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社会人の独り言  作者: 黒船雷光


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鳴女

朝のバス。


いつもと違う時間帯に乗る。

台風一過から梅雨の雨続きでバスが遅れがちなので一本早く乗ったのだが、女性専用?と言うくらい女性しか乗っていない。


いや、システム的にそんな路線は無いはずだから……

しかも乗った後気付いたのだからどうしようもない。


実は最近全体的にバスが遅れがちなので、一本前は気にはなっていたので、今日が七月の始まりの日ということもあり、一念発起して……と、そんなに覚悟するようなものでも無いのだろうが。


と、思ったらコレですよ。


【ずっと大声で泣いている女】がいる。


いやずっとでは無いが、継続的に啜り泣き、時として大声でわんわんと泣く。嗚咽してまた泣く。


バスのエンジン音、ワイパーの駆動音、天井に響く雨音。車内は誰も喋らない……事はない。


その後ろに座る婦人二人が「全く関係ありません」

とばかりに、談笑している。


それを遮るようにまた大声で泣く。


誰かこの異様な空間から私を救ってくれ…


そう思って途中下車した。

泣いている女も一緒に降りてきた。


私はどうすれば良かったのか?



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