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『旅するわたしの、足音を聴く』  作者: 久遠 睦


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20/63

第20章 水は、止まらずに町を支えていた

三島へ行く日を決めたのは、それから数日後の夜だった。

来月の第二週。

土曜日から日曜日。

一泊二日。

カレンダーに入れていた「三島 一泊旅候補」という文字を、紡は何度も見ていた。

候補。

その二文字は、まだ逃げ道のようにそこにあった。

いつでも消せる。

まだ決めたわけではない。

仕事が忙しくなったらやめてもいい。

疲れていたら延期すればいい。

そう思えることで少し安心していた。

けれど同時に、その文字を見るたび、胸の奥で小さな水音がするようになっていた。

三島。

水の町。

暮らしの中の水音を聞きたい。

その言葉を書いてから、紡はふとした瞬間に水のことを考えるようになった。

会社の給湯室で蛇口をひねるとき。

駅のホームで雨上がりの水たまりを見るとき。

家で米を研ぐとき。

朝、顔を洗うとき。

コーヒーを淹れるために湯を沸かすとき。

水は、いつも近くにあった。

近すぎて、これまでほとんど意識していなかった。

蛇口をひねれば出るもの。

流れていくもの。

使って、捨てるもの。

でも三島のことを調べるうちに、紡は思うようになった。

水は、ただ流れているだけではないのかもしれない。

町を冷やし、潤し、人を立ち止まらせ、暮らしの形を作っている。

その町に住む人にとっては当たり前でも、その当たり前を支える流れがある。

それを、見に行きたい。

聞きに行きたい。

紡は宿泊予約サイトを開いた。

はじめて一人で宿を予約した夜の緊張を、紡はまだ体のどこかで覚えていた。

けれど今回は、その怖さの中に、少しだけ慣れた温度も混ざっていた。

それでも、まったく怖くないわけではない。

お金を使うこと。

休日を使うこと。

ひとりで知らない町に泊まること。

そして、旅を続けると決めること。

一度だけなら、小さな挑戦で済む。

でも二度目は、少し違う。

続けたいと思っている自分を認めることになる。

三島へ行くことは、ただの次の週末旅行ではない。

小田原で見つけた火を、消さないための一歩だった。

紡は条件を入れた。

三島駅から歩ける場所。

一泊。

シングル。

食事なし。

朝は町で食べたい。

小さなホテルがいくつか出てきた。

その中から、駅と川の間にある古いビジネスホテルを選んだ。

口コミには、建物は年季が入っているが清潔、水辺に近く朝の散歩に便利、とあった。

朝の散歩に便利。

その一文だけで、紡の心はほとんど決まった。

予約内容を確認する。

日付。

料金。

宿泊先。

人数一名。

画面の下にある予約ボタンを見つめる。

小田原のとき、紡はこのボタンの前で何度も揺れた。

今回は、息をひとつ吸っただけだった。

怖さはある。

でも、その怖さはもう見知らぬ敵ではなかった。

大切なものを持っている証拠。

セリの言葉が、体のどこかに馴染んでいる。

紡は予約ボタンを押した。

予約が完了しました。

その文字が表示される。

小田原のときのように泣きそうになるほどではなかった。

でも、胸の奥に静かな音が広がった。

水が、細い溝を流れ始めるような音だった。

紡は青いノートを開き、書いた。

「三島へ行く。水の町へ。続けるための旅」

その文字を見て、少しだけ背筋が伸びた。

続けるための旅。

この言葉を、本当にそういう旅にしようと思った。

当日までの数週間、紡は以前より少し忙しかった。

来期の役割へ向けた準備が始まり、真帆との相談時間も増えた。

上司との打ち合わせも、以前より具体的になった。

新しいメンバーの受け入れ資料を作り、既存業務との分担を見直し、チーム内の小さな不明点を整理していく。

仕事は増えていた。

けれど、紡は以前のようにただ追われるだけではなかった。

火曜日の夜は書く時間。

木曜日の朝は近所を少し歩く時間。

土曜日の午前は、旅の調べものをする時間。

手帳にそう書いた。

守れない日もあった。

疲れて何も書けずに眠ってしまった日もある。

仕事のメールが気になって、夜の時間が少し削られた日もある。

それでも、完全に諦めることはしなかった。

一日途切れても、また戻ればいい。

水のように。

紡は、そんなふうに考えるようになっていた。

水は、まっすぐだけを流れるわけではない。

石に当たれば曲がる。

道が狭ければ細くなる。

段差があれば音を立てる。

時には見えない場所を通る。

