしようかな」


「何を迷ってるの?」


 ルナが尋ねた。


「新しいスキルだよ。どれを買おうかと思って」


「ああ、さっきの!」


「うん。《転移》も便利そうだし、《言語理解》も気になるし……」


 俺は一覧を眺めた。


 空を飛べる《浮遊》もある。


 ダンジョンで使えそうな《結界》もある。


 どれも欲しくなるな。


「フェリシアは、どれがいいと思う?」


 俺が尋ねると、フェリシアは少し考えた。


「うーん……。でも、それはアレンが決めなきゃだめだよ」


「俺が?」


「うん。アレンが戦って貯めてきたPなんだから」


「でも、いつも二人に助けてもらってるし」


「それはそうだけど、だからこそ、アレンが本当に必要だと思うものを選んでほしいな」


 フェリシアが優しく笑った。


「私たちは、アレンが決めたことなら応援するよ」


「うん!」


 ルナも頷いた。


「アレンが欲しいものを買えばいいと思う!」


「ありがとう」


 そう言ってもらえると、少し気が楽になるな。


 でも、やっぱり迷う。


「どれもPが高いから、すぐには決められないね」


「そうだね」


 フェリシアが頷いた。


 俺は購入画面を上から順番に見直した。


 そこで、あるスキルが目に入った。


【《剣神》】


 ……あっ。


 そういえば。


「俺、前から欲しかったスキルがあったんだ」


「何?」


 ルナが顔を上げた。


「《剣神》だよ」


「剣神!?」


 ルナが驚いた。


「うん。それと《魔神》と《弓神》も」


「えっ?」


 フェリシアも目を丸くした。


「それって、どれも最高位の固有スキルだよね?」


「うん。前から購入できたんだけど、なかなか手が出せなかったんだ」


 俺は三つのスキルを見つめた。


【《剣神》 100,000P】


【《魔神》 100,000P】


【《弓神》 100,000P】


 三つ買えば三十万Pか。


 決して安くない。


 でも。


「俺、まずは三人が強くなるのがいいと思うんだ」


「私たち?」


「うん」


 俺は二人を見た。


「今は順調にダンジョンを探索できているけど、これからもっと強い敵が出てくるかもしれないでしょ?」


「そうだね」


 フェリシアが頷く。


「四十階層のゴールドスライムも、かなり強かったしね」


「うん。あんな相手がまた出てきても、ちゃんと戦えるようにしておきたいんだ」


 俺は少し考えてから続けた。


「今後、もっと強い敵が現れたときのために、まずは俺たち自身が強くなっておかないとね」


「……アレン」


 ルナが俺を見つめた。


「それって、私たちのために《魔神》と《弓神》を買うってこと?」


「うん。二人がよかったら、そうしたいと思ってる」


 フェリシアは少し驚いた顔をした。


「ありがたいけど、本当にいいの?」


「もちろん」


「でも、三十万Pも使うんでしょ?」


「うん。でも、二人が強くなれば、これからの冒険も安全になるからね」


 ルナも少し考え込んだ。


「私も嬉しいけど……アレンはそれでいいの?」


「うん。俺も《剣神》を買うしね」


 俺は笑った。


「三人とも強くなろうよ」


 フェリシアとルナが顔を見合わせた。


 そして。


「……うん。ありがとう、アレン」


「私も! 大切に使うね!」


 二人とも嬉しそうに笑った。


 よし。


 決まりだね。


 ◇


 俺は《会員》の購入画面を開いた。


 まずは《剣神》だ。


【《剣神》】


【剣術の最高位に位置する固有スキル】


【剣の技術、威力、精度、反応速度を大幅に向上させる】


【必要P:100,000P】


「……買おう」


【《剣神》を購入しますか?】


【必要P:100,000P】


「購入する」


【100,000Pを消費しました】


【固有スキル《剣神》を習得しました】


 その瞬間。


「……おおっ!」


 俺は思わず竜爪剣を見た。


 まだ剣を抜いていないのに、何だか感覚が違う。


 身体の動かし方。


 剣を振るうときの力の伝え方。


 そういうものが、頭の中に自然と浮かんでくる。


 俺は周囲を確認し、少し離れた場所で竜爪剣を抜いた。


 軽く構える。


 そして、振った。


 シュッ!


