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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
第四十八章:蓋世之才 震える

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パンもサーカスもあるんだよ!

 険しい顔で、自身のいたらなさについてを、今更、うんうん唸っていたらしい俺に、義兄が声を掛けてきた(やめよう……)


 どんなに考えたところで、大して賢い事は考えつかない……お粗末な、おつむの持ち主が百千万憶(つもいひがた) 春夏秋冬(ひととせ)と言う人間じゃないか。


 なにやら 気を遣わせてしまった義兄に短く詫びて、顔を上げ――街の様子を再び見回す。


 先日の一件以降、陶片の娘たちが、興行化することを決定したラグビーに、ネルとヴィルマが、アンティグアから持ち込み、草リーグから火が着いて広まったクリケット。


 優良血統の選別のためには、絶対に必要だとデズデモーナの提言によって、始まるらしい……正直、おやぢが 島からやって来て、通い詰めそうで気乗りしない――競馬。


 ――そして、


 先日、名代として訪ねて来てくれたブロイラーが、帰り際に残して行った言葉。


「自分は……プロレスラーとして以外の……生き方を知りません。百千万憶さんへの……御恩の一片でも……お返しさせて戴きたく」


 その言葉を受けて「収益率が!」「観客動員数を考えると!」などと言う……取るに足らない一切合切の反論を、俺がねじ伏せてGOサインを出した――彼のリスタートとも言える興行試合。


 それらの宣伝ポスターが、ベタベタと貼られている掲示板が目に飛び込んで来る。


(経緯は、兎も角……)


 アルシェノエルに諫言をぶつけられて、渋々始めた気乗りもしなかった領地経営ではあった訳だけれど……。


 今や、しっかりと人々が日々の生活を営む、生活圏として、それなりの形になって来た……、――ようにも思う。


 いや、どうだろう……相も変わらず自信は無い。


 取り留めないことを考え歩いていると、いつの間にか教授が運営する白亜の塔に辿り着いていた。


 義兄は、(しょう)の部族の子供らに用があるらしく、わんこを満載したミカン箱を抱えて、どこかへと向かう。


(用務員のおっさんにしては……いかつ過ぎんだろ義兄ちゃん)。

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