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国境戦線

視点は代わり、スラ太郎たちはロザリードとゲータニクの国境で足止めを喰らっていた



「今日で3日目なんだけど!」


国境警備の兵士にリーナが言う


「うむ、待たせたな


もう通過して良いぞ」



「こっちがどんだけ待って…は?


通っていいの?」


「ああ、昨日の午後にロザリードの大聖女様が通過したんでな、安全のために昨日いっぱいまでは国境の往来を封鎖してたが、もう通れるぞ」


「なーんだ、だったら早く言ってよー


おーい、幸明、アルト、もう倒れるって!」


リーナが2人を呼ぶ



「よし、新たな旅が始まるぜ!」


「「ぴきゅっ!」」



幸明が手のひらに乗せたスラ太郎たちを天高く掲げると2匹も軽やかに跳ねる





そして、国境線を跨いだ瞬間だった



カァンッ!カァンッ!カァンッ!カァンッ!



半鐘を叩く音が聞こえた



「上空にメイジホークの群れだぁ!」


兵士たちが叫ぶ



「なんかヤバそうじゃないか?」


幸明が言う



「まずいわね…メイジホークなんてベテラン冒険者でも命を落とすヤツよ」


「幸明君は見たこともないとは思うけど、見た目は鷹と変わらないんだ


だけど魔法の火の玉を放つんだ…上空から一方的に」


アルトが嫌そうな顔をしながら空を見つめる


「馬車に乗って一気に離れるのは?」


「無理よ、奴らの飛行速度は馬より早いし、場所じゃ魔法は避けられないわ」



「攻撃が来るぞー!」


兵士の声が響く


その直後に火の玉が降り注ぐ



「ぴっきゅーっ!」


バシンッ、バシンッ、バシンッ!


ソードスライムが剣を大きくして火の玉を払い落とす



「ぴきゅきゅきゅ…」


ソードスライムが剣を軽く振りながらホークメイジを見つめる



「剣が届かないってか…


確かに…魔法使いがいなきゃ厳しいな…



警備兵に魔法使いは?」


幸明が言う



「いなさそうね、みんな魔導銃って言う魔力弾を打ち出す銃を使ってるけど、命中してないみたいだし…」


リーナが当たりを見回しながら言う



「このままソードに防いでもらいながら移動するのは?」


「ホークメイジに限らずモンスターは背を向けているものを集中的に狙う傾向にあるから囮というか、的になると思うよ」



アルトが言う




「じゃあどうすれば…」


「ぴっきゅ!」


スラ太郎が叫ぶ


リーナに向かって火の玉が飛んでくる



しかしソードスライムは他の火の玉を打ち払うので精一杯で動けない

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