──*──*──*── 2月末
知らない人達にカツアゲ未遂をされた夜、アタシはこっそりとお父さんにだけ報告をした。
1番に報告をしたもんだから、お父さんには泣いて喜ばれちゃった。
そんな事もあって、翌日からは極力1人での外出を控える事になった。
外出をする際には、必ず人型のセフィと行動する事を義務付づけられた。
昼ひる間まの《 自宅魔術具店 》にはアタシ以外は出で払はらっていて、小型犬ワンコセフィ白狼神フェンリル,ぎっちぃ,カルザベンカルマザダイカー,ルマダベンカルマザダイカー,レックグレックガホースしか居いない。
ぎっちぃ,カルザベンカルマザダイカー,ルマダベンカルマザダイカー,レックグレックガホースは敷地内の《 牧場 》で伸び伸びと寛くつろいでいる。
特別にする事のないアタシも《 牧場 》で日にっ光こう浴よくをしながら精霊魔法の熟練度を上あげる為に励はげんだ。
知らない内うちにアタシのLVレベルは500に到達していた。
お姉ちゃんマルチェントティスナとニィニレンディムダンテルに御礼をしなくちゃね。
とはいえお姉ちゃんマルチェントティスナは変わっていて、「 レミィレミィンダティナとの入浴権が欲しい 」って言われるだけで──。
取り敢えず、手作りの入浴券を30枚ずつ作ってはお姉ちゃんマルチェントティスナに毎回プレゼントしてるんだよね。
お姉ちゃんマルチェントティスナは砂を砂金に変えれちゃう凄い錬金術師だから物ぶつ欲よくが無いのかな??
ニィニレンディムダンテルも「 責務だからな。気にしなくて良いい 」って言いながら、頭を撫でてくれるだけ。
保護者らしい大人の対応過ぎるでしょ?
ニィニレンディムダンテルの紳士的な態度には尊敬しちゃうけど、「 保護対象の未成年に御礼を要求するなんて、騎士道的にも人道的にも反する事だ 」とか思っているのかも知れないね?
だから、スイーツを食べる時ときはニィニレンディムダンテルに「 あ~~ん 」をする事にしている。
設定では血の繋がった実じっ兄けいと実じつ妹まいって事になってるし、歳としの離れた妹いもうとが親おや代がわりの兄あにに対して「 あ~~ん 」したって、何なん等ら問題は無いよね??
仲なかの良いい兄妹きょうだいなんて何ど処こにでも居いるだろうし??
それにハインツハイベルツィウンツも「 僕にも “ あ~~ん ” して! 」って甘えて来くるし──、問題は無いと思う。
小型犬:セフィ
「 エイミ、そろそろ昼食ランチにしましょう 」
レミィンダティナ
「 はぁい♪
今日きょうの昼食ランチは何なにかな? 」
精霊さん達が用意してくれた料理が折り畳み食卓テーブルの上うえに並んでいる。
カルザベンカルマザダイカーが来きて、アタシの背はい後ごに座すわり込こむ。
「 背せ凭もたれだと思って凭もたれなさい 」って事だね。
優しいカルザベンカルマザダイカーの厚意に甘えて、凭もたれさせてもらって昼食ランチを食べた。
昼食ランチを済ませたら、少しだけ昼寝をして、精霊魔法の熟練度上あげを再開した。
夕ゆう方がたになると留守にしていた家族が帰宅して来くる。
セフィ白狼神フェンリル曰いわく、明日あしたの朝に出しゅっ立たつするから、その予定に合わせて最後の挨拶周まわりをしていたみたい。
いよいよ明日あした、300年前まえに聖女様が余生を過ごした≪ フィッツ村 ≫を去るんだ。
短いようで長かった3ヵ月だった気がする。
聖女様に対する謎は未解決だけど、アタシの知っている裴はい寺でら千ち恵え菜なお姉ちゃんとは同性同名の別人なんじゃないかと思えて止やまない。
もしかしたら、アタシの都合で「 別人だって 」思い込みたいだけなのかも知れないけど……。
でも……アタシよりも先に異世界召喚された裴はい寺でら千ち恵え菜なお姉ちゃんが【 呪じゅ数じゅ珠ず廻かい戦せん 】のアニメ化も劇場版も知ってる訳が無いし……。
描かかれていた絵えには裴はい寺でら千ち恵え菜なお姉ちゃんが描かいた証あかしとなるサインも書き込まれてなかったし……。
アタシはカルザベンカルマザダイカーに御礼を言って、存ぞん分ぶんにモフモフした後あと《 自宅魔術具店 》に入はいった。
──*──*──*── 自宅
レミィンダティナ
「 お帰りなさぁ~~い! 」
ハイベルツィウンツ
「 レミィレミィンダティナお姉ちゃん、ただいまぁ! 」
アタシが声こえを掛けるとハインツハイベルツィウンツが嬉しそうに抱き付いて来きた。
甘えん坊さんだね♥️
ハインツハイベルツィウンツの肌,髪,瞳の色いろは、ニィニレンディムダンテルとアタシの色いろと御揃いだ。
「 レミィレミィンダティナお姉ちゃんと本ほん当とうの姉弟きょうだいに見えるようにしてほしい!! 」ってハインツハイベルツィウンツが小型犬ワンコセフィ白狼神フェンリルに泣き付いたんだよね。
ニィニレンディムダンテルとアタシは元もと々もと赤の他た人にんで実兄妹きょうだいですらないから、「 ハインツハイベルツィウンツの細ささやかな希望を叶えてあげても良いいんじゃないか 」って意見が一致した。
