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空白  作者: 伊原亜紀
14/18

空白-14

 8、9、10。僕は懸垂を終えた。腕と背中に疲労を感じる。

 服を脱いで浴室に移動する。鏡に映った自分の肉体。美しいが、変化はない。

 蛇口を捻り、体に冷水を浴びせる。体の芯から震える感覚があり、心臓が早鐘を打つ。ゆっくりと呼吸をし、十五秒頭の中でゆっくりとカウントをする。

 シャワーを止め、水に濡れた体をタオルで拭く。不快感が消えていき、代わりにやってきた快感が、脳を溶かす。

 服を着て朝食の準備をする。目玉焼き、納豆、味噌汁、白米。

 壁の目標を見る。懸垂25回。片足スクワット5回。TOEIC850、簿記2級合格。海外旅行。TOEICと簿記はもういらないだろう。これらの目標は、内定をもらうための段階的目標だ。いや、僕は頭を軽く振った。目標は目標であることに意味があるのだ。思い直した僕は、TOEICと簿記の目標をそのままにしておいた。

 希望企業の内定という、最大の目標を達成したことにより、自分の中の充実感の燃焼を感じていた。何に対しても身が入らない。僕は一心に走り続けていないといけない。

 新しく本も読もう。インプットが足りないのだろう。自分の中に新しい刺激を取り入れなければ。僕はネットで良さげな本を3冊選び、電子版を購入した。

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