第294話 定期便の役割
ビット村
おはようございます。今日も元気なカスミールです。
中央都市ジアルジュを定期便で出発してから三日目を迎えましたの。
今日の夕方までにはビット村に到着する予定なのです。
定期便など馬車が通る街道は大き目の馬車は二台がすれ違うにも十分に余裕がある広さもありましたの。
道中もモンスターに襲われる心配もなく、護衛の冒険者さんが終始警戒していましたが、警戒は必要ないぐらい安全な航路だったのです。
護衛の冒険者さんが警戒していましたが、念のために「察知」を使って私も警戒していましたが街道に近づくようなモンスターさえいなかったのです。
この様子だと結構強力なモンスター除けの魔道具を使っているのかもしれませんね。
街道の近くにいるモンスターの脅威度は高いモンスターでも脅威度Dぐらいなの。
脅威度Cのモンスターは街道近くに来るようなことはありませんでしたの。
脅威度Dのモンスターがウロウロしていても街道に近寄ることはないですが、警戒しない訳にはいかないのです。
こちらからモンスターを排除するために行動しなくても問題なしと判断出来るぐらいなので察知でモンスターが感知されても無視しているのです。
モンスターが襲って来たり、馬車の運行の邪魔になるようなら排除するしかありません。
ですが、わざわざモンスターがいるから排除しようとならない少し離れた距離にモンスターがいるからですの。
無視しても問題ない脅威度のモンスターしか察知した範囲内にいませんからね。
私を中心に直径一キロの円の範囲内にゴブリンは一体しかいなかったのです。
もっと広範囲の察知も可能ですが五百メートルもあればそう易々と襲撃されてしまうことはないと判断したからですの。
ハイグレード豊国のアロマ村で遭遇した黒いライオンのようなモンスターでもなければ森の中で五百メートルもの距離を一瞬で詰め寄るなんてことは出来ないですからね。
今の所はそういう危険な脅威度のモンスターは察知出来ていないので大丈夫とだと思いますの。
ただ、気になるのはモンスターが少ないと思いましたが、これが普通なのか異常なのか分からないのです。
中央都市ジアルジュからビット村までの三日間で察知出来たモンスターの数は約二十体ほどですの。
一日約四体ぐらいのモンスターに遭遇しているのです。脅威度Eのゴブリンが単独で行動しているのを確認出来たぐらいなのです。
定期便の護衛の冒険者に脅威度Eのゴブリン一体なんて脅威ではありませんの。
馬車を停車して対応する方が手間と時間がかかるのでゴブリンのような脅威度の低いモンスターを無視して馬車は進んで来たのです。
お昼すぎぐらいに定期便はビット村に到着しましたの。
ヤマギワ村は若い世代が冒険者として戻って来たから拡張しましたが、拡張後のヤマギワ村より少し広いと感じましたの。
森の中にある村なのに森の中にある村とは思えないぐらい周辺が開拓されていたのです。
私が考えてた森の中の村のイメージと全く違っていたのです。
森と村の境界も分からないぐらいに村から出ると直ぐそこは森や山など自然の中に溶け込んでいると言っても過言ではない村をイメージしていたのです。
ハイグレード豊国のアロマ村の方が私のイメージに近いと思いますの。
定期便はどんなに小さな村でも必ず訪れますの。
青の勇者様の時代の建国と創世の時代から行われていることで、どんなに小さな村でも訪問することで村人の安否を確認しているそうなのです。
廃村する場合は必ず届け出が必要で、定期便が訪問して廃村になっていたでは大きな問題となるのです。
村が盗賊やモンスターに襲われることを未然に防ぐことは出来ませんが、これは元の世界の一人暮らしの高齢者の孤独死を失くすために社会の動きに似ていると思いましたの。
青の勇者様が絡んでいるので元の世界の知識から、気が付いたら廃村してたにならないようにが活かされた結果なのです。
人口の少なくなった村は統合して国がサポートを行いますが、他の村など間の交流がなくなり孤立してしまう村を失くすような方針なのです。
おそらくですが、中央都市ジアルジュからラオネの町までの二つの村以外にも昔はたくさんの村があって、人口減少や両村の話合いから統合した結果が今のビット村やロッド村に至ったのだと思いますの。
ビット村の人も高齢者が多く若い世代が目立っていないと感じたからですの。
子供を持つ若い世代が大きな都市での生活を夢見ますからね
ビット村の直ぐ近くには中央都市ジアルジュがありますし、大きな都市なら若い世代が働きやすいし子育てしやすい環境でもありますからね。
グランドツール共和国は国内の殆どが森なので、森の中にある村は定期便や近くの村などと交流が無くなれば孤立してしまいますの。
孤立した村のその先は人口減少で廃村になるか。モンスターや盗賊に襲われて廃村になるかのどちらかでしょうからね。
近くの村と統合しようにも孤立しているので村の存在さえ知られていないかもしれませんの。
それぐらい森の中にある人口の少ない小さな孤立した村は存続することが難しいのです。
村を守れるだけの戦力を準備出来ない村が脅威度の高いモンスターに襲われたなら一溜りもないでしょうね。
脅威度Bの黒虎一体が孤立した村を襲うだけで村は壊滅するのです。
ヤマギワ村でも黒虎が二体も出れば父さんたちでは対処出来ないのです。
父さんたちでもCランク冒険者やBランク冒険者ぐらいだそうで一体なら何とか追い払うことが出来ますが二体になると無理でしょうね。
ビット村へは食料や物資などの輸送を定期便で配送していますの。
各村には協会があるので協会を通して物資の輸送を依頼するのです。
中央都市ジアルジュからビット村まで約四日も移動に必要ですし、ラオネの町(次の大きな町)からもビット村まで約六日必要なので、移動に必要に日数も計算した上で依頼しなければならないのです。
「食料が切れたから届けて」みたいな感じで当日注文して当日に届く訳ではないのです。
冒険者ギルドが手配した現金の移動は毎日でも可能ですが、食料などになるとさすがに当日に届けることは出来ないのです。
支払は各ギルドカードで行えるので協会や支部まで現金を運ぶなんてことは稀ですけどね。
そんな訳で今日はビット村に泊まって、明日からは次のロッド村に向かって進むので、もうそろそろ寝ようと思う今日このごろです。
それでは、おやすみなさいmm
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終焉の起源をリメイクしています。
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