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おっぱいで人生を踏み外したバカな男の話を聞かないか?  作者: ……くくく、えっ?
第四十八章:蓋世之才 震える

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子供のように

「……御屋形様」


 気配から俺を諫めようと声を上げるイラカ。俺の身を案じてくれた、彼女には申し訳も無い次第だけど……。


 王国側からの派遣された人物と言う事もあって、 (いぶか)る気持ちを絶やさずに接しようとしてはきたが――なんだか、酷く馬鹿馬鹿しくなった。


 街の各所に配置された『門』へと向かって駆け出した公が、振り向いて急かす。その声に俺は、小走りに駆け出していた。




 * * *




 公が、我が家にやって来て以来、俺の毎日は――分刻みで消化を強いられる過密スケジュールで追い立てられた。


「辺境伯殿!」「辺境伯殿!?」「辺境伯殿?!」「辺境伯殿ぉ~!!」


 ……いやもう。ホント勘弁して下さいマジで。貴方が……天から二物も三物も与えられた凄い方なのは分かりました……分かりましたから。


 と、思ったところで許しては貰えない。


 ガロワ公は、それはもう毎日毎日……夏休みに見つけたクヌギ林に『カブトムシを捕まえに行こう!』と、朝早く誘いに来る子供の様に目を輝かせて、俺を引っ張り出して、あちらこちらへと連れ回した。


「か、か、かぶと虫!? て、て、天然! じゅ、じゅ、じゅーしぃー……」


(……うん。ごめんね。義妹(いもうと)よ。物の例え……物の例えだからね。ぬか喜びさせちゃってホント御免ね……てか、頭の中のイメージに食いつかないで? ジューシーなの? そう……おにーちゃん、その情報 あんまり知りたく無かったよ)

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