教授と院生とクリスマス ~その1~
『教授、教授!』
『どうしたんだい?院生君。そんなに慌てて。』
『余談なのですが、今日の朝「めざましテレビ」を観ていたんです。
「めざましじゃんけん」ってご存知ですか?』
『うむ知っておる。
わしもいつも参加しておるよ。
いつのことじゃったかのう...
かたくなにグーしか出さなかったら、引き分けを挟んで10連敗したこともある...
非常にムカついた経験のあるコーナーじゃよ...ふー...』
うなだれる教授。
しわくちゃの目蓋には、うっすらと光るものが見えます。
院生君は、あわてて教授をすぐに励ましました。
『教授!きっと何か良いことがありますよ!
良いじゃないですか!負けたって!
教授はじゃんけんの素質がないってことで良いじゃないですか!!
よ!勝ち知らず!!』
『うむ...それはそれでムカつくのう...
それで「めざましじゃんけん」がなんなんじゃ?』
『あっそうそう!
今回のプレゼントが「お茶メーカー」なんです。
でも僕は聞き間違って、「お茶目イカ」って聞いちゃって!
お茶目なイカって面白いですよね!!ハハハ!』
『....院生君は呑気じゃのう...』
『まあこんな話はどうでもいいや。
教授!本題に入ります!
もうすぐクリスマスですね!』
『そうじゃのう。もうそんな時期なんじゃね。』
『教授!教室でクリスマスパーティ開きませんか!?』
おやおや。前回ハロウィンパーティでひどい目に遭ったのに、懲りない人ですね...
『うむ面白い。企画してみようかね。』
『待ってました!!』
ウキウキの院生君。
そんな彼に、教授は提案をしました。
『わしの知り合いで、サンタクロースの達人のグループがおる。
その人達にも声をかけてみることにしようと思うんじゃが、どうかね?』
『教授のお知合いですかぁ...
ちょっと不安ですが良いんじゃないですか?』
『少々年齢がいって多少ズレてはおるが、安上がりにできるんじゃ。
よし!わしに任せなさい!!』
『...参考までにどんなグループなんですか?』
『平均年齢84歳。
とっても元気なジーさんたちじゃ。
グループ名は「オリエンタル・ブロー」と言うんじゃ。』
『なかなか格好いいじゃないですか!』
『いやね。リーダーの「森 源三郎」が自己紹介した時、入れ歯が外れてしまってな。
本人は「モリ ゲンザブロウ」と言ったつもりなのに、みんなには「オリエンタル・ブロー」と聞こえてしまったんじゃ。
グループ名はそこからついたんじゃよ...
気の毒に...』
『大丈夫ですか...?
そのグループ...』
『まあ任せてみよう!』
そんなわけで、クリスマスパーティが開かれることになりました!
一体どんなパーティになるのでしょうか?
このお話は続きます。