それでも、止まらなければ、どこかへ届く。

三島へ行く前から、その考えは少しずつ紡の中に育っていた。

土曜日の朝、紡は青いボストンバッグを持って部屋を出た。

小田原のときより、荷物は少し整っていた。

一泊分の着替え。

充電器。

モバイルバッテリー。

折り畳み傘。

歩きやすい靴。

深い青色のノート。

水辺を歩くための薄手の上着。

駅へ向かう道で、紡はいつもの花屋の前を通った。

店員がバケツに水を足している。

以前なら、ただ通り過ぎていた朝の光景。

今日は、その水の音が耳に残った。

小さな透明な音。

バケツの中で花の茎が揺れる。

花も水を必要としている。

人の暮らしも、同じだ。

紡は足を止めずに、その音だけを胸に入れた。

電車に乗り、三島へ向かう。

窓の外の景色が少しずつ変わっていく。

ビルが減り、空が広くなり、遠くに山の形が見える。

小田原へ向かったときの緊張とは違う。

今回は、自分の中に一つ聞きたい音がある。

水の音。

それが、旅の中心にあった。

三島駅に降りると、空気は少しやわらかかった。

駅の外へ出ると、遠くに山の気配があった。

町は大きすぎず、小さすぎず、駅前には人の流れがある。

観光客もいる。

地元の人もいる。

自転車で通り過ぎる学生。

買い物袋を持つ女性。

スーツ姿の男性。

その中を、紡はゆっくり歩いた。

まず水辺へ向かう。

地図アプリを開き、川の方角を確認した。

少し歩くと、町の中に水の気配が現れた。

最初は、音だった。

さらさらと流れる、小さな音。

車の音や人の声に紛れそうなほど控えめなのに、一度気づくと不思議とはっきり聞こえる。

紡は足を止めた。

道の脇を、澄んだ水が流れていた。

思っていたより近かった。

町の真ん中を、当たり前のように水が流れている。

底の石が見えるほど透明で、ところどころに光が揺れている。

小さな葉が一枚、水面を滑っていった。

紡はしばらくその流れを見つめた。

水は、止まらなかった。

同じ場所にあるように見えて、同じ水は一瞬もそこに留まらない。

それなのに、その流れがあることで、町の景色は変わらずそこにあるように見える。

不思議だった。

動き続けているものが、町の落ち着きを作っている。

紡は青いノートを取り出した。

「水は、止まらないことで町を支えている」

そう書いた。

書いた瞬間、胸の奥が静かに反応した。

まだ意味ははっきりしない。

でも、この一文は今日の旅の中で大切になる気がした。

川沿いの道を歩く。

水の音が、ずっと横にある。

石の間を流れる音。

小さな段差で少し弾ける音。

葉に触れて揺れる音。

橋の下で響く音。

同じ水音なのに、場所によって少しずつ違う。

紡はその違いを聞きながら歩いた。

水辺には、地元の人らしい人たちもいた。

犬を散歩させる人。

自転車を押して歩く高校生。

ベンチに座って休む年配の男性。

小さな子どもと水を覗き込む母親。

観光地として整えられた美しさだけではない。

この水は、町の人たちの日常の中にあった。

紡は、近くの小さな橋の上で立ち止まった。

橋の欄干には、少し古びた金属の手すりがある。

その上に、誰かが置いた小さな葉が乾いていた。

川底には藻のようなものが揺れている。

水が流れるたびに、緑が柔らかく動く。

その動きを見ていると、時間の進み方まで少し変わる気がした。

紡は写真を撮った。

派手な写真ではない。

水面の光と、揺れる緑と、橋の影。

でも、その写真には音が写っているように感じた。

昼食は、川沿いから少し入った通りの小さな店にした。

うなぎの店がいくつもある。

有名店らしい場所には行列ができていた。

紡は少し迷ったが、行列の短い、昔からありそうな店へ入った。

店内には、たれの甘い匂いが満ちていた。

壁には古い写真が飾られている。

木のテーブル。

少し擦れた椅子。

奥から、年配の女性が水を持ってきてくれた。

「お一人?」

「はい」

「こちらどうぞ」

窓際の席へ案内される。

窓の外には細い通りが見える。

紡はうな重を頼むほどの余裕はなかったので、少し小さめの丼を注文した。

待っている間、店の中をそっと見た。

家族連れ。

年配の夫婦。

ひとりで黙々と食べる男性。

店員同士の短いやり取り。

料理が運ばれてきた。

ふたを開けると、湯気とたれの香りがふわりと立った。

紡は思わず息を止めた。

炭の香ばしさ。

甘辛いたれ。

白いごはん。

湯気の奥に、三島の水の音が重なっているような気がした。

一口食べる。

やわらかい。

たれがごはんに染みている。

おいしい。

その単純な言葉が、最初に浮かんだ。

小田原の干物定食のときと同じだと思った。

