──*──*──*── 飲食街
マルチェントティスナ
「 パンダさんの話が聞けて良かったなレミィ 」
レミィンダティナ
「 うん…… 」
マルチェントティスナ
「 どうしたんだ?
嬉しくなかったのか? 」
レミィンダティナ
「 嬉しかったよ。
話を聞けて楽しかった 」
マルチェントティスナ
「 嬉しかったし、楽しかったなら、何で表情が暗いんだ? 」
レミィンダティナ
「 それは…… 」
セフィ
〔 聖女の事ですね? 〕
マルチェントティスナ
「 聖女?
あぁ……聖女チエナ・ハイデラ──。
彼女がどうかしたのか? 」
レミィンダティナ
「 …………名前を聞いて、昔の事を思い出しただけなの。
一寸ね、ホームシックになっちゃっただけだよ!
それより、迷子のクリムツ君を探そう。
随分と寄り道しちゃったし 」
セフィ
〔 迷子の居場所なら判明しましたよ 〕
マルチェントティスナ
「 そうなのですか!?
流石は精霊王様ですね!
それで、少年の居場所は何処なのでしょうか? 」
セフィ
〔 《 夜蝶街 》に在る《 男娼館 》に居ます 〕
マルチェントティスナ
「 な゛っ!?
迷子の子供が《 夜蝶街 》に在る《 男娼館 》に居る!?
《 夜蝶街 》には子供は入れない筈です! 」
セフィ
〔 精霊が見付けたのです。
事実です 〕
レミィンダティナ
「 迷子の子供が立ち入れない場所に居るって事は、誘拐されたって事かな?? 」
セフィ
〔 それは分かりません。
他にも男の子が居るそうです 〕
レミィンダティナ
「 どういう事?
クリムツ君だけじゃないの? 」
マルチェントティスナ
「 《 夜蝶街 》か……。
《 夜蝶街 》には未成年のレミィは入れないな 」
レミィンダティナ
「 どうするの? 」
マルチェントティスナ
「 お姉ちゃんに任せなさい★
アベルにも手伝わせてやるとしよう 」
レミィンダティナ
「 お父さん、手伝ってくれるかな? 」
マルチェントティスナ
「 大丈夫さ。
アベルだって立派な男だ。
《 夜蝶街 》に通った事くらい有るだろう。
700年も生きてるんだからな、経験くらい有るさ★ 」
レミィンダティナ
「 う~~ん…………だね。
正常な成人男性なら行った事くらい有るよね??
うん、お姉ちゃんとお父さんに任せるね。
お願いします 」
マルチェントティスナ
「 任された★
沈まない豪華客船に乗ったつもりで待っていろ。
今夜中には解決してやるよ 」
レミィンダティナ
「 お姉ちゃん、頼もしい~~ 」
マルチェントティスナ
「 ハッハッハッハッハッ!
そうだろう!
お姉ちゃんはアベルより頼もしいからな! 」
迷子探しの依頼は何とかなりそうかな?
セフィ
〔 日も暮れて来ましたし、一旦《 冒険者ギルド 》へ戻りましょう 〕
レミィンダティナ
「 うん 」
そんな訳で、アタシはセフィとお姉ちゃんマルチェントティスナと一緒に《 商店街がい 》から《 ギルド街がい 》へ移動した。
《 ギルド街がい 》に入はいったら《 冒険者ギルド 》を目め指ざして歩いた。
──*──*──*── 冒険者ギルド
《 冒険者ギルド 》の中に入はいるとお父さんアイベルファイラとハインツハイベルツィウンツが居いたぁ!!
[ 受付カウンター ]でお姉さん受付嬢と話はなしをしている。
マルチェントティスナ
「 おっ、丁ちょう度ど良いいじゃないか。
このままアベルアイベルファイラを《 夜蝶街がい 》へ連行してやろう! 」
レミィンダティナ
「 お姉ちゃんマルチェントティスナ、連行って── 」
マルチェントティスナ
「 レミィレミィンダティナはハインツハイベルツィウンツを連れて《 宿泊施設ホテル 》へ帰るんだ。
セフィ様と一緒にな 」
レミィンダティナ
「 うん、分かったよ。
お姉ちゃんマルチェントティスナも気を付けてね。
無茶しないでね! 」
セフィ
〔 特例でシス精霊皇を同行させましょう。
転移魔法が使えますから、役に立ちます 〕
マルチェントティスナ
「 セフィ様、有あり難がとう御座います! 」
セフィ
〔 シス精霊皇を上う手まく使いなさい 〕
レミィンダティナ
「 セフィ、有あり難がとう! 」
セフィ
〔 マルチェントティスナとアイベルファイラには無事に帰って来きてもらいたいですからね 〕
レミィンダティナ
「 うん。
そうだね! 」
[ 受付カウンター ]で話はなしを終えたお父さんアイベルファイラがハインツハイベルツィウンツと一緒に歩いて来くる。
アタシに気が付いたハインツハイベルツィウンツが嬉しそうな顔をして走って来くる。
パッと花が咲いたみたいな笑顔が可愛い (ノ≧▽≦)ノ♥️
アタシは駆け寄って来くるハインツハイベルツィウンツの為に両手を広げるけど、お姉ちゃんマルチェントティスナが左手を伸ばして阻止して来きた!?
