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リーナ

リーナSIDE


私はアルトをおんぶして王都へ戻った


すぐさま街の診療所に診せたが命に別状もなく薬草も聞いてるから寝てれば治る、処置のしようはない


とのことでホッとした


そのまま私は王都の冒険者ギルドへ向かう



「次の方、どうぞ」


「はい、実はフリークエストに出てたんですけど、途中でオークにあって討伐したので確認をお願いします」


そう言って私はオークの心臓が包まれた袋を出した


「はい、確認しますね」


受付嬢は虫眼鏡を取り出す


これは簡易的な鑑定魔法がかかってるものらしい


高価なものらしく地方ではギルドに一個しか置いてないところもある



「これは…オークではありませんね…


ゴブリンオークです」


「え?


何か違うんですか?」


「コイツは年に数回、王国騎士団が派遣されて倒してくる厄介者さ」


奥から少し歳のいった女性が出てくる


「私はこのギルドのギルド長、アルバドよ、よろしくね」


「あ、はい、私はリーナです」


「こいつはね、オークと同じ身体能力にゴブリンの小賢しさを持たせて、おまけに知恵と嗜虐心を混ぜ合わせたやつでね



そのスペックも厄介なものなんだけど…それ以上に旨みがないのさ」


「うまみ?」


「そう、冒険者ってのはリスクとメリットが合わないものに命はかけないもの…


ゴブリンオークは倒したとしても武器や道具の素材になる部分はないし、討伐部位の心臓だってあとで動物の餌にするしかない


リーナも解体したなら肉を見ただろう?


脂ばかりで食えたもんじゃない、だから買い取りされないゆえに金にもならない


冒険者が相手にするには百害あっても一分の利益もないのさ



だが、放置して王都に来られても困るから仕方なく…仕方なーーーく、騎士団に願い出て討伐してもらうのさ…」



騎士団の話になるとめっちゃ嫌な顔をしながら言う


「あははは…冒険者ギルドと騎士団はあまり仲が良くないんですよ…彼らは冒険者を下にみてますから…」



受付嬢がフォローする


「その辺のいざこざは置いといて、アンタにはだからとてつもなく感謝するわ


これでしばらくは騎士団に頭を下げずにすむもの!」


アルバドはリーナを抱きしめながら言う


「そんなわけで、50万ゴールドを報酬として与えるわ」


「え⁉︎


そんなにですか⁉︎」


「そりゃ…騎士団に頼んだら桁が変わってくるもの…それに比べたら安いものよ


さ、それより報告書を書くから話の詳細を聞かせてちょうだい


嘘はダメよ?


嘘発見の魔道具も用意するからね


さーて、この報告書を国に提出するのが楽しみだわぁ!」



アルバドはハイテンションでリーナを連れてギルド長の応接室へと向かう



「あ、悪いんだけど高級なお茶菓子と、国のウザイ貴族が来た時に出すお高いお茶を持ってきてね」


アルバドが出入り口からひょこっと顔を出して嬉しそうに伝える






リーナがアルバドの圧に負けて幸明やスラ太郎、ソードのことをバラしてしまったのは、言うまでも無い

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