てにおえない
俺の知っている昆虫のカマキリは確か肉食だったはずだけど、水晶蟷螂こと巨大カマキリさんは雑食で、普段は森で木の実をモグモグしているらしい。
熊を捕食して体を真っ赤に染め上げたカマキリさんを見てサキが一言。
「赤以外にもなるんですか?」
カマキリさんの代わりにティが答えた。
「なるぞ。食べるものによって色が変わるのー」
そして翌日、血肉以外の食事を与えた結果、なんだかカラフルになっていた。
「カッコいいです!」
サキの歓声に、白、青、赤の三色でカラーリング(?)されたカマキリさんも両腕の大鎌をバンザイした。
...そんな愉快な実験のためにわざわざ三種類の食材を用意してくれたのは、ローナの食事作りに協力してもらっていた帽子人の皆さん。
出発前にその食事風景を一緒に確認して満足した帽子人の皆さんは、カマキリさんと一緒にバンザイした後にまた霧の我が家の方へと引き返していったのだった...
「...怪しい壺を煮込むのに忙しそうだったけど、帽子人さん達、思ったよりも喜んで協力してくれたみたいだね?」
「毎日が得体の知れない現象でいっぱいだって、帽子人さん達もうれしそうでしたよ?」
「そんなに大げさなものでもなかろうにのー」
「俺は帽子人さん達の意見に賛成です...うれしいというより、俺は毎日ヒヤヒヤすることの方が多いですが」
俺もシータの意見に賛成......こらっ! 我が家を一体なんだと思っているんだ、失礼だな!
さておき、このカマキリさん、普段は水晶みたいな透明に近い色をしていて巨大な体を周囲の景色に馴染ませるようにしながら過ごしているらしい。身体的な性質と魔法的なアレの合わせ技なのだとか。
恐ろしいのは、飢えてくるとその透明度が増していって、どんどん視認が難しくなっていくのだそうだ。まさに狩人。思ったよりももっとヤベー生き物だった。
そんなティの解説にサキは「すごいですね!」と、シータは震えながら「それって、超危険種ってやつじゃないですか?」とつぶやいた。もちろん俺はシータに一票だ、危険種がどういうランク分けなのかは知らないが。
シータの言葉に、ティがため息をついた。
「そんなに大げさなものでも無いのじゃがのー。こやつらの縄張りにいちいち入って来るよそ者共が問題なのじゃ。ちゃんと住み分けさせておるのに、キリがない」
どうやら妖精女王であるティを始めとして、一部の有力者達がそれなりに種族ごとの縄張りを分ける努力はしたけれど、いまいち効果が上がらなかったのだそうだ。
危険な生き物たちが住める場所を用意すれば、そこに危険で希少で高値で売買できる獲物を狩りに飛び込む者達がいて、返り討ちにされてさらに価値が上がっていくのだという。
「もう面倒じゃから、いっそ全部解き放てば良いと思うのじゃがのー」
「やめてあげて、と言いたいような言いづらいような......どうせ一部の人達が狩ったり買ったりしてるんでしょ? だけど真っ先に被害にあうのは無関係の人達だったりとか」
「いろいろむずかしいんですねー」
「そうですね......俺も、希少種素材の武器や防具には憧れますけれど、その出処までは考えたこと無かったですね...」
雪原の上をスッスッと疾走していくカマキリさんの背の上で、サキもユキも「なんだか楽しそうですね」とそれぞれに同じ感想をつぶやいていたのが印象的だった。
カマキリさんは普段は森暮らしだそうだから見晴らしの良い雪原を進むのは新鮮な気分なのかも知れない。
...その言葉を聞いて、このまましばらくの間はもう、俺のではなく「カマキリさんの」迷宮攻略でも良いかと思った。
