⸻第二十五章 次なる目的地へ
これからも投稿頑張ります。
枯死病の一件が解決し、エルフの森との友好関係が築かれたことで、集落では改めてレオンたちを歓迎する式典が開かれた。
「レオンよ、そなたの誠意と行動力、しかと見届けた」
族長エルドウィンが、レオンに一本の小さな杖を手渡した。
「これは?」
「我らエルフの秘宝、『世界樹の枝』から作られた杖だ。自然の力を増幅させる力がある。そなたの融和の旅に、きっと役立つだろう」
「ありがたく頂戴します」
「して、次はどこへ向かうつもりだ?」
「海の向こうにあるという島国、そして古代遺跡について調査するよう、王国からも指示を受けています」
「うむ。あちらには、我らエルフとも縁のある古い一族が暮らしていると聞く。困った時は、我が名を出すがいい」
「ありがとうございます、族長殿」
旅立ちの朝、集落の入り口には、多くのエルフたちが見送りに訪れていた。
「レオン、また会おう」
リーファが、以前とは打って変わって、柔らかい表情でレオンに手を振る。
「ああ、また来る。今度はもっとゆっくり、この森を楽しませてもらうよ」
「その時を、楽しみにしている」
馬車――ではなく、今度は森の魔法生物である巨大な鳥、グリフォンに乗って、一行は次なる目的地、海の向こうの島国へと旅立っていった。
「レオン様、次はどんな冒険が待っているんでしょうね」
ミアが期待に満ちた表情で空を見上げる。
「さあな。でも、きっと今回みたいに、色んな出会いと発見があるはずだ」
「わたくしたちがいる限り、どんな困難も乗り越えられますわ」
アリシアの言葉に、ヴィクトリアも同意するように頷いた。
「そうですわね。これからも、末永く、あなたのお傍に」
グリフォンの背で仲間たちと共に、青い空と海を見渡しながら、レオンは改めて、この世界での自分の使命と、かけがえのない絆に、深い感謝の念を抱くのだった。
剣と魔法、そして人と人ならざる者の心を結ぶ「黄金の使徒」の旅は、まだ始まったばかりだった。
よろしくお願いします。




