第六章《新天地》
次の日、私たちはこの町を去った。
「人が多いところに行けば、そこまで疑われないだろう。」
琉夏の助言を聞いて歩いた。
電車を乗り継ぎ私たちは、東京、渋谷区に着いた。
「今日からここで私たちの新たな生活が……。」
「あぁ、ここから浄化機関への復讐が始まるんだ。」
「そうだね……。」
「お金どうする?」
「うーん……。」
「じゃあ、今日は私の光魔法でここに家があるように見せかけるよ。」
「渋谷区って、土地高いんだよなー。」
「とりあえず、今日は公園とかで過ごすか。」
「あとはバイトか……。」
「あっ!そうだ!八百屋さんとかどう?」
「なんで?」
「だって八百屋さんってしーちゃんの水魔法と植物治癒、成長魔法で野菜を育てる。それに、私の光魔法で照らす。さらに琉夏の氷魔法でクーラーはいらないよ!」
「確かにな。」
「じゃあ、八百屋さんに決定!お店の名前どうする?」
「うーん……!」
「こんなのは?……みつば青果。」
「いいじゃん!」
「店名決定だな。あとは本名とは違う名前が欲しいな。」
「なんで?」
「奴らに狙われにくくなるからだ。」
「うーん……。」
「じゃあ、時雨だから"アメ"で。」
「じゃあ、心菜だから"ココロ"で。」
「俺は?」
「うーん?琉夏難しいな。」
「あっ、じゃあ"ルイ"」
「じゃあ、アメ、ココロ、ルイだな。」
「さっそく、植物の種買ってくるね!」
「あぁ、気をつけろよ。」
「はーい。」
「じゃあ、俺たちも行くか。」
「どこに?」
「住むところを探しに。」
「オッケー!」
私と琉夏は部屋を借りることができた。
「今日からここで過ごすよ!」
「やったー!」
「はしゃぎすぎだお前ら。」
「ちょっとぐらい、いいじゃん。」
「ちょっとにしとけよ。」
この小さい部屋から私たちの生活が始まるんだ。
私はワクワクしていたし、少し不安もあった。
でも琉夏と心菜と一緒なら大丈夫な気がした。
「おい、明日から八百屋の準備するぞ。」
「えー、明日から〜。」
「早めにやっておいた方が良いからな。」
「はーい。」
「じゃあ、おやすみ。」
きっとこの三人なら浄化機関に復讐が……。
そして、家族を取り戻す。
私たちの新たな戦いが始まろうとしていた。