ちなみに翌日の出発前、カマキリさんが再召喚された時に「昔うっかり折れちゃった大鎌」も一緒に持ってきてくれて、はい、と手渡されたシータが目を丸くしていた。
「希少種素材の出処」は思った以上に身近な場所に存在していたようだ。
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そんなカマキリさんの迷宮攻略がどんどん進んで行く一方で、ローナの住居となる氷室は建築開始から3日ほどで完成した。
あの魔王城でさえ5日で築城されたのを考えると相当気合を入れて作ってしまった冷蔵庫である。
メガミさんを祀った小さな神殿の隣に、見た目は普通でシンプルな白い蔵。
中に入ると、靴を脱いですぐに畳のような広間。小体育館か武道場なんて言葉を思い出す、何もない広い一部屋だけの空間だった。
そのど真ん中に、白いお布団。以上。
「...あの、メイ?」
「その、ご主人様。あまりに殺風景かとお思いかもしれませんが、これがローナ様のご要望なのです」
どうやらこの蔵には地下があるようだ。本来の冷蔵庫と冷凍庫は地下に、それに蓋をするような形でこのローナの居住スペースという構成とのこと。
「そうなの? だけど、あのローナのお気に入りの藁人形とかを置く場所くらい無いと寂しそうだったんだけどな...?」
「はい。私も遠慮なさらないようにお伝えしたのですが、今は大事にしまっておいた方が安心するそうなので...床下にあります」
そしてあの布団の真下が床下収納。
...こんなに部屋が無駄に広いんだから、わざわざ床下に省スペースの工夫とかしなくても、いっそ大きな箪笥とか金庫とか部屋中に並べて置いたって構わないくらいなのに...
そして何もない広間の真ん中のお布団で、今日も寝そべったままのローナがユキにまくまくと餌付けされている。今日も幸せそうに食べて、寝ているなぁ...
「...新しい家には馴染んでいるってことで、大丈夫そう?」
「今のところは問題ありませんが、要経過観察です。もしかしたら、ローナ様はまだ遠慮されているのかもしれませんので」
「彼女にとって見知らぬ土地と文化になるのだろうから、ね。俺だったらやっぱり、まず相手側の様子や反応を気にしちゃうだろうし」
「ティ様からも比較的ローナ様に近い眷属の方々を呼んで頂いたのですが、ローナ様が一番安心できるのはやはりユキ様や、ご主人様にも身近な方々のようです」
「担当が同じ人の方が安心するのだろうけれど、そうか、近い種族の人よりもユキ達の方が安心か......このまま様子を見ていこうか」
「はい。ローナ様の力も安定してくれば、薬湯だけではなく、もっとおいしいものを食べて頂くこともできると思います」
「今でもすごい幸せそうな顔はしているけれど、うん、その時はまたお願いね?」
「お任せ下さい」
「...ところで、ローナはずっとあのまま、寝たままなの?」
「...はい。不思議なほどの安定感で、あのままです...」
「安定感......床ずれとかしないなら、身体が大丈夫ならそれで良いけれど。幸せそうな顔しているし」
「はい......とても幸せそうに横になっていらっしゃるので、つい、あのままを守って差し上げたくなるのです」
...うん。彼女の力とやらが安定するまでは、もう、あのままでも良いんじゃないのかな?
まくまくと餌付けされてお互いに微笑み合うローナとユキを確認して、そのまま静かに氷室の外に出た。
ところで。
俺はこっちの世界の文字が読めるけど、まだ書けない。俺の頭の中の異世界語変換(?)によると「あ」に対応する文字が三種以上、「A」に対応する文字も四種以上あるらしく、ちゃんとした文法を学習する気がまだ起きない。
だけど、やっぱりわりと読むことはできるので...
