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知らなかっただけで魔族の奴隷はいるものだ

 大きな町に入る際、ジーンとロマリーは町の外で待機してもらう。

二人の外見上、人と偽って町へ入るの人は無理がある。

誰にも見つからないよう隠れてもらうことにした。

ここでタラスクも町の外に残ってジーンとロマリーと共に待機すると言い出した。

タラスクは町の中に入ることはできてもオレたち以外に会話することができない。

一歩間違えればすぐオレたちが魔族であることがばれるかもしれない。

そうすると何かしら対策を講じておいても損はないだろう。

頼光にはアラクネーの糸を包帯にして黒くなっている部分に巻き付ける。

清姫には頼光が書いた龍神の紋章を着物に縫い付けることで清姫を龍神にゆかりある者として扱う。

清姫は龍に変化できるし、龍神が眠る湖で妖になっているから龍神のゆかりある者というのは間違ってないと思う。

二人はこれで大丈夫だろう。

オレとサラは見た目の違いは人とほとんど変わらないから対策はしなくても大丈夫だろう。

今なら服装から怪しまれることはない。ボロボロだった衣服もロマリーのおかげで衣服はいいものになった。

清姫はさらに何枚か増え、頼光はボロボロだった着物も変わりちゃんとした着物になっている。

両方ともアラクネーの糸を使用しているために金持ち思われる可能性がある。

市場に出ているアラクネーの糸は基本、アラクネーの寝床を探し出し、巣に使われている糸を回収したものである。

耐久性能や対魔力が高い更に希少なためにかなり高額の値段で売られている。

アラクネーの糸を使い布を織り尚且つ服を作って着ている。

見る人が見れば金持ちと思われるのは無理がないのかもしれない。


 オレたちは町の外でタラスクと別れて町の中へと入っていく。

オレたちが最初に目指したのはこの町にあると思われるインターナショナルメガバンク略してIMBという異世界では銀行と呼ばれる施設へ向かった。


‘私’は兜を脱いで銀行に入る。

そうしなければ銀行強盗と思われ警備員に捕まってしまう。

私たちはあまり騒ぎを犯したくない。

私たちが関わって何かの拍子で魔族であることがばれるとダメなので、できるかぎり危ない橋は渡らないことにかぎります。


 オレは職員にマイナンバーカードを渡して通帳の作成を依頼しました。

 マイナンバーとは、世界が個人に発行しているナンバーです。

 マイナンバーカードとは、成人した人に贈られてくるカードで個人表明や銀行の利用など、このカード一枚で全てできます。

 私がマイナンバーカードをもらったときは成人していませんでしたが、特例として未成年でも起業した場合、マイナンバーカードが贈られてきます。他にもいろんな特例があります。

