✒ ツルッパゲの宴 3
メルダニ
「 貴女は〈 大陸神ノクターム 〉に対しての信仰心が強いのですね。
誰よりも…………。
神職者として恥ずかしく思う程です…… 」
レミィンダティナ
「 ………………生意気な事を言って御免なさい、メルダニさん。
でもね、権力を振り翳す大人の被害に遭って泣く子供を増やしてほしくないの。
弱い子供は大人に逆らえないでしょ?
大人からの理不尽な暴力に坑う事は出来ないよ。
大人が奮う理不尽な暴力に子供は耐えるしか出来ないの。
泣き寝入りして辛い思いを抱えて生きないといけないんだよ。
大人になって、幼かった自分が偉い神職者達,聖職者達にされていた事の意味を知ったら?
凄く……深く深く傷付くし悲しむと思うの。
人を信じられない大人になるかも知れない。
信仰心を失ってしまうかも知れない。
神職者達,聖職者達に対して怒りだけじゃなくて、殺意が芽生えてしまうかも知れない。
自分達の欲望の捌け口に利用されてしまった子供達は、明るい筈の未来を……人生を歪められてしまうんだよ。
そんな…不幸な子供を増やしたくはないでしょ?
子供は大人を慰める為の道具じゃないんだよ!
大人の被害に遭う子供を増やしちゃ駄目なんだよ!!
心無い無責任な大人の理不尽から弱い子供達を保護して守るのが神職者,聖職者でしょう?
〈 大陸神ノクターム 〉の遣いとして保護した子供達に対して、神職者,聖職者が酷い事をして楽しんでる……。
何も起きてない振りをして、善人の皮を被って、笑顔と偽善を振り撒いて、信者達を騙して──、裏では弱い子供を食い物にして楽しんでる!!
そんな神職者,聖職者を何時迄も野放しには出来ないって、〈 大陸神ノクターム 〉が『 めっ 』をしたんだよ!
〈 大陸神ノクターム 〉の名前を出して悪い事をしていた人達に罰を与えてくれたんだよ!! 」
マルチェントティスナ
「 〈 大陸神ノクターム 〉がされた事なら、特殊な毛生え薬を使ったとしても効果は無いだろうな。
〈 大陸神ノクターム 〉から全身脱毛されてしまった奴等は犯罪者の烙印を〈 大陸神ノクターム 〉から押されたようなものだ。
神職者,聖職者の資格を剥奪し、犯罪奴隷に落とすくらいしないと〈 大陸神ノクターム 〉は良しとはしないだろう。
これからも全身脱毛される神職者,聖職者は増え続ける事になるだろうな。
全身脱毛の罰を与えられた犯罪者共が行っていた悪事を明らかにすれば、自ずと〈 大陸神ノクターム 〉の信頼を裏切る行為に何が該当するのか判明するだろう。
それを各々の《 神殿 》《 教会 》へ連絡し、“ おふれ ” を出した方が良いんじゃないか?
『 〈 大陸神ノクターム 〉の信頼を裏切った神職者,聖職者は、〈 大陸神ノクターム 〉から全身脱毛の罰を与えられ、犯罪者の烙印を押される。
神職者,聖職者を剥奪された後、犯罪奴隷に落とされる 』とかな── 」
メルダニ
「 ………………犯罪者の烙印を押された……。
あの……噂では教皇様も被害に遭っておられるようなのですが…………教皇様も “ 犯罪者の烙印を押された ” という事になるのでしょうか?
そうなると──教皇様から教皇の資格を剥奪し、犯罪奴隷に落とす事になるのですが…… 」
マルチェントティスナ
「 当然そうなるだろうな。
教皇も〈 大陸神ノクターム 〉の信頼を裏切る事をしていた──って事だろう。
〈 大陸神ノクターム 〉から見れば、教皇であろうとも犯罪者の1人でしかないって事だ。
例外は無いと思うぞ。
別に命を取られる訳じゃないんだ。
犯罪奴隷の立場で、生涯を懸けて罪を償わせてやる環境を作ってやる事が、“ 大人の優しさ ” ってヤツじゃないのか?
〈 大陸神ノクターム 〉から犯罪者の烙印を押された教皇の肩を持ったり、庇ったり、擁護するなら、そいつも〈 大陸神ノクターム 〉から全身脱毛されてしまうかも知れないな。
全身脱毛される神職者,聖職者が増え続けたら、《 神殿 》《 教会 》の運営は難しくなるかもな。
オレとレミィの知った事じゃないが── 」
メルダニ
「 ……………………〈 大陸神ノクターム 〉に忠誠を誓う神職者,聖職者に与えられた試練……なのでしょうか……。
悪しき者達を正しく罰し、切り捨てる為の試練…… 」
レミィンダティナ
「 膿は出し切らないと駄目だと思うの。
今回の【 全身脱毛事件 】は〈 大陸神ノクターム 〉が作ってくれたチャンスだと思うの。
このチャンスを正しく活かせなかったら、《 神殿 》にも《 教会 》にも未来は無いと思うの。
メルダニさんは〈 大陸神ノクターム 〉が態々用意してくれたチャンスを活用して膿を出し切る覚悟は有る? 」
メルダニ
「 …………………………私だけでは難しいと思います。
未だ全身脱毛されていない者達と共に話し合いたいと思います 」
マルチェントティスナ
「 それが良いだろうな。
報連相は大事だからな。
気の済む迄、話し合えば良いさ。
それでだ、毛生え薬を探す依頼は継続するのか? 」
メルダニ
「 そうでしたね……。
取り消しす事にします。
〈 大陸神ノクターム 〉の信頼を裏切る行為に荷担する事になりそうですから…… 」
マルチェントティスナ
「 そうだな。
その綺麗な色の髪が抜け落ちてしまうのは、勿体無いからな!
