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僕と君の、終末旅行記  作者: 星宮 玲羽
かながわ編
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17/20

第十七話 よこすか


「つきましたけど…ここめっちゃアメリカって感じですね」


「私はカレーの口だったんだが…まあいいか」


 どぶ板通りなるところは、近くに米軍基地があるからかアメリカの料理だらけだ。


 ハンバーガー、ホットドッグ、チーズハットグ…


 ジャンクフードはマクド以外は久しく食べていないから、油でお腹を壊さないか心配だ…。


「あそこのハンバーガー食べましょうよ! ちょっと高めのハンバーガーでおいしいんですよねー」


「そうなのか? 私はマック以外のハンバーガーを食べたことがなくてな…」


「えー! それ人生の1割ぐらい損してますよ」


「その構文ってもっと割合多くないか?」


「まあ、それはそうかも…ってはやく肝心のハンバーガー食べましょうよ」


「ああ、それもそうだな」


 いざハンバーガーを頼んでみると、思っていたよりもかなり肉厚でこれぞアメリカというかんじ。


 いざ食べてみると、かなりの脂と、大量のキャベツが相殺しあい、丁度いい旨味が生まれていた。


「やっぱこういうハンバーガーは美味しいですね!」


「確かに、チェーン店のそれとは全く違うな…

 少年がアレだけ言ってたのも頷けるよ」


「でしょー!」


 ここらへんを見て回りながら食べようとしていたが、大変美味しかったものでもう食べ終わってしまった…


「次なにか食べます?」


「いや、残りの腹はカレーに置いておこう…」


「じゃあ早速軍港に行きましょう! 多分カレーも道中にあるでしょう!」


「そうだといいがねー」


 早速僕らは海にある海上自衛隊の基地へ向かうことにした。


 道中の道はかなり凸凹としていて、舗装が追いついていなさそうだ。まあ多分、ここはもともとロボットが少ないからだろう…


 数分ほど歩くと、何度も見たあの東京湾が見えてきた。いや、本当は相模湾とかかもしれないが、あまり地理は詳しくない…


「海見えてきましたよ! もう少しです!」


「はいはい、今日はやけにテンションが高いね。少年」


「本物の軍艦ずっと見てみたかったんですから!」


 そのまま進んでゆくと…向かい側から米軍基地が見え、待望の軍艦が大きく見えた。


「おお! あそこにあるの最後に作られた原子力空母、ドナルド・トランプですよ! やっぱデカいですね…」


「おお、遠くで見ても圧巻だな…」


「今となっては核融合型が主流ですから、中々あんなデカいのは作れないですよ」


「うーん…全くわからん。そこら辺疎いからな…」


「まあ、女性はそんなもんですよね」


 そんな僕のミリタリー話に花を咲かして、いよいよ自衛隊基地につこうとしていた時…


 なーんかユニバの時の嫌な予感が…


「まって、なんかヤバい気配する気が…」


「まあまあ、またあいつがいてもここは海だらけだ。なにも心配することは…」


 おそるおそる自衛隊基地の方向をよく見ると…

 銃を持っているロボットがいた。どうやらシグマロイドではないっぽい?


「ああ、バグったやつじゃないじゃないか。さすがに一般人を打たないだろう…」


 相変わらずコトハさんは楽観的である


「いやいや、逃げましょ…銃とか撃たれたら僕一発でお陀仏ですよ」


「まあ、かかわらないほうがよさそうだし、引き返そうか…」


 そう決めて、引き返そうとしていたときであった


「異物、ハッケン。タダチニ排除する」


 そんなことを言ってこっちへ向かってきた!


 よく見たら掠れて見えなかったただけで、首に紋章があった!


「わあー! やっぱバグった奴じゃないですか!」


「まじ!? とりあえず入り組んでる軍港のほうへ逃げるぞ!」


 僕たちは逃げた! 逃げた! ひたすら逃げた! どうやらあいつはある程度近づかないと打たないタイプなようだ…


「あっ」


 コトハさんはそんな言葉を発すると、道端の石に転んでコケてしまった


「まずは、ヒトリ」


 コトハさんにそいつに狙いを定める! ヤバい!


 僕は間髪入れずにコトハさんとロボットの間に入る


「わあー! コトハさんを殺すなら僕から殺せ!」


 コトハさんが今まで聞いたことのない声量で叫んだ


「よすんだ! 私には最悪バックアップが…」


 コトハさんがそう言い切る前に、バァンと重苦しい音が響き渡る。ああ、まあ最後にコトハさんと旅できて悪くない人生だった…


 いや、待てよ。全く痛くない。痛すぎて痛覚が麻痺すると言っても、最初は痛いはずだ…


 そう思い目を開けると、目の前のロボットのほうがボロボロと部品が崩れていた。


 コレは一体どういうことだ…?


「ああ、またこのロボットか…」


 少し遠くからそんなことが聞こえる。その声は、コトハさんではない、ロボットでもない声であった。



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