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毛皮

防具屋


「ふーむ、難しいなぁ」


店主が唸る


「売れない感じですか?」


「いや、そーじゃない


ただ、王都とかで売ったほうがいいとは思う」


「どーゆーことですか?」


「モンスターの毛皮ってのはその品質で値段が跳ね上がるんだ


それがその辺にいるウルフだろうが、魔境にいるフェンリルだろうが、な


この毛皮にはいっさいの傷がない


この切り口もなめらかだし毛を痛めずに切断しているな


こんなの自然死したウルフを捌かなきゃこうはならない


が、自然死しちまったウルフの毛並みは一気に悪くなる


こいつは新鮮な毛皮なのは間違いない」


「眠らせたり毒をしこめばできそうじゃないか?」


「薬物系は毛並みに大きく影響するからまず無理だ


下手したら毛に毒が残ってそれが刺されば一大事だ」



「つまり?」


「うちで買い取れる金額の上限は20万ゴールドだ


だが、大きな商会や王都の高級店なら3倍くらいになる


俺としても正規の価格で買い取ってやりたいがこの街じゃこんな上等なのは置いておかないし、手持ちで出せる金も言った通り20万ゴールドしかない


しかもそれはウルフの毛皮一枚の話だ


3枚も買い取れないってのが実際のところだ」


「そっか…じゃあ一枚だけ20ゴールドで買い取ってくれ」


「な⁉︎


マジで言ってんのか⁉︎」


「ああ、手持ちが少ないからどっちみち売っておきたいし、王都から来たのにまた王都に戻るのも面倒だからな


そして何より、この程度の毛皮ならまたすぐに俺の相棒たちが取ってくれるから」



「ぴきゅっ!」


両肩に乗るスラ太郎とソードが縦に揺れる




「ふーむ…


わかった、まずは20万ゴールド用意しよう


それとは別にウチの商品で気に入ったのがあれば20万ゴールドまでなら不足分としてお前さんにやろう」


「まじ?


じゃあちょっと商品見させてくれ!」



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