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6-2

 

 17階層に散らばった魔力石とスキルオーブを空間収納に落として回り、本格的に18階層へと進行を開始。スキルオーブの中身は気になるが、オーガの持っているスキルとなると恐らく『剛力』辺りなので別に後からの確認でいいだろう。


 再び階段に向けて探知波を放つと、階段がオーガで埋まりかけているということはなく、むしろ次が入ってきていない。


 ――つまり次の兵力を投入することなく待ち伏せに切り替えたということだろう。これは指揮系統が存在すると見た方がいい。


 広さと人数比による有利不利を考察できるほどの知能があるとなると、恐らく隊長格が混じっているのだろう。そういえば17階層に居たオーガ達の中にひと回り大きい個体が何体か居たような気もするが、雷撃の光の中に全て消えていったので未確認である。


 階段に落ちていた魔力石らを回収し、雷撃魔術を準備しながら18階層に飛び込む。予想通り殺到してきたオーガ兵達に対し、右に回避しながら右と正面の通路に向かって雷撃を放った。再度雷撃魔術を準備して左の通路にも撃ち込み当座を凌ぐ。


 しかし部隊を少し離しておいたのかすぐに第2波が押し寄せてきた。雷撃が伝播することで被害が拡大するのを見抜き、感電しないよう間隔を空けて配置していたらしい。


 ――姑息な真似をするものだ。


 相手が私でなければ有効だったかも知れないな。

 間を置かず私の両手に灯る白光を見てしまったのか、鋭い牙を生やした怪物たちの顔が会心の笑みから絶望の表情へと変わった。


 物理攻撃が全く届かない間合いからの強烈な雷撃にオーガ兵の集団が呑み込まれ、一斉に黒いモヤへと還元される。


 1度、2度、3度――。

 雷光が閃く度に部隊がごっそりと消滅していく。その光景に耐えかねたのか遠くに居る大柄な個体が奥へと消えていくのが視界の隅に写った。


 ――19階層に居る本隊に報告しに戻ったのだろう。

 ここは無理に追いかけない。18階層の殲滅を優先である。

 18階層の戦力を見逃してしまうと上の階層が危険に晒される恐れがあるのだ。


 そして指揮官の離脱は戦列の崩壊を同時に意味する。

 案の定、各方向から有機的に押し寄せて来ていた部隊たちがバラバラのタイミングで散発的に攻めてくるようになってしまった。


 こうなってしまえばあとは各個撃破するだけだ。

 それに『全滅するほど強い相手が現れた』という報告をされたとて別に困るとも思えない――。




 ――18階層に巣食っていた部隊の最後の1つを霧散させる。

 続いて床中に散らばってしまっている魔力石の回収作業を開始した。

 オーガ兵たちが私の近くに押し寄せてきていたこともあり、そこまで範囲が広くないのが救いである。


 あまりに大量の魔獣を短時間に倒したせいか結構な量のスキルオーブが混入しているのだがこれはどうしたものか⋯⋯。

 確かにスキルオーブ集めも目的の1つではあるのだが少々想定外に数が多い。


 ううむ⋯⋯。後でフロッサと一緒に頑張って鑑定するか。

 むしろそれ以外の選択肢は無いな。

 何か良いスキルが入っているといいのだが⋯⋯。





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