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誰もいないキャンパスは、俺をいないものとして扱っていてくれた。数本の街灯は、夜が明けるまで消えることはない。誰もいないとはいえ、光は残っている。何かが生きている。誰もいないのだから誰もこの事実には気づけない。俺だけがあなたの光に気づいてあげられる。そんな、非想非非想天にもなれるような感情は、今となってはもう意味をなさない。
明日が早く来て欲しいなんて思ったのはいつぶりだろうか。
比留間さんは、おそらくだが入院することになるだろう。そうしたら、俺も数日間は何をすればいいのかわからなかくなる。入院先も知らないし。
思った以上にこの死んだ透明人間は融通が利かないようだ。万能だと思っていたが、そうではないらしい。
それから一か月後のことである。比留間さんが大学に姿を現したのは。




