ジャルド国を通って
アリシア「開いて頂きありがとうございました!」
エレン「良かったですわね、無事挨拶できて」
アリシア「えっ?」
エレン「作者がショックから立ち直って気付いたら23時半だったらしいですわよ?」
アリシア「誤字とか多そうですね……」
//*** 18 ***//
朝、アリシアとエレン。マリアとミサで並びパンを食べる。
新種小麦、アリシアの最初の仕事で作った小麦の試作品だ。
「エレン、私早く新しい小麦で作ったパンを食べてみたいです」
楽しみだ、という軽い気持ちで寝る前に言ったアリシアの一言。
夜中にエレンはこっそりと抜け出し、生長の魔術をかけ魔術で収穫し、魔術によるイースト菌活発化により翌朝には一斤のパンが出来上がっていた。
「はい、アリシア。新種小麦のパンですわよ」
「わぁー、エレン。ありがとうございます!」
過保護過ぎない?という目をして、マリアとミサは顔を見合わせた。
「アリシアを甘やかしすぎだといってたのに結局貴方達も食べるんですの?」
「当然じゃない。私はエレンの親友だからくれるわよね?」
仕方ありませんわね、と言って、アリシアとミサの元にパンを置くエレン。
「えっ?私のは?」
マリアが自分を指さすが、エレンはそれを無視する。
「ま、マリアさん。マリアさんは私の親友だから私のを半分あげますから!」
そう言ってアリシアが割ってマリアに手渡す。その様子を見て、エレンとミサは舌打ちした。
「(セシルの悪口を吹き込むマリアなんて餓死すればいいのに)」
「(アリシアを貰うとかほざいている子は餓死すればいいんですわ)」
皆で食べたパンは柔らかく甘く、四人を暖かい気持ちにさせてくれた、という。
四人が暖かい気持ちでパンを頬張っている頃……。
「そろそろ休もうか……」
馬に乗ったセシルは、休息を取りながら馬でアリシア国を目指していた。
通常、転移魔法は国から国などの長距離の移動は出来ない。
距離と発動時間、そして消費コストで決まるのだ。
エレンは素の魔力で世界中どこでも転移できるチートステータスの持ち主であった。
ミサは転移する用として魔法石をエレンから貰っていた。二人を見ると気軽に行き来して、簡単そうに見える転移だが、国を超える距離であれば、セシルのように馬で移動するのは当然だった。
「まさかアリシアの婚約者として差し出す王子を、アリシア国産の魔法石で転移させるって事はありませんわよね?」
そういうと、ミサは気まずそうな顔をした。
「その魔法石を使って私は飛んできてるんだけど……」
「王や王妃が魔法石で目的地まで飛ぶのは許しますわ。その都度護衛軍を組めませんもの」
セシルが魔法石を使って移動する事にエレンは反対した。
「魔法石一つで馬車が何台買えると思ってますの?一人の王子の移動にそんな無駄遣いはできませんわよ」
それに、と続けた。
「アリシアも私も、ミサの子との婚約を認めた訳ではありませんわよ?それなのにアリシア国のお金を使って来たいんですの?」
仕方ないか、とミサは頷いた。そこまでアリシア国に甘えるのも良くない、とミサも納得していた。
「ここからジャルド国か。アリシア国までもう少しだな」
リカルドの王子、セシルは馬車でアリシア国まで向かっていた。アリシア国はジャルド国を通過したさらに奥にある。
迷惑をかけたジャルド国を無視して通りすぎる訳にもいかない。
入国手続きを済ませたセシルは、まずジャルド王城へ寄った。
ジャルドへの謝罪も今回の目的の一つなのだ。
謁見の間に通されたセシルは、顔をあげる許しを貰い、顔を上げる。
玉座に座っていたのはアリシアよりも若い、黒髪黒目の綺麗な顔立ちをした少年だった。
「……リカルド国王の第一子、セシル=リカルドだ。この度は、こちらの不手際により貴国には大変迷惑をおかけした」
謝罪の意味を込めて、深めに礼をするセシルに対して、帰って来た
「ジャルドへようこそ、セシル殿。私はマルク=ジャルド。父の後を継ぎました、ジャルド国の王です」
属国とはいえ、一国の王と、主国の王子とはいえ、王位継承権を持たない王子だ。
間違った挨拶ではなかったが、マルクの顔が、弱者、格下の物を見るような目であった事に、セシルは少しだけ気分を害した。
星馴染みです。開いて頂きありがとうございました。
救援に向かった諭吉兵が、今日の乱高下で致命傷を負いました。仕事でミスした上に為替のロスカで精神的に病みそうですが私は元気です。
元気です……。
エレン「慰めて欲しいってかまってちゃんアピは恥ずかしいですわよ……?」
アリシア「あと、ストック無くして行き当たりばったりなのがバレると致命傷ですよ?」
元気です……。
ありがとうございました。