 剣が滑らかに動く。


「……すごいな」


 今までより、ずっと自然に剣を扱える気がする。


 なるほど。


 これが《剣神》か。


「アレン、どう?」


 ルナが尋ねた。


「うん。かなり違うよ」


「へえ!」


「早く実戦でも試してみたいな」


 俺は竜爪剣を鞘に納めた。


 ◇


「次は《魔神》だね」


 俺は購入画面を開いた。


【《魔神》】


【魔法の最高位に位置する固有スキル】


【魔法の威力、精度、発動速度、魔力効率を大幅に向上させる】


【必要P:100,000P】


「これを買うよ」


「うん」


 フェリシアが少し緊張した表情で頷いた。


【《魔神》を購入しますか?】


【必要P:100,000P】


「購入する」


【100,000Pを消費しました】


【固有スキル《魔神》を習得しました】


 俺は《会員》を閉じず、そのまま《付与》を開いた。


【スキル付与対象】


【共有メンバー】


【フェリシア・ロート】


【ルナ・アルヴェイン】


【テリー】


【ステフ】


 よし。


 ちゃんと四人とも表示されている。


 俺はフェリシアを選んだ。


【付与可能スキル】


【《魔力操作》 付与済み】


【《魔聖》 付与済み】


【《魔神》】


「あっ、出た!」


「本当?」


「うん。《魔神》を付与できるみたい」


 フェリシアが息を呑んだ。


「……お願いします」


「うん」


 俺は《魔神》を選んだ。


【フェリシア・ロートへ《魔神》を付与します】


「付与する」


【《魔神》を付与しました】


「……っ!」


 フェリシアが目を見開いた。


「どう?」


「……すごい」


 フェリシアは自分の両手を見つめた。


「魔力の流れが、今までよりずっとはっきり分かるよ」


「そんなに?」


「うん。《魔聖》をもらったときも驚いたけど、それ以上かもしれない」


 フェリシアが、もう一度八つのオービットを取り出した。


 先ほどよりも速く、八つの群晶石が宙へ浮かび上がる。


「あっ!」


 ルナが声を上げた。


「さっきより速い!」


「うん。しかも、すごく動かしやすい!」


 フェリシアは八つのオービットを二組に分けた。


 四つは右へ。


 残りの四つは左へ。


 次の瞬間、八つの石がそれぞれ異なる軌道を描き始めた。


「……できた!」


 フェリシアが嬉しそうに笑った。


「さっきはゆっくり動かすだけで精一杯だったのに、今は八つともちゃんと動かせる!」


「すごいね!」


「うん!《魔神》って、本当にすごいよ!」


 フェリシアは八つのオービットを自分の周囲に並べた。


 そして、一つずつ向きを変えていく。


「これなら、今までより広い範囲を守れるね」


「そうだね。魔弾も八方向から撃てるようになるかもしれない」


「うん。でも、まずは練習しないとね」


 フェリシアが頷いた。


 八つを浮かべられるようになっても、すぐに全部使いこなせるとは限らない。


 それでも、かなり大きな進歩だ。


「ありがとう、アレン!」


「どういたしまして」


 喜んでもらえてよかった。


 ◇


「じゃあ、最後はルナだね」


「うん!」


 ルナが嬉しそうに頷いた。


 俺は《弓神》を選んだ。


【《弓神》】


【弓術の最高位に位置する固有スキル】


【弓の威力、命中精度、連射速度、射程を大幅に向上させる】


【必要P:100,000P】


【《弓神》を購入しますか?】


【必要P:100,000P】


「購入する」


【100,000Pを消費しました】


【固有スキル《弓神》を習得しました】


 よし。


 次は《付与》だ。


 俺はルナを選んだ。


【付与可能スキル】


【《弓神》】


「ルナ、付与するよ」


「うん。お願い!」


【ルナ・アルヴェインへ《弓神》を付与します】


「付与する」


【《弓神》を付与しました】


「……あっ!」


 ルナが自分の弓を見た。


「どう?」


「うん。何だか、弓の扱い方がすごくよく分かる!」


「そうなんだ」


「ちょっと試していい?」