「ところでメイ、この氷室の外壁は、その......合っているの?」
白い壁にほぼ同じ色の塗料で描かれた、美しい模様のような筆記体のような「封印式」。
迷宮の転移門に書かれた複雑な魔法陣ほどではないけれど、たぶんかなり強固に中身を抑えこむ為の高度な術式が書かれている...ような気がする。
俺の問いにメイが驚いたのは、たぶん俺がそれを理解できたからだろう。そして申し訳無さそうに首肯した。
「...はい。必要な処置になります」
「あぁ、必要なら構わないんだ。なんというか...うん、がんばろう」
あの強固な氷室の壁が内と外のどちらを守っているのかは分からない。たぶん両方だ。
ペットに例えてしまえば、その多くは頑丈な入れ物やら厳格な温度管理やらが必要なのはごく普通のことだ。もちろん、氷室からローナは自由に出入りできるようにしているけれど、彼女はまだ外に出たがらない様子らしい。
しばらくは安全な住居でローナ様をおもてなしする感覚くらいでいた方が良いのかもしれない。あらためて、異種族交流の難しさのようなものを感じたのだった。
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日常となりつつあるスキップ白熊集団の襲撃後、カマキリさんの食事中での出来事。
ユキが「もしかしたら」と言うので、一緒に雪の下を探してみたら、その一帯は野菜の群生地だった。ユキは周囲にあった木と地形から何かの植生を推測したらしい。
ユキの予想と違っていたのは、彼女が見たことのある野菜と同じ種類に見えて、その色は白に近い透明色だったことだ。俺の感想としては透明なキャベツみたいだ。
ティが言うには、ここの野菜は雪解けを待つのではなく、ずっと雪の下だけで育っていく不思議野菜になるらしい。
そのままでも食べられるという話だったので試してみると、シャクシャクとした食感に続くほんのりとした甘みのあと、まるで淡い雪解けのような、爽快感というよりは儚く消えゆく一抹の寂しさのような味わい...なんだこれ? いや、おいしくはあるんだけど......なんだこれ?
うっかり油断したまま食べちゃったけど、基本的に迷宮産の野菜果実やうちの庭の畑のあれこれは不思議野菜も少なくないことを思い出した。
メイが用意してくれる食事は俺好みに調理してくれているけれど、あれらも元々の原型は究極形態な食材も混ざっていたことを、この雪の下の不思議キャベツであらためて思い出すことができた。
そして、これ以降はカマキリさんから下車した時は、雪の下も試しに確認してみることにした。
一面の雪景色の下は、場所によって毎回違う発見があって面白かった。野菜の他の植物や、さらっとした質感の透明な砂地とか、岩盤と色とりどりの水晶みたいな鉱石があったりと、見えない植生や地形が色々と隠れていた。
一応は俺の【はいかい】スキルは信じているけど、雪の下に隠れた危険地帯も当然、どこかには存在しているのだろう。
...うっかり雪庇を踏み抜いて谷底に落ちそうになった場合、カマキリさんは俺達を背に乗せたままブーンと空を飛んだりしてくれるのだろうか...?
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確か、ローナはまだ文字が読めないという話だったから、折角だから優秀そうな家庭教師をつけてみた。
俺達と一緒にローナの過去話を聞いていた四天王さんから、一番文系っぽい感じの邪悪僧侶さんにローナに勉強を教えることができないか頼んでみた。
快く引き受けてくれたところまでは良かったけれど、初歩的なことから頼んだつもりなのに、なにやら分厚い辞書みたいなやつを用意した邪悪僧侶さん。それを開いて見せながら神妙な雰囲気で彼はローナに語りだした。
「良いですかなローナ殿。つまり氷精は女系の種族なので、まずは番となる男性が必要になるのです。そして、こちらの図解が...男性き゛っ!!」
とりあえず【ほんかど Lv7】で、神器【辞書】をその頭に叩き落としてやった。
「おい、貴様。どうしてうちの子に真っ先に教える知識が、保健体育からなんだ? ん?」
「あ、いえ、その、魔王様...??」
「お、恐れながら申し上げます、魔王様!」
その横で一緒に見ていた四天王の美人剣士さんが慌ててフォローした......四天王達に俺の「魔王」呼びを訂正させるのには、もう少し時間がかかりそうだ...
