↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
せっかく勇者に転生したのだから、さくっと魔王を倒してあとはハーレムを作りたい  作者: naomikoryo


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
14/65

第13話 王女救出

魔獣討伐の翌日。

勇者パーティは獣王国の王都へ正式に招かれていた。

内戦は激しさを増している。

魔王軍の影も確認されている。

状況は決して良くない。

だが。

ハヤトは朝から上機嫌だった。

ハヤト:「獣人国いいなぁ。」

ハヤト:「飯うまいし。」

ハヤト:「美人多いし。」

ガルデ:「このエロガキが!」

バシィッ!

背中を叩かれた。

ハヤト:「痛い!」

ガルデ:「朝からそれか!」

ハヤト:「事実だろ!」

ガルデ:「事実でも言うな!」

フローネが深いため息を吐いた。

セレナは笑いを堪えている。

アスカは呆れ顔だった。


◆◇◆


獣王城。

会議室。

獣王の前には多くの将軍と貴族が集まっていた。

しかし空気は最悪だった。

貴族A:「反乱軍は即時討伐すべきです!」

将軍B:「そんな余裕はありません!」

貴族C:「なら王位を譲るべきだ!」

ガルデ:「てめぇら黙れ!!」

ドン!!

机が砕けた。

全員が静かになった。

ハヤト:(怖っ。)

(ガルデ怒るとめちゃくちゃ怖いな。)

ガルデ:「今は内輪揉めしてる場合じゃねぇ!」

ガルデ:「魔王軍まで絡んでんだぞ!」

正論だった。

だが。

それでも会議はまとまらない。

ハヤトは何となく嫌な予感を覚えた。


◆◇◆


その夜だった。

王都の外れ。

ハヤトたちは宿で休んでいた。

すると。

突然大きな爆発音が響く。

ドォォォォン!!

窓ガラスが震える。

ハヤト:「何だ!?」

フローネ:「外へ!」

全員が飛び出す。

王都の方角から黒煙が上がっていた。


◆◇◆


現場は大混乱だった。

炎。

悲鳴。

逃げ惑う人々。

そして。

黒装束の集団。

兵士A:「反乱軍だ!」

兵士B:「王城が襲撃された!」

ガルデの目付きが変わる。

ガルデ:「チッ!」

ガルデ:「狙いは王族か!」

ハヤト:「王族!?」

ガルデ:「王女だ!」


◆◇◆


王城へ向かう。

街のあちこちで戦闘が起きていた。

魔物まで混ざっている。

ハヤト:「これ反乱軍だけじゃないだろ!」

セレナ:「間違いなく魔王軍が絡んでる!」

アスカ:「魔族の気配があります!」

フローネ:「急ぎます!」


王城内部。

そこはすでに戦場だった。

倒れた兵士。

破壊された壁。

血の跡。

そして奥から女性の悲鳴が聞こえる。

女性:「誰か!!」

ガルデ:「あっちだ!」

全員が走る。


大広間。

そこで一人の少女が追い詰められていた。

栗色の髪。

獣耳。

凛とした顔立ち。

美少女だった。

周囲を五人以上の刺客に囲まれている。

ハヤト:(美少女だ。)

(めちゃくちゃ美少女だ。)

フローネ:「勇者様!!」

ハヤト:「分かってる!」

危険な状況だった。

だが。

ハヤトは一歩踏み出す。

剣を抜く。

ハヤト:「そこの美少女!」

王女:「え?」

ハヤト:「安心しろ!」

ハヤト:「勇者様が来た!」

王女:「勇者……?」

次の瞬間。

ハヤトが消えた。


◆◇◆


一閃。

二閃。

三閃。

反乱兵が吹き飛ぶ。

さらに魔物も斬り捨てる。

あっという間だった。

気付けば敵は誰一人立っていない。

沈黙。

王女も唖然としている。

ガルデが苦笑した。

ガルデ:「相変わらず強ぇな。」

ハヤト:「だろ?」

ハヤトは得意げだった。

そして王女へ振り返る。

ハヤト:「怪我はないか?」

王女は呆けた顔のまま頷く。

王女:「あ……。」

王女:「ありがとうございます。」

ハヤト:「礼には及ばない。」

ハヤト:「勇者だからな!」

決まった。

本人はそう思った。


しかし。

次の瞬間。

壁が吹き飛んだ。

ドォォォォン!!

土煙。

轟音。

全員が振り返る。

そこに立っていたのは巨大な獣人だった。

全身を黒い鎧で覆っている。

異常な威圧感。

ガルデの顔色が変わる。

ガルデ:「お前か……!」

獣人:「久しぶりだな。」

獣人:「ガルデ。」

ハヤト:「知り合いか?」

ガルデ:「反乱軍の将軍だ。」

ガルデ:「獣将ゼルグ。」

敵だった。

しかも。

かなり強そうだった。


ゼルグが王女を見る。

王女も睨み返した。

王女:「今さら何の用です!」

ゼルグ:「決まっている。」

ゼルグ:「王家は終わりだ。」

魔力が膨れ上がる。

空気が重い。

周囲の兵士たちも後退した。

ガルデが戦斧を構える。

ハヤトも剣を握る。

フローネも前へ出る。

戦いが始まる。

その時だった。

ゼルグの背後。

割れた窓の向こう。

屋根の上に誰かが座っていた。

紫髪。

妖艶な笑み。

ハヤトの顔が固まる。

ハヤト:「あ。」

セレナ:「どうしたの?」

ハヤト:「美人。」

セレナ:「は?」

ハヤト:「あの美人。」

アスカ:「魔族ですね。」

フローネ:「完全に敵です。」

屋根の上の女性。

ヴェルミナが楽しそうに笑う。

ヴェルミナ:「また会ったわね♡」

ハヤト:「いたぁぁぁぁぁ!!」

戦場には似つかわしくない叫びが響いた。


◆◇◆


次回。

ガルデVSゼルグ。

そして。

勇者ハヤトとヴェルミナの三度目の遭遇。

内戦の裏で動く魔王軍の陰謀が、ついに姿を現し始める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。