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僕と君の、終末旅行記  作者: 星宮 玲羽
かながわ編
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16/20

第十六話 かまくら…?


「はあ…おはようございます…」


 昨日は疲れていたせいか、ホテルについてすぐに眠ってしまった…


「おはよう、少年! はてさて、鎌倉へ向かおうか」


「そうですね。まあ、こっからだったらかなり近いと思いますよ」


 僕らはホテルを出て、江ノ島駅から鎌倉駅へ向かうことにした…


「鎌倉は…この電車ですかね? ここらへんは全くわからなくて…」


「うーん…多分そうなんじゃない? 鎌倉はこっちの方面だった気がするよ」


「うーん、なんか怪しいですけど…乗りましょうか。まあ方向間違っててもすぐ気づくでしょう」


 僕は確信がないまま、鎌倉いきであろう電車に乗った。電車の終点は、久里浜と書かれている。


 僕は席に座ると同時に、大きなあくびをした。最近あっちこっちに行ってるから、本当にいくら寝ても眠い。


「ああ、少年。少しスリープしてもいいかい?疲れが来ていてね…」


「コトハさんも疲れるって概念あるんですね…

 てっきりシグマロイドは疲れないものかと」


「そりゃこんなに歩いていたら誰だって疲れるよ。」


「いいですけど…寝過ごさないかな」


「大丈夫、大丈夫。ちゃんとタイマーつけとくから。鎌倉についた時には起きてるさ」


 この人の大丈夫は、たいてい大丈夫ではない…


「かなり不安ですけど…わかりました。僕が起きてますよ。コトハさんの大丈夫は大丈夫ではないので…」


 コトハさんは少し溜息をつく。


「はあ、全く。少年は私に対する信用がないねえ。」


「信用っていうか、統計っていうか…」


「はいはい、私はもうスリープするとするよ。ちゃんと起きといてよ、少年。」


「任せてくださいよ。僕は寝過ごしたことないんですからね」


 僕がそういうと、コトハさんさんはスリープした。

 あと、喋っていて気づかなかったがもう電車は2駅ほど進んでいた。


 あんなことを言ったものの、そもそも一人で電車に乗ったことが片手で数えるほどしかないが…


 少しぼーとしていると、唐突に巨大な睡魔が襲ってきた。


 ああ、やっぱだめかも…



「はっ!」


 ヤバい、ちょっと寝ちゃった。えっと、次の駅は…


 横須賀!?なんで?!


 鎌倉を通り過ぎたのか…それとも乗った奴が間違っていたのか…


 とりあえず急いでコトハさんを起こさなければ


「コトハさん、起きてくださいー。めっちゃ寝過ごしちゃってますよ」


僕がコトハさんの体を揺さぶると、スリープモードが解除されて、目を覚ます。


「ふぁあ、よく寝た…もう鎌倉かい?」


「いやいや、寝過ごしちゃって横須賀ですよ」


「横須賀?!確か横須賀って鎌倉で乗り換えないといけないはず何だが…」


「気づかないうちに新しい路線できてたんですかねえ…」


「というか、少年めっちゃ寝てるじゃないか!

全く、私を棚に上げておいて…」


「いやはや、申し訳ない。やっぱ人間は睡魔に勝てないですね…」


「はあ…。まあ、この際横須賀も見ていくか。

もしかしたら新しいヒントも見つかるかもしれないし」


「やった!僕興味あったんですよ。なんたってミリタリー結構好きなので」


「何だが、少年の趣味って少し解釈違い…」


そんな話をしている間に、電車は横須賀に到着した。


外に出てみると、名のしれた地名の割には駅のホームがしょぼい。


「おお、少年。また駅から海がみえるぞ」


コトハさんが指を差した先には、もう見慣れた東京湾が広がる。ホントに、海近のところばかり行ってるな…


「もう東京湾も慣れましたね。コレで3回目ですよ」


「だなー。最初は感動もあったけど、さすがに3回連続だと飽きてくるよ…」


「じゃあ早速軍艦でも観ませんか! ずっと観たかったんですよ実物の軍艦!」


「まあまあ、最初は有名なカレーでも食べないか。もうそろそろ昼の時間に入るし…」


「まあ、焦る必要はないか…

グルメってどこで食べれるんでしょうか…」


そう思って周りを見渡すと、この先どぶ板通りという看板があることに気づいた。


「ああ、このどぶ板通りってとこで食べれるんじゃないですか?なんか名前聞いたことありますよ」


「なんかどぶって食べ物と正反対の気がするが…

とりあえず行ってみるか」


僕らはそんなこんなで、横須賀を散策することにした。


ここらへんは、ちょこちょこ空き缶があったり、ボロボロの服が捨てられたりして、どこか生活感があるような?


まあ、元からそういう場所なのかもしれないが…

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