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三人と一匹の不思議な旅は四日目を迎えていた。向かう時にはセイラム王国が用意した馬車を使った為か、極端に短い時間で移動出来たと思う。
だが、馬車という物は落ち着かなかった。徒歩の移動に慣れたリンファにとっては今の方が良かったのである。
リンファは少し後ろを歩くロヴァーナを見る。妹は彼女とは違う生活だった。リンファは外で過ごし、民と共に汗を流してきたが、ロヴァーナは内で姫としての教育を施されたのだ。
その相違は将来の違い。セイラムという大国に嫁ぐ妹と、国を継ぐ姉が同じ筈が無いのだった。
そんな教育の差がリンファは心配になっている。彼女はこの旅に着いて来れるのか。
(もう少し鍛えておけば良かった)
リンファは自身の細い腕を見る。
(これでは・・・守れない)
ひっそりと溜息を吐く。すると、シューが彼女の肩に乗る。心配そうに首(丸っこい体ではどこにあるか分からないが)を傾げている。
愛らしいシューの仕草にリンファは微笑む。小さな癒しに頬が緩んだ。
(シューが居てくれて良かったかもしれないな)
普段は役に立つのか分からない召喚獣だが、その見た目は癒しになる可愛い生き物なのだ。
孵化の時は近付く。口元に妖しげな笑みを浮かべた存在は彼らを見ていた。
ロヴァーナの聖獣 完
内容の大幅カットにより短くなりました。
カット部分は第一章後に番外編として書く予定です。




