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2、勘違いでなければ

その通報が入ったのは降り始めた雨がどしゃ降りになっていた夜だった。


1人の中学生が家に帰って来ない、という内容だった。通報してきた人の話によると、学校に連絡したところ、その少年が走って帰っていくのを見た生徒がいるらしいので、学校にいないことは確からしい。


実際に珍しい事件でもない。こんなことは人の多いところでは日常茶飯事なのだろう。しかし、ここは田舎だ。街灯が少ないから夜になると真っ暗になってしまう。それに今日は雨だ。もし野ざらしにでもなっていたら、最悪死んでしまうこともあり得る。


いけない、良くないことを考えてしまった。聞けば少し遠くにあるというその家に向かうため、僕は駐在所を後にした。


通報をくれた家に行くと大騒ぎ、という程ではないが家の人の顔には心配がうかがえる。


それもそうだろう。聞けば普段から寄り道をするような子ではないようだし、ここら辺には遊べるような施設もない。普通に考えたなら、なにがしかの事件に巻き込まれたと思ってもおかしくはない。


僕は着慣れたレインコートを羽織りその少年を探すことにした。その少年のご家族方も探しに行くということらしい。どうやら少年は良い家庭で育っているようだ。


僕は雨の音を聞きながら懐中電灯のスイッチを押す。


その時どこからか汽笛の音が聞こえた気がした。

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