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ラモン家

幸明たちが去った後のラモン商会は閑古鳥が鳴き叫んでいた



「久々のお客様は、かなりの変わり者でしたわね…」


幸明たちの歩き去っていった方を見てため息をつく



金髪縦ドリルをクルクルと指先で弄りながら物思いにふけるエリザベートの一時をいかつい声が邪魔をする



「邪魔するぜ〜?」


いかにも悪そうな顔の男が筋肉ムキムキマッチョの男を連れて店に入ってくる



「借金と利息、明日が支払い期限なんだけどなぁ?


いつも通り、お暇そうですけど、払えますか〜?


それとも娼館で全額返済するまで働きますかぁ〜?」


男はニヤニヤしながら言う


「また貴方たちですの?


いちいち店に来なくとも返済日にはそちらの店に返済に参りますわよ!」



「いやいや、明日が返済日なの忘れてたら困るからなぁ〜


利息と元金合わせて今月も10万ゴールド納めてくれよ〜?」


「わかってますわ!」


「おやおや、いつもいつも強気だけど…先月からお得意様がどんどん離れてるよね〜今月の支払いは厳しいんじゃないかなぁ〜?」



「やはり急な取引停止はあなたたちの仕業ですの?」



「いやいや、そんな言いがかりはよしてくださいよ〜


我々はただ、支払いがいつもギリギリのラモン商会とつるんでたら取り立ては厳しくしようかなぁ〜って言っただけですよ


ラモン商会さんと取引しないのは取引先さんとの信頼が足りないだけじゃないですかぁ〜?」



「こざかしいですわね」


「いやぁ、その強気がどこまで続くか楽しみですなぁ〜


まぁ、今月で卸業者もラモン商会から手を引くかもしれませんからなぁ〜


そうすれば今ある無駄で売れない在庫でいつまで経営できますかなぁ〜?」



「な⁉︎


取引先も卸業者も潰すなんて…そこまでしてラモン商会を潰したいのですか⁉︎」


エリザベートが怒鳴る



「こんな爺さん譲りの古い店なんか潰しても良いじゃないですかぁ…


ここは立地も良いし、この店は邪魔なんですよ…


他にもここを買いたい商人は多いし、借金の担保はこの土地ですからなぁ〜



まぁ、土地だけじゃあ足りないので残りは身体で払ってもらうしかないんですがねぇ…」


「黙りなさい!


あなたの嫌がらせに屈するラモン商会ではありませんわ!」


「孤立しても商会を名乗るなんて健気だが…そんな店は壊してしまいたいねぇ!」


バゴォンッ!


ムキムキマッチョの男が腕を振り回して棚を一つ破壊した



「おやおや、すみませんねぇ…


私が大きな声を出すと暴れてしまう困った奴なんですよ」


「壊した棚の弁償と謝罪はしっかりするべきでは?」


「大した商品ではないと思いますがねぇ?」



「この店の売値で請求させていただきますわ」


「はいはい、くだらない…


じゃあ、今回の返済日を一週間待つんでチャラってことで、サイナラ〜」


男は店を出ようとする


「お待ちなさい!」


ベシッ!

チャリーン!


「ぶべっ⁉︎


何を投げやがった⁉︎」


「一週間待たなくてけっこうですわ!


今、10万ゴールド投げつけて返済してあげましたのでお拾いあそばせ!


そして、壊した棚と商品の請求書はそちらのお店に送らせてもらいますわ!」



「このアマぁ!


おい、請求書が束になるくらいぶち壊しちまえ!」


「うがぁ!」


これがムキムキマッチョの最後の言葉となった




ドゴォォォォォォオンッ!!!!


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」


悲鳴と同時に店の前の通りにある全てのモノが吹き飛んだ


店内がギリギリセーフライン


店の一歩外にいたムキムキマッチョは通りのあらゆる物や人と一緒に吹き飛ばされた




「いったい…何が…?」


エリザベートがつぶやいた

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