ともかく、美人剣士さんの弁護によると二人は悪気があってやったわけでは無かったらしい。
氷魔とも呼ばれるほどに人を狩る種族である氷精の子供としては、最初に必要なものはやはり狩りの知識だろうと真剣に考えてくれた結果が、このイカれた育児教育だった、と。
だけど、そうか、狩り...この辺の温度差にまだ俺は馴染んでいないのだろうか? つまり、殺ったり狩ったりの命懸けの日常こそが、命が大安売りなのがこちらの文化の常識ということなのか...?
そんな殺伐とした気分と関係なく、みんなが集まったのがただ嬉しいのだろう、あまり状況を理解せずにニコニコしているローナ。無邪気だなー、ウフフ。
「なるほど、お二人の意図は良く分かりました」
「「ありがとうございます」」
「だけど......物心ついて最初に鍛えこまれた知識が、文学でも数学でも無く性知識だったと将来気付いてしまった時に......今のあなただったら...」
美人剣士さんが鞘付きの剣を邪悪僧侶さんの頭に叩き落とした。やっぱり俺の感想は正常だったらしい。
「ほらやっぱり! おかしいじゃないですかっ!? 貴方は本当に、いつもそうだっ!」
「ま、待て! 私は良かれと思って...痛い、いたいっ!」
後で聞いたら邪悪僧侶さんは【詐術】というスキル持ちで、真剣に話し出すとそれが無意識に暴発するという厄介なクセがあるらしい......見た目が僧侶でスキルが【詐術】ってどうなんだ? 敵はともかく、味方にまで巻き込み事故を起こすなよ?
ケンカしだした剣士と僧侶、教育上よくない二人を視界に入れないようにして、ひとまずローナには俺の知っている歌を教えてごまかした。
「「春高楼の〜花〜の〜宴〜♪」」
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日々雪原をカマキリさんの背中の上で移動し続けていると、なんだか雪の向こうへと吸い込まれていくような感覚になって、ぼんやりと白く麻痺してくる...
自分の足で歩いていないのに歩く以上に速く流れる雪景色が、その白い疾走感が俺から現実感をより一層遠ざけてしまうんだ。
...ふと、前世でスキー場に連行されていた頃に、俺は滑っている時よりも一人でリフトに座って登っている時の方が「スキー本体」だと感じていたのを思い出していた。
吹雪と霧と沈黙の向こうへと連れて行かれて消え去っていくこの感覚こそがまさに...
「わらわがこっちを引っ張るから、ニアは逆の頬を引っ張るのじゃ」
「主、眠っちゃダメ」
「みょー、起ひへうよー、みょー」
そして妖精とネコちゃんにほっぺたを引っ張られるファンタジー。ぼーっとしたら白い光景に迷子になって、引き戻されたら妖精とネコとイケメンと一緒にカマキリの上という、混乱するなという方が無理な状況下である。
そんな俺を、イケメンの声が正気に戻した。
「主、前方に獲物が」
...そしてさらに、雪原の向こうにスキップ白熊集団を見つけるたびに開幕する、ダークファンタジー。
真っ白な世界に閃く大鎌、鮮血の赤が舞う。
「...ただでさえ怖えーのに、白と赤の二色しか無いのがもう、狂気の世界なんだよー、もー......こんなの何回見たって慣れる気がしねーよー、夢に出てきちゃうよー、もー...」
「...俺も全く同意見だ、主」
もちろん戦闘中に目をつぶるわけにはいかないから、めくるめく強制ホラー映画の世界にようこそ、である。
俺もここに来るまでに何度も巨大ウサギや樹木の化物やらは狩ってきたのに......やっぱり白と赤の色彩だと思うんだ。
白い紙に赤だけで昆虫の捕食シーンを何度も何度も描き続ければ怪しい気分になってきてもおかしくはないはずだ。
...ここはカマキリさん任せにはせずに、あくまで「俺の食料調達」であると心に刻みなおすために、俺もしっかりと戦闘に参加するように意識した。