 しばらくして職員が戻ってきました。しかし、戻ってきたのはマイナンバーカードを渡した職員だけではなく、その職員をよりも地位が高そうな人物もおまけでついてきました。


「お客様、このカードはとある人物の物となります。マイナンバーカード以外でご本人であることを証明する物はございますか?」


このような対応をされるのは予想できました。

空間魔法を使った収納庫には、銀行印があるのでそれを押して確認してもらいました。

少しして、「本人確認ができました」と言って地位の高そうな人は戻ってきました。

名前がなくなっているので現在の名前を教えてくださいと言われました。

私は指示通り、現在の名前を紙に書きその人に渡しました。

それからしばらくして通帳を持って現れ、私はその人から通帳を受りました。

通帳を受け取った私はすぐに大金をおろし、銀行を後にしました。


 この町に奴隷市場という奴隷を専門的に扱う商会があることをサラが教えててくれた。

サラはある場所を知っているので俺たちはサラについてゆく。

サラに案内された場所は周りの建物より小さい建物だった。

外の建物を見る限り小さく見えるが、多分、地下に多くの奴隷がいるのだろう。

そして、気配を感じる限り同族もここに居るのだろう。

気配を感じられるだけでも二十はいるだろう。

目的となる人数がいるので丁度よかったのかもしれない。


 オレたちは建物の中に入ると、すぐに奴隷商人が出迎えてくれた。


「お客様、どのような奴隷をお求めでしょか?戦士ですか?それとも女ですか?」


オレたちはどちらも求めてはいない。交渉しようと声を上げようとしたとき、サラに止められ、サラが代わりに交渉しようとした。


「いいえ、違います。こちらで扱っている魔族の奴隷を欲しています」


サラがストレートに目的を言い出した。

そんなこと言ってもとぼけられてのらりくらりと躱されてしまうのがおちだ。


「何のことですかな?」


「失礼しました。昔のように対応してしました。まずは、わたしのマイナンバーカードをお渡しします。これを見れば分かると思います」


「どれどれご確認させていただきます」


サラは奴隷商人にマイナンバーカードを渡す。

そして、サラのマイナンバーカードを受け取った奴隷商人はみるみると顔を色が変化してすぐに裏へ引っ込んだ。

それから少ししてから戻ってきた。


「このカードは本物でございました。どうぞ私についてきてくださいませ。ご案内させていただきます」


奴隷商人はサラにマイナンバーカードを返すと、サラを先頭に奴隷商人の後ろをついてゆく。

サラと奴隷商人の関係は何だ?

分からないので直接、サラに聞くことにした。

帰ってきた答えが、


「わたしの実家がここのお得意様なんですよ」


実家がお得意様、だからと言ってそう簡単に通してくれるとは思わないが、他にも何かありそうだけど、サラは話す気はないようだ。


 それからオレたちは奴隷商人に案内されて同族が閉じ込められている檻のところまでやってきた。

ただオレが知らなかっただけで魔族の奴隷はいるものだ。

奴隷商人とサラは何かを話している。


「国に隠れてよくここまで集めましたね」


「ありがとうございます。これも全てはあなた様の実家の方々のおかげです。魔族の連中も殺されるところを助けて、奴隷でもいいから生き延びるために奴隷になった者どもです。と言っても我々は魔族の言葉が分かりませぬ。魔族がこちらの言葉をわかる者しかここにはおられませぬ」


 聞こえてきた話だと、サラの実家がの奴らが国中で魔族と知って殺されかけた奴を助け、奴隷としてでもいいから生きたい奴は奴隷と生かし、ここに置いていったってところか。

サラが言ったここのお得意様とはこういうことか。

まぁ、これのおかげでオレたちは仲間を増やせるのだからこれからも利用させてもらおう。


 ここに居たのは感じていた数と一緒で二十体いた。

全員値踏みをしてから奴隷商人が近づいてきて書類を渡してきた。

奴隷商人から渡された書類は、ここに居る者たちのプロフィールだった。

木こり、鍛冶師、大工などいろんな職業の経験者たちがいる。

全員の代金の合計金額を確認する。

高いが今回のことを考えて現金をたくさん下したかいがあり、全員一括購入することができた。

サラの話でこれでもかなりの額が値引きされているという。

全員を檻からだし、奴隷商人が地下通路を案内して地上へと連れてゆくことになった。

サラはそれについて行き、町の外で待機しているタラスクたちと合流してから皆を置いてこちらに合流することにした。


 オレたちは今度はアネモネ島で育てられる野菜の種と大量の食糧と生活必需品を買うためにここを後にして市場へと向かった。

同族を奴隷として購入することに成功した。

今度は種と食糧と生活必需品を購入に向かう。


現在の装備

武器:剣:ビームサーベル

兜:自作品の衝撃の兜

体:バルバトスの鎧

腕:自作品の命中のガントレット

足:自作品の命中のグリープ

背中:自作品の一角獣バックパック

その他:マント


現在の清姫の装備

武器:薙刀(応急処置)

頭:安珍手作りの求婚の証の簪

体:ロマリー作:着物「純白」

足:草履


現在の頼光の装備

武器:短剣:ノーザンライト・リッパー

体:ヤマブキ特有の着物にところどころに鎧

足:草履


現在のタラスク(人型)の装備

武器:聖杖リリィ・ザ・ホーリー・ケイン

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