✒ 出立 2
──*──*──*── 翌朝
精霊さんが《 自宅 》を回収してくれると、広い土地に戻る。
家族一同で《 村長宅 》へ向かって、厚意で滞在させてくれた村長さんに御礼を言いに向かう。
馬車で《 村長宅 》へ向かうと、大勢の人達が集まっていた。
男装美麗人として慕われた錬金術師の熱狂的な女性ファン達,お兄ちゃんから剣術を習った子供達,ニィニから自警の訓練を受けた男衆達──、沢山の人達が見送りに来てくれていた。
お姉ちゃんもニィニもお兄ちゃんも≪ フィッツ村 ≫に随分と貢献してたんだな~~って思う。
村長への御礼と別れの挨拶が終わると、馬車に乗り込む。
大勢の人達に見送られながら、馬車は≪ フィッツ村 ≫の正門へ近付く。
正門には数人の女性達と男性達が生まれた時の姿で吊るされていた。
逆さ吊りぃ~~!?!?
何で、人が逆さまに吊るされてるの!?
う~~ん……気の所為かも知れないけど、見覚えの有る人達のような気も……しなくもない。
レミィンダティナ
「 ………………何で人が逆さまに吊るされてたのかな? 」
アイベルファイラ
「 さぁ~~何故でしょうねぇ?
≪ フィッツ村 ≫の風習かも知れませんねぇ 」
レンディムダンテル
「 そんな風習は無かったような気がするが…… 」
ディリアディアズ
「 父さんの仕業だろう。
父さんは吊るすのが好きだからな 」
アイベルファイラ
「 酷い言い掛かりですねぇ 」
小型犬:セフィ
「{ 吊るされていたのはエイミにカツアゲをした人族ですよ }」
レミィンダティナ
「{ えっ!?
あの人達なの!?
本当に?? }」
小型犬:セフィ
「{ 精霊達が捕獲してくれました。
それをアイベルファイラが吊るしてくれたのです }」
レミィンダティナ
「{ そ…そうなんだね…… }」
ハイベルツィウンツ
「 吊るされてる人達、ボコボコだったね 」
マルチェントティスナ
「 忘れろ、ハインツ。
あんなもんは覚えておく価値もない 」
ハイベルツィウンツ
「 お姉様…… 」
マルチェントティスナ
「 忘れないとお前の顔を踏むぞ 」
ハイベルツィウンツ
「 えぇ~~~~ 」
レンディムダンテル
「 姉さん、未成年のハインツを踏むのは虐待になるぞ。
ハインツは≪ 帝国 ≫の皇子だ 」
マルチェントティスナ
「 関係あるか 」
ディリアディアズ
「 姉さん、踏むのも蹴るのも父さんだけにしてくれ 」
アイベルファイラ
「 こら、ディアスっ!
何て事を言うんですか!
踏むのも蹴るのもってぇ~~!
ワタシが相手でも虐待ですからね! 」
レンディムダンテル
「 エルフ族特有のスキンシップじゃないのか? 」
アイベルファイラ
「 何寝言言ってくれるんですか!
足蹴りがスキンシップな訳ないでしょう! 」
レンディムダンテル
「 そうなのか? 」
アイベルファイラ
「 そうですよ! 」
マルチェントティスナ
「 “ スキンシップ ” か──。
良い言葉じゃないか。
なら、これからも遠慮無く “ スキンシップ ” してやろう!
喜べよ、アベル 」
アイベルファイラ
「 何でワタシより偉そうなんですか!
年長者はワタシですよ 」
マルチェントティスナ
「 たったの5日違いじゃないか。
グダグダ言うなよ 」
アイベルファイラ
「 5日じゃなくて、5年ですからね!
5年!! 」
レミィンダティナ
「{ お父さんとお姉ちゃんって本当の兄姉みたいに仲良いよね }」
小型犬:セフィ
「{ エルフ族は人族よりも家族意識が強い種族です。
同年代に産まれた子供達は兄姉弟妹のように育てられます。
エルフ族は外見が若いですから、年齢が離れていても仲良しですよ }」
レミィンダティナ
「{ そうなんだね。
何か良いよね…… }」
小型犬:セフィ
「{ エイミには我が居ます。
眷属の彼等もエイミの家族です。
エイミは1人ではないですよ }」
レミィンダティナ
「{ セフィ……。
有り難う(////)}」
種族も違うし、血の繋がりも無い赤の他人同士が集まった寄せ合わせの “ なんちゃって家族 ” だけど──、アタシが憧れていた……欲しかった “ 家族 ” が此処には有るんだ。
全部、 セフィのお
セフィ
レミィンダティナ
「 有
アタシの膝の上
馬車の中は賑
≪ フィッツ村 ≫を出
故
新鮮な海鮮料理だって食べた事も無いし。
早く綺麗な海が見たいな~~(////)
アタシの冒険は未
胸が高鳴るワクワク,ドキドキする冒険を楽しみたいな~~。
◎ キリが良いと思い、今回で完結とさせて頂きます。
粘って頑張ってみましたが、とうとう限界を迎えました。
お付き合いくださり、有り難う御座いました。




