愛と才能 10 莉言
「それでね、友達がこんなことを言ってね、……。」
扇言の妹がかなりどうでもいい話を楽しそうに俺にしてくる。
「うん、うん、うん……。」
半分上の空で話を聞く。
それにも気づかない程、夢中で話している。
そろそろ扇言の家につく。
5,4,3,2,1,0。
ついた。
チャイムを鳴らす。
「じゃあ、妹さんまたね。」
そう声をかけた俺を寂しそうな顔をして妹が見る。
この視線は、もしかして…。
ないとは思うが、いや、あるか。
俺に惚れてる?
でも、確かか?
もし、そうだとしたら、妹を利用出来るな。
扇言に近づくには、妹から協力してもらうことが1番手っ取り早い。
「あの、立花さん!」
妹の声。掛かったかな?
「あの、私!」
その時、ガチャと音がした。
扇言が玄関のドアを開けた音だった。
「あら?どうして立花君がいるの?」
と扇言。上品に首を傾げる。
「お姉ちゃん!」妹が、慌てたように言う。
「扇言、忘れ物してたよ。届けに来たんだ。」
めっちゃ頑張って、爽やかな感じで言う。
「そう。扇咲、入ってて。」有無を言わさない声で扇言が言う。
「…はーい。」
不服そうに妹が言って家に入る。
「忘れ物ありがとう。でも、届けなくて大丈夫だから。」
あれ?様子がおかしいな。
「扇言の妹ってさ、俺の事好きなの?」
喧嘩を売った。これは、実験。
扇言のスイッチは恐らく妹。
「さぁ。どうかしらね?私は知らないわ。」
扇言が、感情を隠しきれてない。
「付き合おうかな。」
そう呟くと、扇言は俺のネクタイを乱暴に掴んだ。
そのまま、引き寄せる。
1秒、2秒、3秒……。
扇言は、固く閉ざした唇を俺の唇に押し付けるように、キスをした。
「私と付き合って。」
無表情で、扇言がそう言った。
俺は、これが恋だと自覚した。
腕時計は、6時のアラームを鳴らしていた。
わーーーーーー!
やばいやばいやばい。
え、自分で書いているというのに、めっちゃびっくりしました!
扇言、扇咲のためにそこまでするかっていうので、
泣きそうです。
さてさて、まだまだ下手ですが、もっと上手に書けるように頑張りますよー
暖かく見守っていてくださいな☆