「もちろん」


 ルナは少し離れた場所へ移動した。


 通路の奥には、大きな岩が転がっている。


「あの岩を狙ってみるね」


 弓を構える。


 矢をつがえる。


 その動きが、いつもより滑らかだった。


 ギリッ。


 弦を引く。


「……あっ」


 ルナが小さく声を上げた。


「どうしたの?」


「狙う場所が、すごくはっきり分かる」


 ルナはそのまま弓を引き絞った。


 そして。


 ヒュンッ!


 矢が飛んだ。


 ドガァン!


「……えっ!?」


 矢が命中した岩が、大きく砕けた。


 破片が周囲に飛び散る。


「うわっ!」


 ルナ自身が一番驚いている。


「い、今の、私が撃ったんだよね?」


「うん。そうだよ」


「……すごい!」


 ルナが目を輝かせた。


「前だったら、あんな岩を砕くなんてできなかったよ!」


「かなり威力が上がってるね」


 フェリシアも驚いている。


 俺も正直、ここまで変わるとは思わなかった。


 《共有》で筋力が上がったことに加えて、《弓神》の効果も大きいんだろうな。


「ありがとう、アレン!」


「どういたしまして」


「もっと練習して、ちゃんと使いこなせるようになるね!」


「うん。でも、今の威力なら周りに気をつけてね」


「分かってる!」


 ルナが嬉しそうに笑った。


 ◇


「それにしても……」


 フェリシアが笑った。


「私たち、ずいぶん強くなっちゃったね」


「本当だね!」


 ルナも頷いた。


「《共有》だけでもすごかったのに、《魔神》と《弓神》まで!」


「うん。でも、これからもっと強い敵が現れるかもしれないからね」


 俺は二人を見た。


「そのときに、ちゃんと戦えるようにしておきたいんだ」


「うん。私ももっと練習するね」


 フェリシアが言った。


「八つのオービットも、まだまだ使いこなせるようになりたいし」


「私も!」


 ルナが弓を掲げた。


「今度はもっと遠くの的にも当ててみたいな!」


 二人とも楽しそうだ。


 俺も《剣神》を手に入れたし、次の戦闘が少し楽しみになってきた。


 その後ろでは。


「ワフ!」


「キュ!キュ!」


 テリーとステフが、楽しそうにじゃれ合っていた。


 ステフは《共有》で身体能力が上がったのが嬉しいのか、何度も飛び上がっている。


 テリーも尻尾を振りながら、そのあとを追いかけていた。


「二匹とも嬉しそうだね」


 ルナが笑った。


「うん。ステフも強くなったからね」


 これで、みんな強くなったな。


 ◇


 俺は最後に《会員》の表示を開いた。


【会員ランク:オリハルコン】


【共有メンバー:4名】


【共有率:30%】


【会員本人負担率:1%/人】


【購入した固有スキル】


【《剣神》 100,000P】


【《魔神》 100,000P】


【《弓神》 100,000P】


【消費P:300,000P】


【保有:244,220P】


【累計獲得P:1,001,430P】


 三十万Pか。


 かなり使ったな。


 でも、後悔はない。


 俺も強くなったし、フェリシアもルナも、新しい力を手に入れた。


 ステフも《共有》に登録できた。


 これなら、もっと深い階層にも挑戦できそうだね。


「じゃあ、そろそろ行こうか」


「うん!」


「次は四十九階層だね!」


 俺は竜爪剣を握った。


 新しく手に入れた《剣神》。


 どれくらい強くなったのか、実際に戦って確かめたいな。


 俺たちは、さらに奥へと歩き始めた。


【保有:244,220P】

【累計獲得P:1,001,430P】



最後まで読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
もう、これは、、、 まさに人外 どこまで行くのだ?何処を目指したいのか、、、、  ダンジョンをゲームのように笑いながら他の冒険者じゃ命がけだというのに 君達は、もう冒険者と呼べない!逸脱してしまってい…
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