13.闘技場と狐と機械都市!(4)
闘技場。初めて闘技場に立つミウは、辺りをみた。
多くの客席に喚声。目の前には、強そうな魔物。限られたアイテムを使っていかに戦うか。生きるか死ぬかの戦い場。
「ビッドにピピだね」
「ビッドは、火属性で凶暴が荒いが忠誠心の高い獅子の魔物です…ピピは、風属性で鳥類の魔物です。あとピピのお肉は、絶品です」
ビッドが2体。ピピが5体。ラルクは、少しだけ考えた。
「ラルくん。あのピピにあたる有効な魔法…火属性の魔法は、あるかな?」
「…ピピにあたるだろう魔法は、あるが有効な魔法火属性の魔法になると無理だな」
「ん?どうしてですか?」
ミウは、首をかしげた。ハーフと言えどラルクは、エルフでもある。水属性の魔法以外の攻撃魔法は、得意なはずだ。
ラルクは、目をそらし冷や汗をながし
「何故なら俺は、魔法…光属性しか使えない」
そう言った。ミウは、少しだけ考えた。ハーフと言えどエルフなのに光属性しか使えない?ミウは、人魚だが水属性の魔法と闇属性の魔法が使える。よくよく考えたら確かにラルクは、紛れもなく光属性の魔法しか使っていない。
「えっと…それって」
ピンチだ。ビッドは、ミウの魔法でなんとかなる。しかし空を飛ぶピピを倒すには、無理だ。そんなことを話しているとビッドが火を吹き威嚇を始めた。
「はう!話している場合では、無いようですね!」
ミウは、深呼吸をしてビッドとピピをみた。
「強きほうき星よ我が力となれ」
ミウは、何時ものように武器であるほうきを取り出した。それをみたビオラは、走って可憐にビッドを蹴り飛ばしてからの殴った。
「ミウちゃん!」
「はい!水月!」
ビッドに向け水の魔法を使うミウ。ふとラルクは、空を飛ぶピピをみた。すると油断していたビオラに向けピピは、飛んできた。
「ビオラ!」
ラルクは、走ってピピに向け高くジャンプをして剣を振り下ろした。が、しかしギリギリのところで届かず交わされた。
「大丈夫か?」
「うん」
身軽なビオラでもジャンプでは、届かない。ミウの魔法でも届かない。ラルクは、考えた。
「天空から舞い降りた影なる天使、我が声を聞き我が力となれ…ーーーーホーリーエンジェル」
空から雷のような青い光が無数堕ちピピに当たった。ピピとビッドは、力尽き倒れた。
それをみた観客たちは、喚声が湧くように聞こえそしてすぐに次の魔物は、ゴーレムが現れた。
ミウは、息を整えほうきを下ろしてゴーレムをみた。
「はう~…休憩は、無いってことですね。しかもボクと相性は、最悪です」
「ミウは、少しだけ下がっていろ」
「…でも…解りました…」
ミウは、後ろに下がりゴーレムをみた。魔物なかで一番大きな魔物。地属性であるゴーレムは、ミウの魔法は、全く効かない。
「闇魔法がこう言う時に使えたら…」
自分の手を見て戦う二人をみた。闇魔法を使うことは、ミウは、解っている。あの魔法は、二度と使いたくない。でも、何かを守るために強くなろうとした力で闇魔法を使うことは、抵抗がない。
「ラルくん!」
ビオラの声が聞こえてくる。ミウは、前を向くと柱に思いっきりぶつかったのかラルクは、倒れている。そんなラルクに向けゴーレムは、大きな拳を下ろそうとしていた。
ビオラの足では、間に合わない。
「無月!」
ミウは、ほうきで地面に円を書きながらそう言った。するとラルクを守るように泡のようなバリアによってゴーレムの攻撃からラルクを守ることができた。
「大丈夫ですか?」
「ああ…」
「きっとラルクが飛ばされたのは、パワー負けですね。“魔法の相性は、最悪”ですがザックの次に力持ちであるボクは、パワーなら負けたりしません!」
闇魔法を頼るなんてダメだ。あの魔法だけは、使いたくない。
ミウは、走りだしゴーレムの足思いっきりほうきでを殴った。するとゴーレムは、バランスを崩しよろけて倒れ混んだ。
「ゴーレムのもうひとつの弱点…それは、胸にあるコアを壊すことです!」
ミウの言葉を合図にビオラは、走って胸を蹴ると泥が弾き飛ばされ大きな穴を空いた。すると、そこには、大きな青色のコアが見えた。
「ラルくん!トドメだよ!」
ラルクは、走ってジャンプをしコアに向け剣を下ろした。コアが割れたことによりゴーレムに被っていた泥は、溶けるように消た。
「勝った…」
三人で戦うのは、久しぶりだ。でも、メンバーが違う。ラルクは、腕の違和感を感じながら深呼吸して落ち着かそうとした。
「ラルくん!怪我とか痛いところは、無い?大丈夫?まだ行けそう?」
「…………」
明らかにタイミングを間違えたビオラに対してラルクは、嫌な顔をした。それをみたビオラは、首をかしげ不思議そうにラルクをみた。
「えっと…何かあたし…間違えたかな?」
「…別に…魔力を使いすぎたら後からへばるぞ」
「え?あ…う、うん」
ラルクの言う通り。魔力を節約しなくては、ならない。でも、何か様子が可笑しいラルクを見て言い返すことも出来なかった。




