どこで間違った…… 【Picture】
神籬の森から、長老と呼ばれる指導者たちの名代としてやって来たブロイラーと、友好を結ぶや(とは言っても今更、特に なにかを取り決めし直すような間柄でも無かった訳だが)――大挙として雪崩れ込んで来た、物見高い獣人と呼ばれる種族たち
黒無面討伐の後、落ち着きを取り戻した魚人、イプピアーラの連中。
奇病が終息して、気温が上昇したことで同じく、わざわざ先日の礼を述べに、竜の肋骨と呼ばれる道を通って、挨拶に来てくれた――ザルパノを代表とした蜥蜴人の部族の方々。
最早、ゲームのNPCのように アルパゴンの分霊をアバターとして、徘徊させる必要も無い程に――法皇が認めた我が家、辺境伯領は
かつてのディストピアの空気など、どこにも感じられない――立派な人外魔境と化していた。
(……おかしい。こいつぁ……解せねぇ)
* * *
(毎日、健やかに一生懸命、真面目に生きて来たハズなのに……一体全体、どう言うこった? どこで間違えて俺は、そんな恐ろし気な勢力の……首魁みたいなポジションに、すっぽり治まってんだ)
シルウェストリスと言う世界での世渡りを誤って、ボタンを掛け違えた、タイミングを思い出そうと必死に首を捻っても……思い出せない この目の前に広がる光景。
本当に……なにが、どうしたと言うのか……。
確かに、俺なんて人間は……ガロワ公みたいな、天与の才をモリモリと与えられた、チートだろ!? と、噛みつきたくなる御仁とは、まるで違って
神様が悪ふざけか、手を抜いて「こぉ~んな感じ♪」と、拵えた様な――そんな お粗末な人間である事は、自覚しているけれども……。
それは それはもう……自覚し過ぎるほど自覚して、悟っちゃっているけれども。
……それにつけても理解不能なまでに……ワイルドに道を踏み外し過ぎちゃあ いませんかね?
「どうした?」




