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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
第四十八章:蓋世之才 震える

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鬼にでは無く……龍に身を喰わせて

 デシレアが公の思考を読み取り、そしてペイントを施す、二人羽折と言うか……彼女がマニュピレータの役割を受け持ち、公のイメージを具体化させる必要がある。


 それを彼に どう当たり障りも無く、説明すれば良いものか……。


「これを……この我儘を容れて戴けるのであれば、このエヴドキア・ガロワ! なにを代償に支払うも厭わない覚悟ザンス!」


 降って湧いたインスピレーションに従って、考えるより先に突っ走ってしまうのは、芸術家の性と言うものなのだろうか――正直、全く理解し難い感性と言わざるを得ない。


 この どうにも憎みようが無い御仁は、世紀の大仕事を成さん! ……と、いわんばかりの御様子で――陰キャの道を日々邁進し続ける俺からすれば、暑苦しいばかりに 燃えに燃え上がっておられた。


「辺境伯殿!」




 * * *




 そして俺は公の暑苦しさから逃れるように、さして考える事もせずに――ネルを始めとした彼女たち姉妹が、本物の龍であることを包み隠す事無く、告げて。


 彼女たちに思考を覗かれることを厭わなければ、それは可能であると伝えた訳だけど……?


「な、なるほど……それで先程のデシレア総裁殿との『間』だったのザンスね」


 意外過ぎる程、公は大して驚く様子も見せずに「では! 私の方は全く……問題無しザンス! 宜しくお願いしますザンスよ!」


 それを受け容れてみせ(……あれっ?)


 その日の内から デシレアの巣である ミスリルとアダマンタイトで築き上げられた お城の――彼女の遊び部屋に舞台を移して


 ゲシュパキアド、魔王、黒無面の3騎をキャンバスに――公は寝食も忘れ、鬼気迫られる恐ろしい勢いで、壁画の作画作業にのめり込んで行った。


 そして、いつのまにか そこにオーサも出入りするようになり――毎日の様に、喧々囂々と喧嘩を繰り返し続け(……恐ろしい)


 数ヶ月が過ぎて 気候も和らいだ頃。


 デシレアとオーサを絵筆代わりに用いた公の傑作は、神像の装甲の上に極短期間の内に絢爛に描き上げられていた。

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