↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
5/21

第五章《仲間と共に》

私たちは無事に朝を迎えることができた。

「これからどうする?」

「うーん……。」

「まずは資金確保だな。」

「確かに、でも中学生だよ。バイトとかできなくない?」

「そこは任せて、光幻鏡プリズム・ミラー。」

光を屈折させ、姿や景色を変えて見せる光魔法だ。

次の瞬間、私たちの姿は高校生くらいに見えるようになっていた。

「おぉ、すごい!高校生くらいに見えるよ!」

「でも、三時間しか持たないんだ……。」

「そっか……。」

「色を変えるくらいなら八時間くらいならいけるかな?」

「髪や目の色だけなら、怪しまれにくいかもね。?」

「じゃあ、高校生くらいに見えれば、日雇いの仕事くらいは見つかるかもしれない。資金の方は大丈夫だな。」

「あとは、合わせ技だな。」

「合わせ技?」

「そうだ、合わせ技は例えば心菜の光魔法で相手の視界を奪い、俺の氷魔法で壁を作り相手の攻撃を封じている間に、時雨の水魔法で攻撃する。こんな感じだ。」

「へー、大丈夫だね、合わせ技。」

「合わせ技は、息が合わなければ意味がないからな。じゃあ、一回やってみるか。」

心菜が光で視界を奪う。

琉夏が氷壁を展開。

私が水の弾を放つ。

「おぉ……。」

「すごい……。一人で戦うのとは全然違う。」

初めてだった。

誰かと合わせて戦うのは。

「思ったより連携できるね!」

「他にもたくさん問題はあるが今はこのくらいにしておこう。」

その頃、浄化機関ヴェールでは、

「おい!伊藤いとう取り逃しただと?」

「はい……すみません。」

「少々邪魔が入りまして……。」

「もしかして監視対象 No.五十三《光華》とNo.六十八《氷嵐》か?」

「はい、そうです。その二名が邪魔をしてきて……さらに、白水まで……。」

「なんということだ。光華と氷嵐だけでも厄介だ。それに白水まで加われば、手が付けられん。至急その三体とも確保してこい。」

「はい!では、失礼します。」

「ちっ、せっかく、白水を捕まえるチャンスだったのに……。」

この男、天城刹那あまぎせつなは、元魔法使い。

彼は中学三年生のとき、自分が魔法使いだと知られ、ヴェールに連行された。

そこで待っていたのは、記憶を書き換えられ、体を改造され、二度と魔法を使えなくなる実験だった。

その日から彼は「魔法使い」ではなくなった。

残ったのは、ヴェールに従う一人の執行者だけだった。

そして現在は浄化機関ヴェール捕縛部バインド――魔法使いを生け捕りにする機関の取り締まり役だ。

このように常識的に考えられないことをする組織が浄化機関ヴェールだ。

そして今――

浄化機関ヴェールは、コードネーム《白水》。

夜桜時雨の行方を追い、静かに包囲網を狭め始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。