第2章 最終話
何でこんな事になるのだろうと思いながら缶ビール二缶目を開けようとした瞬間、インターホンが鳴った。昴はこんな時間帯に誰だろうと思いながら、インターホンに「どちら様ですか」と言ったら海翔が声を変えながら「宅配便です」と言った。
「今開けます」と言ってインターホンを切り、ドアのチェーンロックと鍵を開けた。ドアを開けると昴の目の前に海翔と彩月が居た。海翔と彩月だと気付くと昴は急に打って変わって「帰ってくれないか」と怖い顔をして言ったら、「はいはいと、素直に帰るわけ無いでしょ」と彩月が昴を睨んだ。昴が「何で宅配便って言ったの?」と聞いた。海翔が「素直に俺達って言ったら開けないでしょ」と言い返すと「確かに」と言いながら 昴は仕方なく二人を家に上げた。
この二、三日間片付けもしてなく家に帰ると煙草の吸い殻と酒の空き缶で部屋がすごく散らかっていた。それを見た、海翔と彩月は「昴、こんな生活しているの」と思わず聞いてしまった。
昴は「いつの間にかこんなに散らかってしまった」と正直に言うと、片付けられないぐらい昴がそれほどに落ち込んでいるとは二人は思っていなかった。
海翔は「俺達何故ここに来たのは昴分かるな?」と核心部分を言い始めた。「分かるよ、今は弥生と距離を起きたいって言うか合わす顔が無いというか」と二人に答えると、彩月が「やっぱりな」と言い一呼吸して、彩月は昴の肩に手を置いて「弥生から伝言、『昴のせい違うよ』短い言葉だけど、昴だったら弥生が伝えたい事分かるよね」
昴は、弥生の事が好きだからこそ涙が溢れてきた。海翔も「弥生の方が一番辛いと思う。弥生は弱音を昴に見せたいと思うが、弥生は昴の性格が分かっているから抱え込まさないように明るく見せていると思う。弥生の事を支える事出来るのは昴しか居ないよ」
昴は自信が無いから「でも」と言い言葉を遮るように彩月が「でもじゃない。今までだって弥生と二人で乗り越えてきたじゃない。昴、忘れたの? 弥生はテンションが高い昴に元気をもらっているといつも弥生が言っていたよ。昴もそうでしょ」 と言われ、考えてみれば「確かにそうだな」と独り言のように吐いた。
昴は立ち直りそうになったから、海翔はもう一押しと思い「昴、もう一度言うけど、俺も彩月違ってやっぱり弥生の事を支える事出来るのは昴しか居ないよ」と胸に拳をぶつけた。
「二人ともありがとう。少しだけど、気持ちの整理が付いたよ。弥生とも話すよ。今度の休みの日の時、弥生に会いに行くよ」と言った瞬間、二人は安心した表情をした。彩月は「もう世話を焼かせるな」と言いながらも笑っていた。海翔も「もう昴の馬鹿たれ」と言い、昴は苦笑いしていた。
二人は昴の家を後にして、彩月が「弥生にメッセージを送っとく」と言い、海翔も同意して「早く送ってやれよ。弥生、昴の事すごく心配していると思うから」と言ったら「分かってる」って言いながら、スマホに手をかけた。
〈弥生、昴の事はもう心配しなくてもいいよ。海翔も協力してくれて説得をしたから、今週末にも昴が来ると思うから、笑顔で迎えてほしいよ〉と書いて、送信ボタンをタップした。
それを見た弥生は一安心したら涙が出てきて、〈ありがとう、彩月。海翔にもお礼を言っといて〉と送信した。それを読んだ彩月は短い文章だけれど、弥生の感謝の気持ちが伝わってきた。
もう昴ったら彩月達に迷惑をかけて行って思ったが、私がこんな事になったのを責任を感じているだろうなと思ったら、この事故は自分の不注意だから昴は全然悪くないのに抱え込ませた事に責任を感じて、昴が来る土曜日になるのが長く感じていた。




