表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カキンオー(課金王)~コミュ障の俺が魔王扱いされ、世界が勝手に震えてる~  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/129

90,出発と来訪者

 朝、城の玄関口に荷物が並んでいた。


 レリス、アモン、ユキナがファルネイスへ。


 カイトが帝国へ。


 それぞれの出発だった。


───



 レリスがセバチャの前に立った。


「セバチャ、いってきます」


「お気をつけて、レリス様」


「レリス!」


「はい、レリス様」


「学校がんばる」


「左様でございますか」


「60てんとる」


「ご期待申し上げております」


 レリスが少し考えた。


「セバチャって、なんでカキンオーのしつじなの?」


 セバチャが少し止まった。


「それは」


 しばらく考えた。


「カキンオー様のそばにいるのが、自然なことのように感じるからでございます」


 レリスが頷いた。


「そっか」


「はい」


「わたしも、おじさんのそばがすきだよ」


 セバチャが静かに微笑んだ。


「左様でございますね」


「またかえってくるね」


「お待ちしております」


 レリスが走った。


───



 アモンがカキンオーの前にいた。


 しばらく、黙っていた。


「魔核は、もう十分チュ」


 カキンオーが頷いた。


「でも許してないチュ」


 また頷いた。


 アモンが少し間を置いた。


「レリスのこと、任せるチュ」


 カキンオーが少し止まった。


 頷いた。


 アモンが前足を動かした。


「行くチュ」


 それだけだった。


 カキンオーは見送った。


───



 玄関口で。


 ライラがユキナの荷物を確認していた。


 ふと、手が止まった。


 ユキナの薬指に、指輪があった。


 違和感があった。


 ライラが視線を上げた。


 目が合った。


 ユキナが意味ありげに笑った。


 ライラは何も言わなかった。


 視線を荷物に戻した。


 何も聞かなかった。


───



 一人、また一人と出発した。


 馬車が遠ざかっていった。


 城が静かになった。


 カキンオーは城門の前に立っていた。


 ライラが隣に来た。


 何も言わなかった。


 二人で、馬車が見えなくなるまで見ていた。


───



 城の謁見の間は、いつからか練習室と化していた。


 カイトとラスボス代行。


 二人の練習場だった。


 今は静かだった。


 セバチャから戦闘申請の連絡があった。


 カキンオーは玉座に座っていた。


 ウキウキとしていた。


 謁見の間が、久しぶりに本来の使い方をされる日だった。


───



 五人が入ってきた。


 魔狩人だった。


 全員が武器を持っていた。


 付与武器だった。


 カキンオーは玉座から見た。


 なかなか、良さそうだった。


 五人が謁見の間に入ってきた。


 玉座のカキンオーを見た。


 構えた。


 魔法が走った。


 付与武器が光った。


 カキンオーは受けた。


 全部、受けた。


 悪くなかった。


 なかなかの出来だった。


 もう少し、やらせてみよう。


 五人が攻撃を重ねた。


 魔法と武器が交差した。


 光が広がった。


 カキンオーは動かなかった。


 受け続けた。


 そろそろいいか。


「愚かなり」


 低く、静かに言った。


 動いた。


 五人が吹き飛んだ。


 壁に叩きつけられた。


 動かなくなった。


───



 カキンオーが歩み寄った。


 武器を手に取った。


 確認した。


 光っていた。


 二色、光っていた。


 カキンオーが止まった。


 もう一度見た。


 二色だった。


 赤と青だった。


 ありえなかった。


 付与武器の発光は一色が限界のはずだった。


 二色は、見たことがなかった。


 カキンオーが食い入るように見ていた。


 そこに。


 床に倒れていた魔狩人の一人が口を開いた。


「そ、それは」


 カキンオーが見た。


「今、帝国で一番と言われる鍛冶師のものです」


 少し間があった。


「チョンパという者の作です」


 カキンオーは武器を見た。


 しばらく見ていた。


 それから、魔狩人に武器を返した。


 魔狩人が目を見開いた。


 カキンオーは回復魔法をかけた。


 それだけだった。


 作業場に戻った。


───



 回復薬が並んでいた。


 もうすぐ完成する。


 終わったら、付与武器を作ろう。


 二色の発光。


 どうやれば出来るのか。


 カキンオーは素材を見た。


 少し、燃えていた。


 悪くなかった。


【作者より】


命がけで挑んできた者たちを完全にスルーして、武器の構造に夢中になるカキンオー。


アモン「いい加減にするチュ」


第90話という大台までお付き合いいただき、本当にありがとうございます!


「レリスがんばれ」「ユキナの指輪を見たライラの反応が怖い(笑)」など、少しでも楽しんでいただけましたら、90話到達の記念にページ一番下の【評価ポイント】を押して作者を応援していただけると、めちゃくちゃ嬉しいです!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