どれだけ言葉を探しても、最初の感覚は単純でいい。

おいしい。

そこから少しずつ、奥へ進めばいい。

食べ終わる頃、紡は会計をしながら思い切って聞いた。

「あの、三島は水がきれいだから、うなぎが有名なんですか?」

女性は少し笑った。

「そうねえ。昔は富士山の雪解け水でさらして、泥臭さを抜いたって言うね」

「水で」

「うん。今は昔とはいろいろ違うけど、水の町だからね。水があるから続いてきたものは多いと思うよ」

水があるから続いてきたもの。

その言葉が、紡の中に静かに沈んだ。

「町の中に水が流れているの、すごくいいですね」

紡が言うと、女性は少し目を細めた。

「住んでると当たり前だけどね。でも、なくなったら困るね」

当たり前だけど、なくなったら困る。

それは、とても強い言葉だった。

大切なものは、いつも大切ですという顔をしてそこにあるわけではない。

当たり前の顔をして、毎日の中にある。

なくなって初めて、困る。

水も、味も、人の言葉も、もしかしたら夢も。

紡は店を出てすぐ、ノートを開いた。

「水があるから続いてきたものは多い」

「当たり前だけど、なくなったら困る」

書きながら、胸が熱くなった。

今日、聞きたかった言葉に出会えた気がした。

午後、紡はさらに水辺を歩いた。

川の近くにある神社。

湧き水の場所。

細い道。

石畳。

水を汲みに来ている人もいた。

ペットボトルを持った年配の男性が、慣れた様子で水を汲んでいる。

紡は少し離れてその様子を見ていた。

男性は紡の視線に気づいたのか、軽く笑った。

「冷たいよ」

「あ、そうなんですか」

「触ってみな」

紡は少し遠慮しながら、水に手を伸ばした。

指先が触れた瞬間、冷たさが体に広がった。

思っていたより、ずっと冷たい。

透明な冷たさ。

「本当ですね。すごく冷たい」

男性は少し誇らしそうに言った。

「夏でも冷たい。昔からね」

昔から。

その言葉には、長い時間が入っていた。

「よく汲みに来るんですか?」

「うん。毎朝じゃないけどね。コーヒー淹れるとき、ここの水だとうまい気がするから」

紡は少し笑った。

「いいですね」

「気がするだけかもしれないけど、それでいいんだよ」

男性はそう言って、ペットボトルのふたを閉めた。

「気がするだけでも、毎日がちょっといいなら」

その言葉に、紡は胸を打たれた。

毎日がちょっといいなら。

大きな変化ではない。

人生が劇的に変わるわけではない。

でも、毎朝のコーヒーが少しおいしくなる気がする。

それだけのために、水を汲みに来る。

その小さな手間が、暮らしを少し支えている。

紡は男性が去ったあと、水の前にしばらく立っていた。

水は流れている。

人は汲む。

飲む。

使う。

また明日も来る。

その繰り返しの中で、町と人の時間がつながっている。

紡はノートに書いた。

「気がするだけでも、毎日がちょっといいなら」

そして、少し間を空けて続けた。

「大きく変わらなくても、暮らしを少しよくする流れがある」

書きながら、紡は自分のことを考えていた。

会社を辞めるかどうか。

旅を仕事にできるかどうか。

三十歳までにどうするか。

そういう大きな問いばかりが、これまで紡を苦しくしてきた。

もちろん、それらから逃げることはできない。

でも、毎日を少しよくする流れを作ることも、同じくらい大切なのかもしれない。

火曜日の夜に書く。

木曜日の朝に歩く。

月に一度、近い町へ行く。

人の言葉をノートに残す。

投稿する。

母に少し話す。

上司に自分の時間を守りたいと言う。

美咲に読んでもらう。

それらは、小さな流れだ。

でも、止めなければ、きっとどこかへ続いていく。

夕方、紡は宿へ向かった。

ホテルは古く、小さかった。

けれど部屋は清潔で、窓から少しだけ空が見えた。

荷物を置き、靴を脱ぐと、足に疲れが一気に出た。

小田原のときと同じ、一日歩いた疲れ。

でも今日は、水音を聞き続けたせいか、心は静かだった。

紡は机に青いノートを広げた。

今日書いた言葉を読み返す。

水は、止まらないことで町を支えている。

水があるから続いてきたものは多い。

当たり前だけど、なくなったら困る。

気がするだけでも、毎日がちょっといいなら。

大きく変わらなくても、暮らしを少しよくする流れがある。

読み返すうちに、紡の胸の中で、ひとつの考えが形になっていった。

自分の夢も、水のようでいいのかもしれない。

一気に大きな川にならなくてもいい。

誰かにすぐ見つけられるような流れでなくてもいい。

石に当たれば曲がり、忙しい時期には細くなり、疲れた夜には見えない場所を流れる。

それでも、止まらなければいい。