マルチェントティスナ
「 コラ、ハインツハイベルツィウンツ!
男が馴れ馴れしく乙女レミィンダティナに抱き付くんじゃない!!
レミィレミィンダティナへのセクハラは許さないぞ! 」
レミィンダティナ
「 お姉ちゃんマルチェントティスナ!?
ハインツハイベルツィウンツは未まだ8歳だよ。
義弟おとうとのハインツハイベルツィウンツにセクハラは言い過ぎだよ 」
マルチェントティスナ
「 レミィレミィンダティナ、義弟おとうとだからと言って甘やかすのは良よくない!
歳とし下したでも男なんだぞ 」
アイベルファイラ
「 マルチナマルチェントティスナ!
ハインツハイベルツィウンツを威い嚇かくしないでくださいよ!
8歳の義弟おとうとが4歳上うえのお姉ちゃんレミィンダティナにセクハラする訳ないでしょう! 」
マルチェントティスナ
「 アベルアイベルファイラ!
お前まえはハインツハイベルツィウンツをち・ゃ・ん・と・躾しつけてるのか!? 」
アイベルファイラ
「 ハインツハイベルツィウンツは賢い子ですよ。
ちゃんと自分の立場を弁わきまえられる子です!
目くじら立てないでくださいよ…… 」
レミィンダティナ
「 お姉ちゃんマルチェントティスナ……落ち着いてほしいの。
お父さんアイベルファイラ──、お願いが有るの! 」
アイベルファイラ
「 お願いですか?
どんな事ですかレンダレミィンダティナ 」
レミィンダティナ
「 実じつはね── 」
アタシはお父さんアイベルファイラに、迷まい子ごクリムツ君を探す依頼クエストをしていた事──。
探していたクリムツ君が何な故ぜか、《 夜蝶街がい 》の《 男だん娼しょう館かん 》に居いる事を精霊さんが突き止とめてくれた事──。
《 夜蝶街がい 》には成人した大人おとなしか入はいれないから、アタシが《 男だん娼しょう館かん 》へ行ってクリムツ君を保護する事が出来ない事──。
クリムツ君以外の子供も何なん人にんか《 男だん娼しょう館かん 》に居いる事を精霊さんが突き止とめてくれた事──。
アタシの代わりにお姉ちゃんマルチェントティスナと一緒に《 夜蝶街がい 》に入はいって《 男だん娼しょう館かん 》からクリムツ君と子供達を保護して助け出だしてほしい事──。
転移魔法が使える精霊皇こうのシスちゃんが手伝ってくれる事を話してみた。
アイベルファイラ
「 《 夜蝶街がい 》の《 男だん娼しょう館かん 》に迷まい子ごの依頼クエストを受けた少年クエストが居いる──。
他ほかにも子供が何なん人にんか──。
それなら急いだ方ほうが良いいかも知れませんよ 」
マルチェントティスナ
「 どういう事だアベルアイベルファイラ 」
アイベルファイラ
「 別の≪ 都みやこ ≫で似にたような案件の依頼クエストを受けた事が有るんですよ 」
レミィンダティナ
「 そうなの? 」
アイベルファイラ
「 貴族の仕し業わざで間違いないでしょうね。
気に入いった子供を見付けた貴族が、その子を手に入いれる手段の1つです。
子供には両親が居いますからね、表おもて立だって連れ去る事は出来ません。
誘拐や拉致をした事がバレたら厳しく裁さばかれて犯罪奴隷に落とされますからね。
子供を拐さらうプロに迷まい子ごを装よそわせ、目当ての子供を誘拐させるんです。
怪しまれない程てい度どに木き箱ばこの中へ眠らせた子供を入いれて《 男だん娼しょう館かん 》や《 娼しょう館かん 》へ運ばせるんです。
貴族は客を装よそおい《 男だん娼しょう館かん 》若もしくは《 娼しょう館かん 》へ赴おもむき、目当ての子供を買うんですよ。
《 男だん娼しょう館かん 》若もしくは《 娼しょう館かん 》で働いていた子供を買うので、見付かっても犯罪にはならない訳です。
晴れて子供は貴族購入者の所有物となり、2度と両親には会えません 」
レミィンダティナ
「 ──っ、酷ひどい!!