ハインツハイベルツィウンツは≪ 帝国アンデルハイド ≫の皇子様だから、両親と謁見する必要が有る。
両親と謁見する迄の期限付き一時的な事だからって事も理由かな。
御揃いに変えてから、ハインツハイベルツィウンツは前まえよりも素直になれたのか、打ち解とけて来これたのか、必要以上に甘えて来くるようになった。
遠慮しないで甘えられる相手が居いるって幸せな事だと思うの。
アタシが両親に甘えたいと幾いくら思っても、当とうの両親は仕事が大好き人間だったし、共とも働ばたらきしてたし、放任されていたから甘えられる環境じゃなかった。
ハインツハイベルツィウンツは皇子なのに望のぞみもしない奴隷に落とされて辛つらくて酷ひどい扱いをされていた。
頼れる大人が周りに居いるんだから、いっぱい頼って、いっぱい甘えて良いいと思うんだ。
赤あかの他た人にんが集まって、旅の為に演じている “ なんちゃって家族 ” だけど──、家族と接するって事は、成長期の子供には貴重だと思うし、大切な時間だと思うんだ。
だから、アタシは可能な限り、ハインツハイベルツィウンツの為に “ お姉ちゃん ” として、ハインツハイベルツィウンツを受け入いれて接する事を心に決めたんだ。
ニィニレンディムダンテルがハインツハイベルツィウンツの事をどう思ってるかは分からないけど──、ニィニレンディムダンテルは生きまれが貴族だから、ハインツハイベルツィウンツが両親と再会を果たして恥を掻かないようにって、貴族に必要な教養とか礼儀作法とか何なんか色いろ々いろと教えたりしているみたい。
“ お兄にいちゃん ” と言うよりも “ 専属の家庭教師 ” って言った方ほうがピッタリかも知れないね。
ハインツハイベルツィウンツ曰いわく、貴族の事を教える時ときのニィニレンディムダンテルはスパルタらしい。
アタシは優しいニィニレンディムダンテルしか知らないから、スパルタなニィニレンディムダンテルなんて想像が付かないよ……。
???
「 ハインツハイベルツィウンツ!!
お前まえ、また、オレのレミィレミィンダティナに抱き付いてるな!
男が馴れ馴れしく少女に抱き付くんじゃない!!
痴漢行為だぞ!!
アベルアイベルファイラ、お前まえは見てないで引き剥はががせ!! 」
アイベルファイラ
「 ──い゛っだぁ~~~~!!
マルチナマルチェントティスナ、何なんで毎回、ワタシを蹴るんですかぁ~~ 」
マルチェントティスナ
「 未成年のハインツハイベルツィウンツを蹴ったら虐待になるだろが! 」
アイベルファイラ
「 ワタシなら良いいって言うんですかぁ!!
これは歴れっきとしたDVですからね! 」
マルチェントティスナ
「 ハッ!
オレ様に蹴られたくなきゃ、ハインツハイベルツィウンツがセクハラしないように監視しとけ!
レミィレミィンダティナ~~~~、突き放さないと駄目じゃないかぁ~~。
男は甘やかすもんじゃないんだ。
甘やかしたら調子に乗りやがるからな、ビシバシとし・ご・い・て・馬車馬のようにコキ使ってやらないと駄目だぞ! 」
アタシからハインツハイベルツィウンツを無理矢理に引き剥はがしたお姉ちゃんマルチェントティスナは、アタシを抱きしめて離してくれない。
アイベルファイラ
「 LVレベルが高いからって好き放題、言ってくれちゃって……。
女同士だからってイチャイチャし過ぎやしませんかぁ 」
マルチェントティスナ
「 黙れ!
レミィレミィンダティナ~~、お姉ちゃんと一緒に入浴しよう♥️ 」
レミィンダティナ
「 う…うん……別に良いいよ? 」
アイベルファイラ
「 レンダレミィンダティナ、嫌いやなら断って良いいんですよ。
無理して一緒に入はいる事、ないんですからね! 」
レミィンダティナ
「 有あり難がとね、お父さんアイベルファイラ(////)」
マルチェントティスナ
「 レミィレミィンダティナが嫌いやがる訳ないだろ!
レミィレミィンダティナはなぁ、お姉ちゃん子なんだよ! 」
お父さんアイベルファイラとハインツハイベルツィウンツの天敵はお姉ちゃんマルチェントティスナなのは何い時つになっても変わらないみたい。
???
「 随分と賑やかだな。
外そとまで丸聞こえだぞ 」
レミィンダティナ
「 お兄ちゃんディリアディアズ!
お帰りなさい 」
ディリアディアズ
「 ただいま、ティナレミィンダティナ 」
マルチェントティスナ
「 ディアスディリアディアズ、レミィレミィンダティナを誘惑するんじゃない! 」
ディリアディアズ
「 誘惑だと?
言い掛がかりは止やめてほしいんだが? 」
マルチェントティスナ
「 ハッ!
抜け駆がけしてるくせにし・ら・ば・っ・く・れ・る・のか!
オレは騙せないぞ 」
ディリアディアズ
「 夜よる散歩が抜け駆がけか?
セフィ白狼神フェンリルにも同伴してもらっているが? 」
レミィンダティナ
「 ………………お姉ちゃんマルチェントティスナ、入浴するんじゃないの? 」
マルチェントティスナ
「 そうだったな!
善は急げだ♥️ 」
お姉ちゃんマルチェントティスナはアタシを軽かる々がると持ち上あげて、お姫様抱だっこすると[ 洗面脱衣所 ]へ移動した。