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嫌われ者

「はははは!


嬢ちゃんのとこの兵士は面白いなぁ!」


ガウェインが大爆笑する



「サイクロプスなんてウチの森にはよく出るがロザリードでも出るもんなのか?」


レオナードが言う


「滅多に出ませんし、出てもあれほど巨大になる前に討伐されるとのことです


ましてや魔眼持ちなら多くの冒険者が撤退してギルドに報告するため…いきなりの出現は不可思議で…本国にも報告書を送りましたが近衛隊長の意見ではおそらく私を狙ったものかと…」



「確かに…テスラ様の身を狙ってサイクロプスが放たれた可能性はありますね



ですが、そのようなことをする国なんて…」


ウインズは未だ空席の場所を見る



「俺やガウェインならそんな小細工するまでもねぇ」


レオナードが呆れながら言う


「そりゃ、テスラの嬢ちゃんを攻撃するなら軍隊を引き連れてったほうが確実だし、こんなベッピンを殺したらバチが当たるぜ」


ガウェインが言う


「レオナード殿が小細工なんてできてたらガオン国はもっと強大になってますよ」


ウインズが言う


「なんだとぉ⁉︎」


「レオナード様、いちいち挑発にならないでください!


ウインズ様も控えてください…」


パルが疲れた顔で言う


「アルナス国は魔物よりも魔道具の方が手慣れておるだろうしな」


「サイクロプスに操るための魔道具が付いていたなら可能性はありましたが…魔法を封じる魔眼待ちなんて従えてしまったら国の中枢まで滅びますよ…魔導国家なので」


やれやれと言わんばかりの仕草を取る



そして、全員が空白の席を見つめた時だった



「ゲータニク国王陛下が参られました!」


使用人の声とともに扉が開かれた



「いやぁ、遅れてすまんな



おや…随分と汚い獣の匂いがすると思ったらこの場に2匹も獣がおるではないか!



はははははっ!」


バカにするように言いながら席にどかっと座る


怒りを露わにするレオナードを無言で押さえつけるパルの目にもゲータニクへの怒りが見えていた



「ゲータニク国王よ、遅れてきて謝罪もないままレオナード殿を嘲笑するのはさすがにいかがなものかな?」


ウインズが言う


「あー、いや、すまんなぁ


なにせ、異世界から召喚した英雄の卵たちを指導するのに時間を忘れてしまってな」


ゲータニクは悪びれるそぶりもなく言う


「たかが異世界から召喚しただけのものを英雄の卵とは大きく評価したものだなぁ?」


ガウェインが言う


「我が領地では度々ゴブリンオークが出没するのだがな、今までは兵士50人を派遣してなんとか倒してたものを召喚した者たちは30人で倒してしまったのだよ


多少の怪我人は出たものの今まで武器を持ったこともなく一から剣の振り方を教えて数日の者たちがやってのけたのだ、十分な戦績だ!」


ゲータニク国王はめちゃめちゃドヤ顔を決めながら言う



彼には冒険者ギルドからの報告が届いてない…むしろ雑務は他人に全て任せているからこそ聞いていなかったのだ、冒険者3人でゴブリンオークを倒したことを…ましてや彼は知らないのだろう、一匹のスライムに瞬殺にされてることを…




「あの…その召喚された方たちについてなのですが…」


テスラのその先の言葉にゲータニク国王はひどく動揺した



しかし、なんとか誤魔化したゲータニク国王は取り繕うように英雄の卵を自慢し、いずれ魔王領に侵攻すると高々に宣言したのだった





不毛な時間とも言える世界会議の時間はゲータニク国王の一方的な話で終わったのだった



そんなことはどこぞのスライムたちは知らぬことではあるのだが…

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