第八章《理想機関《エデン》》
私たちはちょくちょく店にくる浄化機関の人たちに注意していた。
そして、ある日。
「あのー、すみません。ちょっと話を伺いたくて……。」
若い私たちと同じくらいの右腕を包帯で巻いた男子が話しかけてきた。
「あ、えっと、じゃあバックヤードまで来てください。」
バックヤードには万が一襲われた時に対抗できる物を置いていた。
「はーい。」
そしてバックヤードに向かった。
他のお客さんはいなかったので一時休止にした。
「で、話ってなんですか?」
「上の階の駄菓子屋で働いている柊奏多です。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
「で、奏多くんでいい?」
「はい。」
「私はし……あ、アメ。」
危なかった。
本名いいそうだった。
「それで、こっちは……。」
「私はココロ、よろしくね。」
「俺はルイだ、よろしくな。」
「みなさん、よろしくお願いします。」
「では、さようなら。」
「いつでも来てね。」
「はい。」
そして、奏多は上の階の駄菓子屋の奥の部屋に行った。
「あ、あっ、聞こえますか?」
「あ、あー、こちら氷室美月聞こえてます。」
「今日から監視を開始します。」
「よろしくね。あと、琉夏と仲良くしてあげてね。」
「はい。」
私は氷室美月、琉夏の母親。
そして魔法使いだけの世界を作ることを目的している、理想機関の監視部隊長。
「琉夏、また会いましょう。」
「いま、何かいいましたか?」
「いいえ、それでは頑張ってください。」
「はい。」