何なんで……そんな酷ひどい事が平然と出来るの!
人ひと様さまの子供なのに!! 」
アイベルファイラ
「 貴族ですからね。
欲しいものは何なんでも手に入いれたい性しょう分ぶんなんですよ。
嫌いやですよねぇ、変態貴族って 」
マルチェントティスナ
「 仮に今回がそ・れ・に該がい当とうするなら、モタモタしてられないな 」
アイベルファイラ
「 《 夜蝶街がい 》なんて行った事は無いですけど、レンダレミィンダティナの頼みですからね。
行きましょう 」
レミィンダティナ
「 良いいの?
有あり難がとう、お父さんアイベルファイラ! 」
アイベルファイラ
「 武装した人じん族ぞくが束たばになって襲って来きても、LVレベルが低いですからねぇ。
何なんの問題も無いですよ 」
マルチェントティスナ
「 シス精霊皇様の転移魔法で子供達をオレの《 魔術具店 》に転移させてしまえば、保護は出来るな。
明あ日す、子供達を両親の元もとに送り届ければ、依頼クエストは解決するだろう 」
アイベルファイラ
「 上う手まく行と良いいですね 」
マルチェントティスナ
「 上う手まく行かせるに決まってるだろ! 」
アイベルファイラ
「 ワタシ達が成敗に入はいる事になると、今回は未遂に終わるでしょうけど、ほとぼりが冷めた頃に同じ事をするかも知れませんよ。
どうするんですか? 」
レミィンダティナ
「 あのね、その心配は無いと思うの。
精霊さん達が悪わるい人達を懲こらしめてくれると思うの 」
セフィ
〔 エイミが望むなら、精霊達も喜びます。
精霊達に任せてあげてください 〕
レミィンダティナ
「 うん!
悪わるい貴族と協力者は皆みんな、精霊さん達に任せるよ 」
アイベルファイラ
「 それなら後あとの心配は無用ですね 」
マルチェントティスナ
「 アベルアイベルファイラ、行くぞ 」
アイベルファイラ
「 仕切らないでくださいよぉ~~。
レンダレミィンダティナ、ハインツハイベルツィウンツを頼みますね 」
レミィンダティナ
「 うん。
任せて! 」
お父さんアイベルファイラは幼馴染みのお姉ちゃんマルチェントティスナにタジタジだね!
お姉ちゃんマルチェントティスナに引っ張ぱられながら、お父さんアイベルファイラは《 冒険者ギルド 》を出でて行った。
セフィ
〔 《 宿泊施設ホテル 》に戻りましょう 〕
レミィンダティナ
「 そうだね。
帰ろう、ハインツハイベルツィウンツ 」
ハイベルツィウンツ
「 うん(////)」
アタシはハインツハイベルツィウンツと手を繋いで《 冒険者ギルド 》を出でる。
《 ギルド街がい 》を出でて《 施設街がい 》を目め指ざして歩く。
ハインツハイベルツィウンツの姿はボロボロだけど、晴はれ晴ばれとした顔をしている。
お父さんアイベルファイラと一緒に頑張ったんだろうね。
レミィンダティナ
「 ハインツハイベルツィウンツ、今日きょうはお父さんアイベルファイラと2人で何なにをしてたの? 」
ハイベルツィウンツ
「 あのね!
初めて依頼クエストを受けたんだよ!
防腐効果の有る葉っぱを集めたんだ 」
ハインツハイベルツィウンツは依頼クエストを受けれたのが余よ程ほど嬉しかったのか、身振ぶり手振ぶりで依頼クエストの内容を聞かせてくれた。
ハインツハイベルツィウンツの笑顔がキラキラと輝いているように見えて眩まぶしい。
お父さんアイベルファイラが居いてくれて安心感も有ったんだろう。
初めての依頼クエストを楽しめたみたいで良よかったと思う。