★第2章から第3章旅の途中★
タナカ「……」
エルフリーデ「何黙ってるの?」
タナカ「あ、いや、その……」
エルフリーデ「……照れると、こっちまで恥ずかしくなるんだけど」
タナカ「……ごめん」
エルフリーデ「あやまるんじゃないって! 恋人とか言っても今までと何も変わることはないって」
タナカ「そうなの?」
エルフリーデ「そうでしょ? ……何かよからぬことを期待してるとかじゃないよね?」
タナカ「……」
エルフリーデ「いや、だから黙ったらダメだって!」
タナカ「……やましいことはないよ! ただ、俺、家の格とか、ほぼ無いけど大丈夫なのかなぁとか」
エルフリーデ「そんなこと?」
タナカ「そんなことって……この世界じゃ重要じゃないの? ソフィアさんの家だって、結局は名誉欲しさの行動だったんだし」
エルフリーデ「それは……否定しないけど。でも、うちは兄も姉二人ともすでに生計建ててるし、しっかりしてるし、だから私が好きにしても許してくれてるんだろうし……というか、旅に出してる時点で、家とか気にすることじゃないと思うよ」
タナカ「まぁ、それもそうか……」
エルフリーデ「そうそう、気軽に付き合えばいいと思うよ♪ 私のことが嫌になれば別れるってい言えばいいんだし」
タナカ「それは無いと思う」
エルフリーデ「付き合い始めってそう思うよね(笑)」
タナカ「たしかに(笑)。でも、俺の場合はこの世界で誰かと付き合うというのは、それなりのリスクがあるわけだし。前の世界についての告白をもう一回誰かにするというのは想像できない」
エルフリーデ「なるほどね。それもそうね。私はそれがあるからさらにタナカに興味持てるんだけど」
タナカ「ありがてぇっす」
エルフリーデ「よきにはからえ。……で、古都って言ったけど、このまま直行で良いのかな?」
タナカ「たぶん、このまま北に向かえば古都だろうと――」
エルフリーデ「――そういうことじゃなくて、作者的にそのまま古都で良いのかなぁと」
タナカ「というと?」
エルフリーデ「第2章が思ったよりも長かったから、そのまま古都に行くと、また続けて長編になるのかなぁと」
タナカ「何か問題が?」
エルフリーデ「結構男臭かったから温泉回とかあるもんじゃないの?」
タナカ「……オッサンか!」
エルフリーデ「読者に代わって言ってみました」
タナカ「作者は硫黄のアレルギー持ってたらしいよ」
エルフリーデ「なにそれ?」
タナカ「硫黄の匂いで鼻水が止まらなくなるとか」
エルフリーデ「ウケる!」
タナカ「温泉回か……第2章で海岸出てきたのに水着回じゃなかったからなぁ」
エルフリーデ「期待してるの?」
リナ「…………」
タナカ「想像もやめておこう。たぶん、エルフリーデの忍びが構えている気がする」
エルフリーデ「リナも心配性だからね。子供の時はそうじゃなかったんだけど」
タナカ「子供の時?」
エルフリーデ「102話でも言ったけど、一緒に遊んでたからね。リナのお父様――私のお父様に付いてる人だけど、また護衛について教育が厳しいからね」
タナカ「そりゃ王に就く忍びだからね」
エルフリーデ「でも、私とタナカ二人旅なんだから、姿見せてご飯くらい一緒に食べたら良いんだけど……」
タナカ「俺も仲良くできれば良いと思うよ」
エルフリーデ「前に現れたら、ぜひそうしてあげてよね」




