教授と院生とクリスマス ~その2~
本日は12月29日。
世間ではクリスマスは終わりましたが、理工学部の教室はクリスマスパーティを開く予定です。
売れ残りのケーキやチキン、シャンパンなどをかき集め、かなりの安上がりでパーティを済ませる目論みです。
教室には赤鼻のトナカイの格好をした院生君と、くたびれたサンタの姿になった教授がビール片手に話しております。
『ちとクリスマスからずれこんでしまったが、なにぶん予算がないからのう。』
『でも研究費でこんなことしてしまうなんて、怒られませんかね?』
『まぁそれは内密にな...
院生君...
我々の存続にかかることじゃ...わかっとるね...?
...まあいい...そろそろ6時になる。
みんなが集まることじゃろう!盛大に楽しもうではないか!』
『はい!!教授!!』
ガラガラガラ!と勢いよくドアが開きました。
『メリークリスマス!!』
『おお!屯島君か!
豚の格好がよく似合っておるぞ!』
『そうですね!屯島君!
まさに白豚!!格好いいよ!!
よ!!白い豚さん!!ブーブー!!!』
『教授!院生さん!!
失礼な!「雪だるまのオラフ」に決まっているじゃないですか!!
それを豚だなんて...
ひどいひどすぎる...おーいおいおいおい..』
豚のように泣き出す屯島君。
『ぷぷぷ...
あっ笑ってないよ!!
ごめんね。
豚だなんて言っちゃって...
もう泣かないでよ!!
そんなに泣いていたら、本当に豚に見えちゃうよ!』
『そうじゃよ屯島君!
それ以上泣くとただの豚野郎じゃぞ!
ええと何の仮装じゃったかのう...
「豚ダルマのピラフ」じゃったかのう。美味そうじゃのう!』
『うわーんうわーん!』
『教授...それはあまりにもひどいかと。
まぁどう見てもただの豚野郎なことは確かですがね...
屯島君...まぁビールでも飲んで落ち着いて。
あっそうそう。
豚さんにビール飲ませると、お肉が柔らかくなるってさ!
やったね!!屯島君!!』
『うわーーんうわーーん!!』
悔しくて悔しくて、屯島君は号泣しております。
ガラガラガラ...再びドアが開きました。
『みきちん!!待ってたよ!』
『メリークリスマス!!みなさん!!』
『おおきれいじゃのう。
アナと雪の女王かね?』
『教授!すごいですね!
その通りです!!
良くお分かりに!!』
『いやね。最近の情報はある程度、頭にいれてあるんじゃよ。』
『さすが教授ですね!私、準備した甲斐がありました!
ところで院生さんの足元で泣いている、白い豚野郎は何なんですか?』
『あ、これね。
豚ダルマのピラフだって。
ね、屯島君?』
『うわーんうわーん!!違いますよ!
雪だるまのオラフですってば!!』
『そんなことどうでも良いわ!
豚野郎はブーブーとお鳴きなさい!
さあ!早く!!』
『わーんわーん!!』
『...みきちんは意外とSなんだね...』
そうこうしているうちに、またまたドアが開きました。
ドアの向こうには、三人の仙人のようなご老人が神々しく立っております。
そう、オリエンタル・ブローがやってきたのでした。
『おお!待ち焦がれたよ!!』
『ふがふが。みなはん、またへたのう!あう、入れ歯が...』
リーダー「森 源三郎」の入れ歯が美しい弧を描いて飛んで行きました。
やはりただ者ではなさそうなこの三人。
一体どんなパーティになるのでしょうか?
また続きます。




