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次は15階層のボス部屋が平常運転に戻っているかどうかを確認しよう。
ゴーレムの魔術耐性関係も少し気になるが、それは次の機会でいい。
――ひとまず大量発生を鎮めたはずとは思うが都市の方が今どうなっているのか気になる。家の者たちから緊急連絡が入っていないので大変なことになっているわけではないだろう。しかし興味本位で検証して回るほどの時間を使うのはあまり良くない。なるべく早く帰ろう⋯⋯。
ボス部屋から出て飛行の魔術を発動、19階層に戻り探知波を放つ。
ふむ⋯⋯誰も居なくなった途端に状況が戻ったりしていないか心配していたがそういうわけでもないらしい。あの程度で魔獣を生産するリソースが尽きるとも思えんが⋯⋯。
まぁ良かろう――状況が落ち着いたのならば文句は無い。
時間を置いてまた大量発生を起こすなら都度殲滅すればいい。
原因は分からないがそのうち治まるであろう。
順路を遡って18階層へ。
そして17階層、16階層と確認していく。
15階層に到達すると、開けっぱなしであったボス部屋の扉は閉じられ赤いランプが点灯している。確か扉に触れていると青ランプに切り替わるのだったな。
――しかし15階層は下りの際に出現魔獣を確認できなかった場所なのでここは敢えて戦っていこう。出現法則からするとオーガ兵のはずではあるが。
一旦着地し赤ランプのまま扉を開ける。
出現位置は変わらないのか割と近くにオーガ兵が立っているのが面白い。
残念ながら扉を閉めてもまだこちらに背を向けたままだったので、背後から氷の槍を投射して倒した。
きっと前の扉が開かずおかしいなと思っている内に倒されたのであろうな。
敵ながら哀れな⋯⋯。
まぁとにかく15階層の出現が法則崩れを起こすことなくオーガ兵であることは確認できたので良かった。大量発生はひとまず収束していると見ていいだろう。
魔力石を空間収納に放り込み移動を再開。扉を開けて階段を飛び14階層へ。
探知波を放ってみるとオーガの出現数は元々少ないようだ。
妙に少ないと感じたのは異変ではなかったらしい。
階層を上る度に探知しつつ13階層、12階層、11階層と戻っていく。
10階層のボス部屋も念のため出現させてみたが普通のオーガであった。
扉を開けた際に薄暗くて少し驚いたが、そういえばボス部屋は前の階層に内装が準拠する仕様だったことを思い出す。来た時も確かに暗かったな。
普通のオーガを倒し9階層へ。
暗くて順路が思い出せなかったので再度探知して順路を探り飛行を再開。
同じ調子で8階層、7階層、6階層を通過する。
5階層のボス部屋は逆に、扉に触れてランプが青くなるまで待ち、安全に通れることを確認しておいた。安全機能も復活しているようなら大丈夫であろう。
最後に4階層、3階層、2階層を通り抜け、入口ホールになっているアーチが見えたところで飛行の魔術を解除し着地した。
――そういえばボス周回をしていたはずのフロッサたちと遭わなかったな。
他の冒険者も全然見かけなかったのでダンジョンから全員避難させられているのかも知れない。上の階層は大丈夫だったのだろうか。




