第十話 ゆうえんち
「すごいな、あんな高さのジェットコースター初めて見たぞ!」
コトハは初めての遊園地なようで、大変はしゃいでいる。
「ハリドリは最高で43mありますからね」
「早速乗らないか! 少年」
「ジェットコースター今やってるかわからないですよ、なんせ命にかかわるので…」
ジェットコースター乗り場まで行ってみると、
案の定無期限営業停止の張り紙がされていた。
コトハはしょんぼりした様子でこちらを見てくる。
「そんな落ち込まないでください、ご飯とかなら まだやってると思いますから」
「まあ、それもそうだな…」
「ほら、あそこに出店ありますよ!」
「よーし、気を取り直して食べるか!」
僕たちは店でターキーレッグをそれぞれ買った。
「上手いなこれ!」
「ええ、これは結構有名ですからね…
ああ、そうだ。確かジュラシックパークとかは営業してそうでしたよ。」
「本当か! じゃあ食べながら向かおうー」
僕たちはジュラシックパークのエリアに向かった。あのシグマロイドがいた影響か、ユニバは、今までのところと違ってところどころでボロっとしているところがある。
「ほら、つきましたよ」
「おー! 早速乗ろう」
コトハたちは颯爽と乗り込んでいく。
「本当に乗るのは久々です。7年ぶりくらいかな…」
「私は初めてだよ!アトラクションに乗るのなんて…」
そんな事を話している内に、作り物の恐竜が見えてくる。
「時間、それは悠久の流れ・・・
ジュラシックパークへようこそ!」
「おお、ナレーションがあるのか」
「僕もあんま覚えてないですけど…中々いい声してますね。」
ボートがどんどんも進み、ボートが登るところまでくる。
「ステーション1。こちら本部だ。ツアーボートがまだコースを外れてる。トランスポートステーションで、ボートを止めるんだ。」
「おお! ついに落ちるのか!」
「あと…もうちょっとでね…」
「乗客を救助しろ。こちらアニマルコントロール!緊急事態! 発電所へ逃げた!」
ナレーションがそう言うと、ティラノサウルスが顔を出し、ボートが急降下する。
「来たー! 最高ー!」
「うう…」
「古代への冒険の旅、いかがでしたか。6500万年もの時を越えて完成した脅威の世界。それがジュラシックパークです」
涼介は気が抜けたような顔をしている。
「おや、少年。ジョットコースターだめなたちかい?」
「いや、昔は大丈夫だったんですけど…
今はね…」
「意外だね。君も意外と抜けてるところがあるじゃないか」
「僕はかなり抜けてる方だと思います…」
涼介の顔は今にも吐きそうな顔に進化していた。
「わわっ、そこまでだめだったかい。
ほら、近くにアイス屋があったからそこまで行くぞ。」
「え、ええ。行きましょう…」
涼介は足を引きずりながらも何とかアイス屋に向かった。
「すいません、これを2つ」
「ハイ、ゴウケイ800ジョーズトナリマス」
「ジョーズ?ああ、そういう設定なのか。
はい、800ジョーズだ」
コトハがアイスを涼介に渡す。
「ほら、これで少しはマシになるだろう」
「うう、恩に着ます…」
コトハがハリドリに指を指す。
「…にしても、アレに乗らなくて良かったな」
「はい…ハリドリに乗ってたら吐いてます」
涼介はアイスをかき込むように食べる。
「ふう、だいぶマシになりました」
「それじゃ、次はなにに乗る?!」
「うう、アトラクションはもう勘弁です…
ハリー・ポッターとかだったらアトラクションなくても楽しめますから、そこにいきましょう」
コトハたちはハリー・ポッターエリアや任天堂エリアを回って、あらかたユニバを楽しんだ。
気づけば空が真っ暗になり、閉園のアナウンスが鳴り始める。
「ああ、もうこんな時間か…
宿はどうする?」
「ユニバーサルシティにいくらでもありますよ。
適当に入りましょ」
コトハたちはユニバを退園し、近くにあったホテルへと前のやり方でチェックインを済ませる。
「ふうー、ユニバの近くのホテルと言ってもあんまりまえと違わないな」
「ディズニーと違って、世界観とかあんま凝ってないですからね…ユニバって」
「ああ、今日は楽しかった!
明日はどうする? 早速東京に向かうか?」
「うーん…ああ、そうだ。
この近くに海遊館がある。最後にそこに行って、
東京に向かいましょう。」
「海遊館!
行ってみたかったんだ。そうと決まれば今日は早く寝よう!」
涼介は今日の疲れが溜まっていたのか、予定が決まるとすぐに寝てしまった。




