アリシアは誰にもやらん!
アリシア「マリアさんには、私が暖めて来た前書きポジを貸してあげますね」
マリア「開いて頂きありがとうございました……(何で私がこんな事を……)」ツン
エレン・ミサ「(雑用係ができて楽が出来る)」
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「貴方はアリシアの遊び相手になって貰いますわ」
そう言って、びしっとマリアを指さすエレン。
「アリシアちゃんは引き取られてからは奴隷同然の扱いだったらしいしね」
「同年代の女の子の友達が居るっていうのはいい事ですわ。私とミサみたいに」
「えっ?友達……。うん……友達」
「ミサ……どうしてテンションが下がってますの?」
そう言って、アリシアの遊び相手として選ばれたマリアは、どうやって逃げようかと考えを巡らせる。
「一応、言っときますわ。貴方を潰そうと思えばいつでも潰せますのよ?」
何でもするからと言ったでしょう?
そう言ってエレンの目が真剣な事に息を飲むマリア。
「遊べばいいだけ……?」
「ええ、アリシアを虐めたら許しませんわよ?」
過保護な事を言うエレンに、アリシアは赤くなる。
「さあ、アリシア。お友達ですわよ?」
そういうと、アリシアが飛び跳ねて近寄ってくる。
「わあ、すっごいです!可愛いです!」
近寄ってくるアリシアに、マリアが手をあげて吠えてみる。
「がぅ!」
「ひっ、え、エレン。怖いです!すっごく怖いです!」
おどおど、と怯えるアリシアを見ながら、マリアは考える。
(こいつ、本当に十五歳なの……?狙ってやってるの……?)
「マリア?アリシアちゃんを虐めるとアウトよ?」
「ひっ!?」
スリーアウト、チェンジにリーチがかかってるマリアは、アリシアに近寄って微笑みかける。
ヒロインだけあって、チートな顔つきに生まれたマリアは、聖女呼ばわりされていた事もあり……
「マリアちゃん、宜しくです!」
チョロいアリシアが懐くまで、そう時間はかからなかった。
「ここがマリアさんの部屋です、私のお気に入りのお部屋です!」
子供向けの玩具がいっぱい置いてある部屋で、マリアは立ち尽くした。
(……これで遊べ、と?これなんて羞恥プレー?)
引きつった笑みを浮かべて、マリアはアリシアにお礼を言う。
「わ……わぁーい、ありがとぉ。アリシア」
「私も喜んでくれて嬉しいです!一緒に遊びましょう!」
そして、二人でままごとのような玩具遊びをする。
マリアは、聖女の笑みを絶やさないようにして、アリシアの好感度を上げていく。
(ちっ前世の年齢も合わせると、○○歳になるこの私がなんでこんな事を……)
「えへへ、楽しいです!」
(本当に楽しいのか?怖いぞ、こんな十五歳の女王とか……ありえねー)
「あ、マリアさん。お茶飲みますか?」
(しかし、私が一番好きだったシャルルに似てるなー。まあシャルルの娘だし当然か……)
「このお菓子が美味しいんですよ、どうぞ!」
(シャルルが子供だったらこんなのかな?精神年齢が低い気もするけど)
「マリアさん、マリアさん」
(あれ、よく見るとこいつ可愛くね?)
「えっと、どうかしましたか?」
(うわ、この笑顔シャルルのスチルにそっくりだわ。これ、ありかもしれない)
「マリアさん、私。マリアさんとあえて嬉しいです!」
(そう言えばこの世界って性別を変える魔術もあったような……え、もしかして攻略できる?)
「マリアさん、顔赤いですよ?」
(ショタだったら可愛い美少年、地位も資源豊富な国の王子。性格もシャル似のマジ天使だし)
「んー、熱は無いみたいですねー」
(あれ?こいつもしかして本当に隠しキャラ?勇者とかセシルとかあんなの目じゃないくらい本命?)
攻略対象の勇者に襲われたショックの直後に、好きだった美形キャラにそっくりな少女のお友達……アリシア。
男ではないが、プラトニックな恋愛を望んでいたマリアにとって、
初めての友達です、と純粋に喜び全面的な信用と愛情表現を出すアリシアに少しずつ惹かれていった。
アリシアの魅力パラメータに少しずつ毒されたマリアは……
「眠いです、アリシアさん。お休みなさい」
「う、うん……アリシア、明日も遊ぶわよ、親友でしょう?絶対に遊ぶわよ?。約束よ?」
アリシアが部屋から出ていく頃には、この子マジ私の天使!アリシアは誰にもやらん!という心境になっていた。
アリシアが出ていくと入れ替わるようにしてエレンとミサが入ってくる。
「あの子はちょっとイラっとくるけどいい子でしょう?貴方はセシルを諦められないかもしれないけど、アリシアちゃんに譲ってくれないかな?」
その一言で、マリアはミサに切れた。
「はぁ?何がイラっとくるだよババア。アリシアを悪く言うな!それにセシル?あんなカス男いらねーよババア!」
「……は?」
「セシルめ、私に向かって何が『不愉快だ』だよカス!久々に引きこもっちまったじゃねーか!あんな態度を取るカス男にババアの息子ってだけで、貰ってくださいと土下座されても貰わねーよ!吐き気がするわ!」
ミサは急変したマリアの暴言にピシリと固まった。それに追い打ちをかけるようにマリアが言う。
「アリシアとセシルをくっつける?冗談言うな、アリシアは私が貰うんだ。あの子は私が必要なんだ!」
いきなりアリシア信者になったマリアの様子に、エレンは少しだけ微笑んだ。
「あげませんわよ?あの子は私の物ですわよ?」
ミサが硬直から復帰し、ふふふ、とミサは怖い笑顔を見せてマリアの肩を強く握った。
「……マリアちゃん、私にババアって言うのはアウトだって言わなかった?本当にアウトにしちゃうわよ?」
「あー、アウトにされると私ミサ様に殺されちゃうー。そうなると親友になったアリシアが悲しんじゃうー」
ぴたり、と止まるミサ。
「セシルの悪い所を全部アリシアに吹き込んでしまいそう、というか何されても明日アリシアに吹き込むけど」
そういうマリアに、ミサはこめかみを引きつらせて、笑いかけた。
「……何がお望み?また聖女に戻りたいとか言うのかしら?いいわよ、セシルの邪魔をしないならそうしてあげるわ」
そういうミサに、マリアは答えた。
「聖女なんていらねーよババア!攻略対象の勇者もカス!セシルもカス!カスばっかりじゃん。アリシアたんマジ天使!」
その一言で、エレンはぐっと拳を握りしめた。
(これでアリシアの男除けができますわね)
(はかったわね、エレン……)
(ふへへ……禁術まで全力で最短レベリングしたる!)
三人は笑顔で笑い合ったという。
アリシア「マリアさんには、私が暖めて来た後書きポジを貸してあげますね」
マリア「アリシア、嬉しい!これからはエレミサよりもマリアリの絡みで人気を取るわよ!」デレ
エレン・ミサ「(いい所を持っていかれそう……)」