魔法が使えないシータはこれを機会に投げナイフや投げ斧とかの飛び道具の訓練を始めたようだ。運動センスが高い上に地味にコツコツと努力を重ねるシータはいつも憎らしいほどにイケメンである。
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氷室の中では、ローナとサキが抱き枕にしがみついてゴロゴロしていた。
「しゅきぃ〜」
「好きぃ〜」
...とりあえず、俺と一緒に氷室の様子を見に来たユキに「...何これ?」と聞いてみたら、なにやら申し訳なさそうに説明してくれた。
「...ローナちゃんがさみしそうだったので、抱き枕を用意してあげようということになりました」
うん、なんだか見たままの理由だったらしい。そしてその抱き枕、どうやら「俺」をデフォルメ化したやつみたいだ。
俺が言うのもなんだけどあの抱き枕、とても良く出来ていると思う。犯人はきっとメイだと思うし、あれが俺でなければもう道具屋で売っちゃえば良いのにと思うくらいの、あいかわらずの高品質である。
「...そうか。俺も個々人の性癖についてはとやかく言う気は無いけれど......なんというか、ほら...肖像権ってあるじゃない?」
「昇象拳、ですか?」
「うん、必殺技じゃなくてね。俺の枕なのに俺が知らないっていうのがさ――」
――そこにちょうど、後ろから駆けつけて来たのはメイだった。うれしそうに息を弾ませて抱えていたそれは――
「――お待たせしましたユキ様! 三体目のご主人様抱き枕、完成です! 今回のは特別に、あっ――」
...俺と目が合ったメイが、目を丸くしたまま無言で顔を真っ赤にして、固まった。
わざわざ三人に一個ずつ作ったのか? 今回のは特別になんだ、匂い付きか? 続きを言ってみたまえ、うん? そこで沈黙されると、俺も恥ずかしいだろう? 早くいい感じに言い訳をしてみたまえ、うん?
俺の服の袖を遠慮がちにユキが引っ張って、つぶやいた。
「...好きぃ」
ちょっとぉ? そういうごまかし方ってズルくない? 遠慮がちにあざとくつぶやいとけば何でも許してくれる主様だと思うなよ? 許すけどっ。
そして、ユキの蚊の鳴くような声に鋭く反応したあっちの二人の好き好き狩人達。
ズルズルと俺本体を広間の中央へと引きずって行く二人と、助けを求めて偽俺の端っこをつかむ俺と、その偽俺の反対側を持って付いて来るユキと、あっちの方でスミマセンスミマセンと頭を下げるメイドさん。
ちょっとちょっとぉー? そうやってニコニコしたりうつむいたり謝ったりしているわりには、誰一人として、俺に遠慮が無いよねー? どういうことー...?
結局なぜか、せっかく本体が調達できた(?)からということで、さきほど実演してくれていた抱きついて「しゅき〜」と言いながら一緒にゴロゴロするという極限に奇矯な愛の遊戯に強制参加させられた。
...君達、抱きつきながら転がるのがものすごく上手だねー? きっと特訓の成果が出ているんじゃないのかなー? 俺はさぁ、変な多幸感と羞恥心でもう、爆発寸前だよぉー...
こうして、しばらくの間は迷宮で白と赤、我が家では広間に布団という二場面のみを繰り返す日々が続いていった。
俺が戸惑ううちにも、迷宮の奥へとどんどんと進行し、ローナはすくすくと成長(?)していくのである。
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余談だけど、カマキリさんが両鎌を高らかに上げるあのバンザイの構え(喜びor威嚇の挨拶)。
あれをマスター(?)したサキとユキが、さらにローナにも伝授していた。
三人並んでなんだその蟷螂拳は!? 俺を萌え死にさせる気か!?
次の数話、人族側の話をはさみます。