会社を辞める日を決めることだけが、夢に向かうことではない。

旅だけが、夢の時間ではない。

近所を歩く朝も。

母の料理を聞く午後も。

会社で自分の時間を守る言葉を選ぶ面談も。

誰かのコメントに返信する夜も。

それらは全部、小さな流れなのだ。

止めなければ、いつか少しずつ形を変える。

紡はペンを持ち、ノートの中央にゆっくり書いた。

「私は、水のように続けたい」

書いた瞬間、胸の奥に静かな力が宿った。

強い決意とは違う。

叫ぶような覚悟でもない。

でも、深く根を下ろすような言葉だった。

水のように続けたい。

その言葉は、これからの自分を支えてくれる気がした。

焦ったとき。

誰かと比べて苦しくなったとき。

会社の仕事に飲み込まれそうになったとき。

投稿が伸びずに落ち込んだとき。

母にうまく話せず、また小さく傷ついたとき。

そんなときに、きっと思い出す。

水は、止まらずに町を支えていた。

目立たなくても、流れていた。

当たり前の顔をして、暮らしのそばにあった。

紡も、そうありたいと思った。

夜、紡は「足音を聴く」に投稿した。

写真は、橋の上から撮った水面だった。

水面に揺れる光。

川底の石。

少しだけ映り込んだ橋の影。

文章を打つ。

「三島の町を歩いていると、どこかで水の音がしていた。大きな音ではないのに、一度気づくとずっとそばにある音だった。店の方が『水があるから続いてきたものは多い』と言い、水を汲んでいた方が『気がするだけでも、毎日がちょっといいなら』と話してくれた。水は、止まらずに町を支えていた。私も、大きく変わることばかりを急がず、止めずに続ける流れを持ちたいと思った」

読み返す。

これは、今日の自分の言葉だった。

紡は投稿ボタンを押した。

画面に表示された水面の写真を見て、深く息を吐いた。

三島へ来てよかった。

派手な出来事はなかった。

有名な場所をすべて回ったわけでもない。

けれど、今日の紡は、これから何度も思い出す言葉を受け取った。

水のように続けたい。

それは、今後の紡にとって、静かな核になる気がした。

翌朝、紡は早く起きて川沿いを歩いた。

朝の水音は、昨日より少し澄んで聞こえた。

町はまだ完全には目覚めていない。

店のシャッターは下りている。

車も少ない。

川沿いの道に、柔らかい光が差し始めていた。

水面が、朝の色を受けて細かく揺れている。

紡は橋の上で立ち止まった。

昨日と同じ水ではない。

でも、同じ場所を流れている。

変わりながら、続いている。

そのことが、今朝は胸にすっと入ってきた。

変わっていい。

揺れていい。

曲がっていい。

細くなってもいい。

止まらなければいい。

紡はノートを開き、朝の冷たい空気の中で書いた。

「私は、変わりながら続ける」

昨日書いた言葉に、もう一つ重なる言葉だった。

水のように続けたい。

変わりながら続ける。

この二つの言葉を、紡はゆっくり胸にしまった。

駅へ向かう途中、小さなパン屋が開いていた。

焼きたてのパンの匂いが外まで流れている。

紡は吸い寄せられるように店に入った。

クロワッサンと、地元の水を使っていると書かれた小さなパンを買う。

店員の若い女性が言った。

「今日は焼き上がりが少し早かったんです」

「そうなんですね」

「朝の気温で、少し変わるみたいで」

パンにも、その日の水や空気がある。

紡はそう思った。

駅のベンチで、そのパンを食べた。

外側は少し固く、中は柔らかい。

噛むと、素朴な甘みがあった。

派手な味ではない。

でも、朝の水音を聞いたあとに食べると、三島の町の続きのように感じた。

帰りの電車に乗る。

窓の外に、町が遠ざかっていく。

小田原から帰るとき、紡は「少しだけ持ち帰っている」と思った。

今日は、少し違った。

三島を持ち帰るというより、三島の水が自分の中に細い流れを作ってくれたような気がした。

これから東京へ戻っても、その流れは消えない。

見えない日があっても、耳を澄ませれば、どこかで聞こえる。

紡は青いノートを膝の上に置いた。

揺れる車内で、最後に一行書く。

「流れを止めないこと。それが、今の私にできる約束」

書いた文字は少し揺れた。

でも、その揺れもよかった。

まっすぐでなくてもいい。

続いていればいい。

紡はノートを閉じ、窓の外を見た。

電車は東京へ向かっている。

会社も、日常も、まだそこにある。

けれど、紡の中には新しい流れがあった。

水は、止まらずに町を支えていた。

紡も、自分の小さな流れを止めずにいたい。

その思いを胸に、紡は流れていく景色を静かに見つめていた。


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