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魔法は嘘をつく ―賢者が残した遺産―  作者: 虚空小白
終章:少年は英雄となる
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幕間 歴史の裏側

 今から数百年前、わしは王に仕える臣下の一人じゃった。


 当時は今とは違い、「魔法」という言葉自体存在しなかった。

 わしは炎・氷・雷の魔法を定義した。


 この頃、王に世継ぎはいなかった。

 わしは王に頼まれ、時の魔法の研究を始めた。


 獣で実験を繰り返す中、朽ちたはずの一頭が動いていることに気づいた。

 それが「不死」の魔法じゃ。


 わしは偶然にも不死の魔法を編み出してしまった。


 だが、実験を繰り返す中でわかったことは、不死は意思のない骸じゃった。

 わしは不死の危険性を理解し、破棄しようとした。


 しかし、できなかった。

 不死の魔法は編み出された瞬間から不死じゃった。


 それが王の耳に入り、不死の魔法を求められた。

 わしは王に説明した。


 じゃが、理解されなかった。


 わしは王の名誉を守るため、不死を消滅させる方法を考えた。


 しかし、できなかった。

 それができても、人の一生涯では足りぬと感じた。


 わしは自身に不老の魔法をかけ、制約を付け足した。

 さらに、別の魔法を重ねることで、一枚の紙に隠した。


 それが「賢者の落書き」じゃ。


 そして、わしは王を裏切り、エレメンティアを滅ぼした。


 ——それから数十年の歳月が流れた。


 不老の魔法は完成したが、わしの肉体は当に限界を超えていた。

 腐った肉に不老の魔法をかけた。


 すると、細胞が変異し、醜悪な存在になった。

 わしはバケモノと呼ばれる存在となった。


 当時、エレメンティアを調査している者がいた。

 わしはフードを目深に被り、ヴェルナートと名を偽った。


 北部平原には何もなかった。

 わしは未知の病に侵された。


 そう伝え、変色した肌を見せ、身を隠した。

 道具を作り、エレメンティアを隠した。


 それから、四理から時の魔法を隠すために、火・水・風・地を再定義した。

 そして、三象を炎・氷・雷に定義することで、順序を入れ替えた。


 その後、数百枚の賢者の落書きを盗人に盗ませた。

 わしが持っているよりも安全だと思ったからじゃ。


 ——話は200年前に遡る。


 悪魔化現象を浄化する少女の噂を耳にした。

 わしは可能性を感じた。


 浄光教に協力を申し出たが、醜悪な姿から「魔王ネクロヴァル」と呼ばれ、追い払われた。


 それ以来、わしは聖女の力を求めておる。


 不死を浄化するために——

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