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 どれだけこの公園にいただろう。辺りは白みがかってきた。私の腕の中、ブランコの椅子に頭を乗せて寝ている貴調がいた。


 寝顔が愛おしい人と結婚しなさいとは、菜月もよく言ったものだ。なんでも、ドラマを見て感化されたとか。中学の頃の私には到底理解できなかったが。


 私はそっと腕を引き抜き、彼女の頭をブランコの椅子の上に乗せた。


 どうしたものかな、鉄棒にぶら下がる。逆上がりをしてみようか、いや、やめておこう。私は、鉄棒のパイプに腹を預け、ヘアピンのような形で重力に身を任せた。


 夜が明けたみたいだった。


 灯びとは違った眩しい明かりが差してくる。


 世界はひっくり返っている。


 地面のない空中に、火玉がゆっくりゆっくりと落ちていくようだった。頭がじんじんしてきて、私は体を起こして地面に足をつけた。


 私は落ちていくことしか考えられなかった。きっとそれは、この世界を真正面から見すぎていたからだ。反対側から見た世界は、私が登っていくように見えるはず。


 表裏一体。きっとその程度のことなんだ。


 少しブランコを揺らしながら、頭を椅子に付けている。脚は揃えられていて、地面に横たわっている。

いと、慈し。刹那にはならない。


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