呉々も〈 大陸神ノクターム 〉の怒りを買うような事をしないでくれよ! 」
レミィンダティナ
「 “ 信頼を裏切らない ” ように “ 誠実に生きる ” って難しいよね。
頑張ってね、メルダニさん。
応援してるよ 」
メルダニ
「 有り難う御座います…… 」
マルチェントティスナ
「 さてと、用は済んだからな、お暇しようか 」
レミィンダティナ
「 そうだね 」
メルダニ
「 錬金術師様!
会えて嬉しかったです 」
マルチェントティスナ
「 うん?
そうか?
それは良かったな 」
レミィンダティナ
「 お姉ちゃん、其処は『 オレも再会出来て嬉しかったぞ 』って返す所だよ 」
マルチェントティスナ
「 だがなぁ…………覚えてないんだ。
仕方無いだろう 」
レミィンダティナ
「 お姉ちゃん………… 」
メルダニ
「 良いんです。
有り難う御座います、レミィンダティナさん 」
レミィンダティナ
「 メルダニさん…… 」
マルチェントティスナ
「 レミィ、見惚れてるんじゃない!
行くぞ! 」
レミィンダティナ
「 えぇ!?
見惚れてないけどぉ…… 」
お姉ちゃんはムスッとした顔でアタシの手首を引っ張ってドアに向かって歩く。
メルダニさんが手を振ってくれたから、アタシも「 バイバイ 」って手を振り返した。
──*──*──*── 神殿の外
マルチェントティスナ
「 さてと──、次の依頼に向かうか。
次の依頼は── 」
レミィンダティナ
「 お姉ちゃん…………メルダニさんは大丈夫かな。
一寸心配になって来たの…… 」
マルチェントティスナ
「 おぃおぃレミィ、メルダニに “ 惚れた ” なんて言わないよな?
神職者との恋愛なんて、お姉ちゃんは許さないぞ! 」
レミィンダティナ
「 恋愛って……。
アタシは未だ12歳の子供だよ。
難しい事を言われても困るの…… 」
マルチェントティスナ
「 そ…そうか?
そうだな!
その通りだな!
お姉ちゃんは信じていたぞ! 」
レミィンダティナ
「 う…うん……。
( お姉ちゃんってば、どうしちゃったのかな?? )」
セフィ
〔 独占欲が湧いたのでしょう 〕
レミィンダティナ
「( 独占欲? )」
セフィ
〔 眷属は主人に対して独占欲が強くなるのです。
“ お姉ちゃん欲 ” が強く出てしまっているのでしょう。
過保護になっているだけですから、心配するような事ではないです 〕
レミィンダティナ
「( 過保護かぁ…… )」
セフィ
〔 エイミはメルダニの身を案じているのですね。
ならば彼の背中を押してあげましょう 〕
レミィンダティナ
「( 出来るの? )」
セフィ
〔 出来ますよ。
号外をバラ撒きましょう 〕
レミィンダティナ
「( 号外?
それはメルダニさんの助けになるのかな? )」
セフィ
〔 大いになります。
エイミが望む通り、全身脱毛させた神職者,聖職者は全員、犯罪奴隷に落とさせます。
安心してください。
確り罪を償わせましょう 〕
レミィンダティナ
「( セフィ、有り難う!!
じゃあ、精霊さん達が全身脱毛した神職者,聖職者は精霊さん達に任せても良いのかな? )」
セフィ
〔 はい♪
任せて大丈夫ですよ 〕
レミィンダティナ
「( 有り難う、セフィ。
お願いするね )」
セフィ
〔 任されました♪ 〕
神職者,聖職者の【 全身脱毛事件 】は何とかなりそうかな。
元々はアタシが《 道具屋 》で発言しちゃった事が原因だもんね。
解決するなら良かった。
これからも精霊さんから全身脱毛させられる神職者,聖職者は出るだろうけどね──。
マルチェントティスナ
「 レミィ、次の依頼の場所へ向かうぞ 」
レミィンダティナ
「 はーい! 」
セフィ
〔( 精霊王達の楽しみが増えましたね。
精霊王達も喜びます♪ )〕
◎ 現実の性犯罪者達も犯罪奴隷に落として、地雷探しの刑にでも処したら良いのに──って思います。
地雷を踏んで、粉々になって、地獄に落ちて、苦しめば良いいのに。




