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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
第四十八章:蓋世之才 震える

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震えるガロワ公

 俺と義妹(いもうと)の間で言葉も無しに、思考の中だけで完結してしまう意思疎通に、微笑みつつも、疑問符を浮かべる公。


「目が合った時にムド!! って……ちょっと、脅かすだけだもん!」


 そんな空気の中、小さな手の平をこちらに突き出す彼女の可愛らしさは、微塵も変わる事は無かったり……。




 * * *




 開き切った扉の中に足を踏み入れると――ガロワ公は、その身体を振るわせ、呻くような声。


「こ、こんな……こんな……」


 石造りの巨大な玉座にかけるゲシュパキアドの威容に、言葉も出ない様子。


 そして、それにサービス過剰なトキノが悪ノリ。咎の神像が、玉座から立ち上がり始める。


「お、おおおおぉぉおぉぉお!?!?!?」


 巨大な廟を狭苦しく感じさせる騎体が立ち上がると――公は、それを見上げたまま、言葉も無い様子で立ち尽くしていた。


 そしてデシレアは公の、その様子に機嫌を良くしたのか――


「トキノちゃん! ゲシュパキアドを お外に出して差し上げて!」


 仲良しの姪っこに、お願い。


 外部スピーカーから返される声と同時に、像は廟の外へと踏み出して――陽光の中へ、その姿を露わにした。


 常時、デシレアに弄り倒されているゲシュパキアドだけに、不思議でも無いけど……なんだか、以前と……だいぶ、また姿が違う様な?


 今迄以上に輪をかけて、殺人的な性能向上が図られていたりしたらと……不安で考え込んでしまっていると――俺は、興奮した様子の公に突然、両肩を掴まれていた。


「へ、辺境伯……ど、殿……わ、わ、わ、私に……私に……どうか……どうか」


 なんだか肝を潰しちゃいそうになる、公の鬼気迫る様子。……怖い。


 肝が太い方では決してない上に、コミュ症の気まである俺。


 公のその様子から、なんとか逃れられないものかと……居心地悪くしていると、


「私に! この像を基底に……え、え、え、絵を描かせては貰えないザンスか?!」

「……はい?」


 ――良く分からない御希望に、俺は間の抜けた声を出してしまっていた。

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